経済ニュースの核心
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不正融資2646億円 天下りはびこる「商工中金」人事の暗闇
商工組合中央金庫(商工中金)による「危機対応融資制度」を巡る不正融資問題は、底なしの様相を呈しつつある。不正融資の件数は、内部調査が進むにつれて膨れ上がり、4600件を上回った。減給や停職などの処分…
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金融関係者は冷めた目 小池都知事の国際金融都市構想
衆院選の最中の13日、小池百合子都知事は、東京を国際金融都市として発展させるために、英ロンドンの金融街シティーと協力する方針を表明した。同日、都が開催した有識者会議「国際金融都市・東京のあり方懇談会…
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金融庁が懸念する 医療・福祉の不良債権と倒産件数急増
大手地銀幹部によると、「金融庁は医療・福祉分野の不良債権の増加に懸念を示している」という。金融危機から20年を経て金融機関の不良債権問題はもはや過去のものになったはず。しかも「金融処分庁」から「金融…
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顧客重視の金融庁イチオシ 人柄で貸す「芸者さんローン」
「金融庁が全国の金融機関を対象に、顧客本位の融資についての好事例を積極的に集めています」 都内の中小金融機関幹部は、こう金融庁の舞台裏を披露する。在任3年目に突入した金融庁の森信親長官は、金融…
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アパマンローン急増 「メガ大家」向け融資に金融庁危機感
「伝統的な銀行ビジネスの収益性が低下する中、銀行は、短期的な収益を確保するため、アパマンローン(個人による貸家業向け貸し出し)やカードローンといった比較的金利の高い分野に注力しているが、顧客本位の業務…
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農林中金がリポート 小泉進次郎氏の誤解招く指摘に反論
農林中央金庫が作成した初の冊子「Value Report 2017」(A4判 39ページ)が金融界で密かな話題となっている。 メガバンクに匹敵する100兆円超もの資産を誇る農林中央金庫だが、…
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まるで1つの企業 グループ連携でみずほ信託シェア拡大中
かつて7社を数えた専業信託銀行も再編が進み、いまや三井住友信託、三菱UFJ信託、みずほ信託の3社に集約された。その信託業界で今、独自のビジネスモデルで気を吐いているのがみずほ信託銀行だ。 同…
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「高齢者に株式を持ってほしい」金融庁が対策も税制の壁
日本の家計が保有する金融資産額は1800兆円を超えたが、その半数は現金と預金で占められている。政府が推進する「貯蓄から資産形成へ」の中核商品である株式保有額は約180兆円にすぎない。しかも、金融資産…
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金融庁20年ぶり大幅組織改革で一歩近づいた“省への独立”
金融庁は来年夏に1998年に旧大蔵省から分離して以来の大規模組織改革を実施する予定だ。 金融機関の検査を所管する「検査局」を廃止し、同業務を監督局に統合するほか、「総務企画局」の機能を2つに…
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うごめきだした“物言う株主” ターゲットは土地持ち企業
2017年の路線価で東京都中央区銀座5丁目の「鳩居堂」前の地価がバブル期超えしたことが話題となったが、金余りを背景に地価高騰が全国に波及する中、土地持ち企業を標的にしたアクティビスト(物言う株主)が…
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森金融庁長官が地銀に喝…量を求める経営に将来はない
異例の長官就任3年目に突入した金融庁の森信親氏が、地銀経営者を一喝した。続投が決まった直後の7月中旬、全国の地銀頭取たちを前に、森長官は次のように言い放った。 「頭取の方々の間でも、このままで…
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「ヒューリック」 不良債権の受け皿会社が“不動産の雄”に
1990年代後半、銀行の不良債権の受け皿会社として利用された親密企業が、いまや不動産業界の雄と言っていい超優良会社に変身し、金融界の注目を集めている。ヒューリック(東京都中央区=吉留学社長)だ。直近…
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はかないポストの悲哀 秘書は議員会館の備品のようなもの
政策秘書に「ハゲ~」「死んだ方がいいじゃない」など数々の暴言を吐いたまではよかったが、その録音テープを週刊誌にすっぱ抜かれるや、すぐさま自民党を離党し雲隠れしたままの豊田真由子衆院議員。テレビのワイ…
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服飾ブランド「トゥモローランド」創業者のM&A成功するか
若者に人気の服飾ブランドであるトゥモローランド(東京都渋谷区=佐々木裕平社長)が事業売却も辞さないM&Aに動いていると業界で囁かれている。「2代目社長の佐々木裕平氏の父で創業者の佐々木啓之氏が前面に…
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ウエスタンデジタルは「東芝メモリ」売却に反対できない
東芝は半導体子会社「東芝メモリ」売却について、6月21日に優先的交渉先に選んだ「日米韓連合」との協議が長引いていることから、並行して米ウエスタンデジタル(WD)・鴻海精密工業連合との協議を再開した。…
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不動産賃貸事業を解禁へ 「地銀」は元気になれるのか
東京都中央区銀座5丁目の「鳩居堂」前の地価がバブル超えしたことが話題となっている。国税庁が3日に発表した2017年の路線価で、相続税や贈与税の算定基準となる重要な地価だ。特に今回の路線価では、東京都…
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再始動の村上世彰氏に“東大同期の天敵”が向ける厳しい視線
阪神電気鉄道やニッポン放送への投資で一世を風靡した村上ファンドの創始者こと、村上世彰氏(写真)が活発に動き出した。 現在はシンガポールに居を移し、日本には年間60~100日程度しか滞在しない…
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日本郵政 野村不動産の買収頓挫の裏にグループ複雑勢力図
やはりと言うべきか。日本郵政グループによる野村不動産買収が白紙に戻った。「4000億円もの損失を出したトールの減損処理直後に、再び高値つかみとなりかねない買収を仕掛けるわけにはいかなかった」と関係者…
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城南信金の仰天人事 役員が60歳で“枢密院”入りする理由
6月15日、信金最大手の城南信用金庫の総代会(株主総会に相当)が開催され、守田正夫理事長が相談役に退き、渡辺泰志氏(常務理事)が新理事長に昇格する人事案が承認された。一見、普通のトップ交代に見えるが…
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来年1月スタート 「積立NISA」は投信初心者にお得な制度
来年1月からスタートする「積立NISA(少額投資非課税制度)」は投資信託初心者にはお得な仕組みになりそうだ。それを証明するように言い出しっぺの金融庁自らもこの「積立NISA」を中堅、若手職員向けに導…