経済ニュースの核心
-
アベノミクス失敗を隠す「消費統計」見直し
政府は、民間が保有するビッグデータを活用した新しい消費統計の作成に動きだした。実現すれば先進7カ国(G7)で初の画期的な消費統計となる。だが、民間がビッグデータの提供に応じてくれるのかといった問題や…
-
タンス預金急増 商品先物取引会社に注目
最近、富裕層の知人と会えば必ず資産運用を相談される。大口定期預金などでは元本がほとんど増えないからだ。日銀は消費者物価を2%に引き上げるために手を打っているが、現実には、預金金利が小数点第1位以下、…
-
「長崎ちゃんぽん」「8番らーめん」統合破談の真相
北陸新幹線開業による業績押し上げ効果が単独での生き残りを決意させたのか、ちゃんぽんとラーメンはそもそも掛け合わせ自体悪かったのか。 長崎ちゃんぽん店を展開するリンガーハットと、北陸中心にラー…
-
りそなグループ 実質国有化で先取り
政府は、安倍首相が掲げる「1億総活躍社会の実現」に向けて5月にも中長期計画「ニッポン1億総活躍プラン」を策定する予定であるが、その目玉となるのが正規・非正規間の「同一労働同一賃金」などの働き方改革だ…
-
ニチレイ、富士機械製造…「自社株買い銘柄」がアツい!
年度末に向け、株式市場がうごめき始めた。3月末は企業決算が集中するため、保有株の含み損をできるだけ少なくしたい思惑が働く。政府も株高方向に誘導したいはずだ。ただし、経済指標そのものは好調とはいいがた…
-
キヤノンの「賭け」…東芝メディカルを7000億円で買収
乾坤一擲――とでも言えようか。キヤノンが7000億円を超えるとされるビッグディールに打って出る。東芝が売却を表明していた医療機器子会社、東芝メディカルシステムズ(栃木県大田原市)の買収に踏み切るもの…
-
マイナス金利でも銀行株は買い場か
日銀のマイナス金利導入で混乱を極めた金融市場も、徐々に落ち着きを取り戻しつつあるようだ。その金融界の面々が今、一番気にしているのが3月末の株価だ。日経平均株価は一時の乱高下する荒っぽい展開から抜け出…
-
鴻海に身売り “外資系シャープ”誕生でハネ上がる銘柄は?
日本から家電メーカーがなくなる。関西の家電ご三家といわれたパナソニック、三洋電機、シャープ。三洋電機は解体され、家電事業は中国のハイアールが買収した。シャープは台湾の鴻海精密工業の傘下に入る。 …
-
「日本マクドナルド」売り上げ急回復でも難航する株売却問題
ハンバーガーチェーン最大手、マクドナルドの売り上げが急回復している。運営主体の日本マクドナルドホールディングス(HD)が先週末公表した2月の既存店売上高は前年同月比で29.4%の大幅な伸びを記録。昨…
-
“傾き”より深刻 国税の監視強化でタワマンが売れなくなる?
銀行の不動産向け融資が26年ぶりに過去最高を記録し、10年固定金利で年1%を切る住宅ローンが登場するなど追い風が吹くマンション業界だが、意外にも「都心のマンションの売れ行きにブレーキがかかるかもしれ…
-
燃油サーチャージゼロ 「空運株」に狙いを定める
いま世界を震撼させているのは原油だ。米国の稼働原油リグ数は、2014年10月の1609基から16年2月(19日)に514基まで減少した。 米シェールオイル業者の採算は1バレル=60~70ドル…
-
十八銀行がふくおかFG傘下に “長崎の悲劇”の引き金は?
果たして日銀によるマイナス金利の導入が背中を押したのか。長崎県首位の地銀、十八銀行がふくおかフィナンシャルグループ(FG)への傘下入りを決めた。 2017年4月に株式交換でふくおかFGの完全…
-
マイナス金利余波 すでに始まっているATM手数料の拡大
日銀によるマイナス金利導入の余波が広がっている。普通預金金利は0.001%まで低下し、100万円を1年間、普通預金においても利息は10円しかつかない。もはや金利と呼べる水準ではない。 「市場金…
-
景気がいいのは訪日外国人分野だけ
今月15日に発表された2015年10~12月期実質GDP(速報値)は、前期比0.4%減、年率1.4%減と再びマイナス成長に落ち込んだ。 暖冬で冬物衣料が不振、パソコンやテレビなど家電製品も売…
-
沖縄進出を白紙撤回 USJ新経営陣の判断は吉か凶か
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)を運営するユー・エス・ジェイが沖縄県への進出計画を白紙撤回する見通しとなった。総事業費600億円規模ともいわれる多額の投資を回収するだけの集客は困難…
-
マイナス金利で静かな取り付け懸念
日銀は16日からマイナス金利を導入したが、金融界への影響は想定を超えた。日銀のマイナス金利導入を前に、銀行の預金金利は相次いで引き下げられ、1年定期と普通預金の金利が同じになり、みずほ銀行では預入期…
-
相場大波乱 株主優待銘柄を拾う
2月13日の「NISA(少額投資非課税制度)の日」は波乱の中で迎えた。昨年、NISA口座の投資家は、1月から2月に期末配当を狙って株式を購入しただろう。日経平均株価の高安の値動きは、昨年2月は1万7…
-
西武HD 堤家の影が消滅
西武鉄道を中核とする西武ホールディングス(HD)から「創業家」の影が消滅することになった。堤義明氏ら旧経営陣が今月、直接および間接保有する西武HD株をすべて手放す意向を表明したためだ。売却収入255…
-
投信業界 マイナス金利で日銀へ怒鳴り込み
「投信業界が『これは死活問題だ』と日銀に怒鳴り込んだらしい」(メガバンク幹部)と金融界で囁かれている。実際、今月9日には、投資信託協会の白川真会長やMRF(マネー・リザーブ・ファンド)の運用に当たる会…
-
トヨタがダイハツを完全子会社化 漏れてきたホントの狙い
「要するにダイハツの救済策ではないのか」。業界筋からはこんな見方も漏れてくる。 トヨタ自動車が51.1%を出資するダイハツ工業の完全子会社化に踏み切る。8月1日付でダイハツ株1株にトヨタ株0.…