経済ニュースの核心
-
業績悪化の曙ブレーキを待つ経営再建までの長い道のり
経営難に陥っていたブレーキ大手、曙ブレーキ工業の再建にほぼ道筋がついた。 日本政策投資銀行や三菱UFJ銀行など3メガバンクが出資する事業再生ファンドによる200億円の優先株増資の引き受けが決…
-
「レオパレス21」水面下でうごめくインド資本による買収
不正建築で揺れるレオパレス21。調査が進むにつれ不備物件は増え続けている。今月9日には、過去に施工したアパートについて新たに2923棟で不備が見つかり、6月末時点で不備物件数は1万9689件に拡大し…
-
市場は7.21参議院選挙後の円高警戒…「休むも相場」か
平日、昼下がりの和食レストランで読書をしていると、隣のテーブルのご婦人たちの会話が耳に入った。 「ねえ今度の選挙、またAさんを応援してね」「Aさんて立憲民主党、それとも国民民主党」「なんだか野…
-
ユニゾにTOB開始 みずほグループに喧嘩を売ったHISの勝算
「敵対的」となる可能性が濃厚だ。旧日本興業銀行(現みずほ銀行)系の不動産会社、ユニゾホールディングス(HD)に対するTOB(株式公開買い付け)を開始したエイチ・アイ・エス(HIS)。8月23日までの間…
-
ソニーvs物言う株主 半導体事業売却をめぐる“舌戦”の行方
世界的に著名なアクティビスト(物言う株主)であるダニエル・ローブ氏が率いるサード・ポイントが株式を保有するソニー(吉田憲一郎社長)に対して、半導体部門をスピンオフ(事業の分離・独立)し、エンターテイ…
-
EVの充電器や5G基地で一気に高まる「電柱」の存在感
英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは、日本の電力小売市場に参入し、販売を始めた。環境にやさしい排ガスのない電気自動車(EV)が普及すれば、ガソリン需要は減少する。石油会社の経営も岐路に差しかかり、EVに電…
-
まず三菱UFJとSMBCが 3メガ銀行ATM“トリプル開放”は茨の道
オートマチック・テラー・マシンというのが正式名称らしい。直訳すれば「自動窓口機」といったところか。ATM(現金自動預払機)のことだ。 三菱UFJ銀行と三井住友銀行が9月22日から、店舗外AT…
-
武田薬品の役員陣が震えあがった「クローバック条項」とは
「クローバック条項」。聞き慣れない新手の株主提案がいま、日本の企業経営者を恐怖のどん底に陥れている。発端は6月27日に開催された武田薬品工業の株主総会。武田薬品のウェバー社長兼CEO(写真)が進める巨…
-
若者はスマホバンキング キャッシュレス進み銀行ATMが消滅
日本橋兜町を散策していて、メガバンクのATM店舗閉鎖の案内を見かけた。以前は、有人店舗の閉鎖が目立ったが、ついに無人ATM店舗でさえ閉鎖である。対照的にベッドタウンの駅前の大型有人店舗は、月末営業日…
-
1億円プレーヤー過去最高更新 輩出企業それぞれのお家事情
カルロス・ゴーン日産自動車前会長の逮捕・起訴で注目を集めた有価証券報告書の役員報酬個別開示。年間1億円以上の報酬を得た役員を対象に2010年3月期決算企業から開示が義務付けられている制度だが、19年…
-
「TATERU」業務停止で…西京銀行に“第2のスルガ銀”の懸念
「スルガ銀行のようにならなければいいのだが」。メガバンクの幹部がこう懸念するのは山口県に本店を構える西京銀行だ。保守的な銀行界にあって、いち早くインターネット銀行構想をぶち上げたり、女性副頭取を起用す…
-
消費増税で住宅需要は減少傾向…景気の落ち込みは要警戒
このところテレビの昼のワイドショーでは年金不安をあおっている。平日にテレビを見ているのは年金生活者や専業主婦であり、視聴率が取れるからだろう。実情を探りに私も先週、近所の年金相談センターに行くと、受…
-
再編激化のドラッグストア業界 首位交代も“三日天下”濃厚
ドラッグストア業界の首位が交代した。2019年5月期決算で「ツルハドラッグ」や「くすりの福太郎」などを展開するツルハホールディングス(HD)が前期比16.2%増となる売上高7824億円を計上。779…
-
不祥事に揺れる西武信金 敏腕みずほOBが再建の“立役者”に
独自の積極経営で増収増益を続け、「信金界の旗手」ともてはやされた西武信金(本店・東京都中野区)に5月24日、金融庁の業務改善命令が出された。反社勢力と疑われる相手への融資や不動産投資向け融資で、業者…
-
ゼロ金利継続で“投資は美徳” 安定配当の花王やKDDIに注目
先日、麗沢大学・広池千九郎記念館の「皇位継承」をテーマにした「天皇御即位 奉祝記念特別展」(主催:モラロジー研究所、宮内庁・神社本庁などの協力)に出かけた。京都御所紫宸殿で行われた1687年の東山天…
-
みずほとレオパレスの「走りながら考える」は偶然の一致?
果たして「偶然の一致」か「天の配剤」か――。 今年5月15日に新5カ年経営計画を打ち出したみずほフィナンシャルグループ(FG)。2019年3月期で前期比14%減の3933億円にとどまった連結…
-
ついに解禁 副業OKのみずほFG社員はどんな企業で働くのか
「制度・ルールも組合との交渉もこれからなんです。どんな感じになるのやら……」 みずほフィナンシャルグループ(FG)の中堅幹部がこう気をもんでいるのは、FGの坂井辰史社長が打ち出した社員の兼業・…
-
「人生100年不安」の到来 現金利で資産倍増は7万2000年後
6月3日、金融庁の金融審議会は長寿化による「人生100年時代」に備え、計画的な資産形成を促す報告書をまとめた。すなわち、年金だけでは老後の資金を賄えず、95歳まで生きる夫婦で2000万円の蓄えが必要…
-
マツキヨvsスギ ドラッグストア再編「ココカラ」の行方は
果たしてどちらを「伴侶」に選ぶのか。ドラッグストア業界大手の一角、ココカラファインを巡るマツモトキヨシホールディングス(HD)とスギHDによる争奪戦が幕を開けた。双方が自社と経営統合した際の競争優位…
-
日本郵政株3度目の売り出しで「野村証券外し」の影響度は
政府が保有する日本郵政株の追加売却が決まった。2015年11月のIPO(新規株式公開)を含め3度目の売り出しで、早ければ9月にも実施。最大約10.6億株を放出し、1.2兆円超を調達したい考えだ。これ…