経済ニュースの核心
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うごめきだした“物言う株主” ターゲットは土地持ち企業
2017年の路線価で東京都中央区銀座5丁目の「鳩居堂」前の地価がバブル期超えしたことが話題となったが、金余りを背景に地価高騰が全国に波及する中、土地持ち企業を標的にしたアクティビスト(物言う株主)が…
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森金融庁長官が地銀に喝…量を求める経営に将来はない
異例の長官就任3年目に突入した金融庁の森信親氏が、地銀経営者を一喝した。続投が決まった直後の7月中旬、全国の地銀頭取たちを前に、森長官は次のように言い放った。 「頭取の方々の間でも、このままで…
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「ヒューリック」 不良債権の受け皿会社が“不動産の雄”に
1990年代後半、銀行の不良債権の受け皿会社として利用された親密企業が、いまや不動産業界の雄と言っていい超優良会社に変身し、金融界の注目を集めている。ヒューリック(東京都中央区=吉留学社長)だ。直近…
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はかないポストの悲哀 秘書は議員会館の備品のようなもの
政策秘書に「ハゲ~」「死んだ方がいいじゃない」など数々の暴言を吐いたまではよかったが、その録音テープを週刊誌にすっぱ抜かれるや、すぐさま自民党を離党し雲隠れしたままの豊田真由子衆院議員。テレビのワイ…
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服飾ブランド「トゥモローランド」創業者のM&A成功するか
若者に人気の服飾ブランドであるトゥモローランド(東京都渋谷区=佐々木裕平社長)が事業売却も辞さないM&Aに動いていると業界で囁かれている。「2代目社長の佐々木裕平氏の父で創業者の佐々木啓之氏が前面に…
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ウエスタンデジタルは「東芝メモリ」売却に反対できない
東芝は半導体子会社「東芝メモリ」売却について、6月21日に優先的交渉先に選んだ「日米韓連合」との協議が長引いていることから、並行して米ウエスタンデジタル(WD)・鴻海精密工業連合との協議を再開した。…
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不動産賃貸事業を解禁へ 「地銀」は元気になれるのか
東京都中央区銀座5丁目の「鳩居堂」前の地価がバブル超えしたことが話題となっている。国税庁が3日に発表した2017年の路線価で、相続税や贈与税の算定基準となる重要な地価だ。特に今回の路線価では、東京都…
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再始動の村上世彰氏に“東大同期の天敵”が向ける厳しい視線
阪神電気鉄道やニッポン放送への投資で一世を風靡した村上ファンドの創始者こと、村上世彰氏(写真)が活発に動き出した。 現在はシンガポールに居を移し、日本には年間60~100日程度しか滞在しない…
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日本郵政 野村不動産の買収頓挫の裏にグループ複雑勢力図
やはりと言うべきか。日本郵政グループによる野村不動産買収が白紙に戻った。「4000億円もの損失を出したトールの減損処理直後に、再び高値つかみとなりかねない買収を仕掛けるわけにはいかなかった」と関係者…
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城南信金の仰天人事 役員が60歳で“枢密院”入りする理由
6月15日、信金最大手の城南信用金庫の総代会(株主総会に相当)が開催され、守田正夫理事長が相談役に退き、渡辺泰志氏(常務理事)が新理事長に昇格する人事案が承認された。一見、普通のトップ交代に見えるが…
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来年1月スタート 「積立NISA」は投信初心者にお得な制度
来年1月からスタートする「積立NISA(少額投資非課税制度)」は投資信託初心者にはお得な仕組みになりそうだ。それを証明するように言い出しっぺの金融庁自らもこの「積立NISA」を中堅、若手職員向けに導…
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損保保険料下げの朗報 ぶつからない車でトラック追突激減
高齢者の自動車事故が急増している。アクセルとブレーキを踏み間違い急発進してコンビニやスーパー、病院に突っ込み、重大事故を起こすケースが後を絶たない。そうした運転錯誤による事故や脇見運転事故を未然に防…
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中小金融機関が悲鳴 文科省余波“天下りストップ”で人材難
「文部科学省のOBを使った天下り斡旋問題の影響で、金融庁の元職員を役員に迎えることができずに困っています」――。こう語るのは関東圏に本拠を持つ中小金融機関の関係者だ。 さらに文科省では加計学園…
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今の時代になぜ? 大阪で「手形交換」7倍増の怪現象
今、金融界で密かな話題となっているのが、大阪での手形交換の急増だ。昨年3月から急に手形交換額の桁が1桁、切り上がって以降、高止まりしたままとなっているのだ。 これを大阪手形交換所統計で見ると…
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旧三井銀行エースが英投資ファンド転籍の異例とその背景
今春まで三井住友銀行の副頭取を務めていた車谷暢昭氏(59)が、欧州最大の英投資ファンド「CVCキャピタル・パートナーズ」の日本法人会長に就任した。メガバンク幹部が外資系投資ファンドのトップに就くのは…
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金融機関役員が引っ掛かる 「M資金詐欺」の巧妙な手口
ローソンの会長を事実上“解任”された玉塚元一氏(54)。辞任直前に、M資金詐欺に引っ掛かりそうになったことが「週刊新潮」のスクープ(4月27日号)で明らかになった。 「新潮」によれば、玉塚氏に…
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金融庁“シロ”でも日銀考査 急増アパ・マン融資の危うさ
「新年度入りし、日銀の考査が控えているが、彼らのターゲットは急増しているアパート・マンション融資だろう」 ある地銀幹部は、近く実施される見通しの日銀考査の焦点をこう分析する。 アパート…
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なぜ急ぐ第四と北陸銀行の大統合 ウラに危ない外積依存
ともに新潟県を地盤とする第四銀行(新潟市)と北越銀行(長岡市)が来年春の経営統合に向けて交渉に入っている。総資産は県内1位の第四銀行が5兆4438億円(16年9月末)、2位の北越銀行が2兆7320億…
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明治安田が異色の企業ビジョン「人に一番やさしい生保」
「大手生命保険会社が企業ビジョンに“やさしさ”を打ち出すのは初めてじゃないでしょうか」 金融庁幹部がこう評価するのは、明治安田生命が4月の新年度から経営の根幹に据えた企業ビジョン「人に一番やさ…
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顧客と会話 音声ロボット「エリカ」米銀行でデビューへ
わざわざ銀行に行かなくても振り込みなど簡単な銀行取引ならスマホでできる時代を迎えているが、海の向こう米国では、女優の沢尻エリカさんならぬ人工知能の「エリカ」嬢がデビューする。スマホ上の顧客の音声要望…