経済ニュースの核心
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大幅部数減から反転攻勢 朝日新聞がM&A構想
大手新聞5紙にあって2015年上期(1~6月)に、最大の部数減(ABC協会調べ)に喘ぐ朝日新聞が反転攻勢に出ようとしている。カギは新年早々に渡辺雅隆社長がぶち上げた「M&A構想」だ。 朝日新…
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先安観クッキリでデフレマインドに逆戻り
先週、自宅近くの大手ホームセンターに行ってビックリ仰天した。フランスの「ボジョレ・ヌーボー」が、酒屋でもないのに安売りされていたからだ。それも、定価数千円のワインが3~4割引きでの販売だった。アルコ…
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同じ東大卒でも…命運分かれたメガバンク「2人の小山田氏」
明と暗――先月28日、メガバンクに在籍する2人の「小山田氏」の運命が大きく分かれた。ひとりの小山田氏の頭取昇格が内定する一方、もうひとりの小山田氏は強盗容疑で逮捕されてしまったのだ。 頭取昇…
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小泉進次郎「農林中央金庫はいらない」 正論と誤解
自民党の小泉進次郎農林部会長の発言が、農林系統金融機関に波紋を広げている。小泉氏は今月13日、農林関係会合後に記者団に答え、「(農林中央金庫の貸出残高のうち)農業に回っている金額は0.1%しかない。…
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波乱相場はコンビニ株で乗り切れ
証券株は景気を先取りする。先週の株価を見ると、大和証券グループ本社と野村ホールディングスは、13年4月以来の安値水準に里帰り。商品市況関連の景気を先取りするのは総合商社だ。代表格の三井物産、三菱商事…
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資源安直撃 総合商社の落日
資源安が商社経営を揺さぶっている。総合商社大手の住友商事は今月に入って、マダガスカルでのニッケル開発・生産プロジェクト「アンバトビー」の誤算で今年度の第3四半期(3Q)に770億円の減損を計上すると…
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「SHARP」と「SMAP」は同じ運命か
大手電機メーカー、シャープの支援が大詰めを迎えている。 シャープは経営再建策として、主力の液晶事業を分社化して他社から資本を受け入れることを検討しているが、出資を巡り官民ファンドの産業革新機…
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資産運用は“片づけ”が重要
ニューヨーク原油先物は1バレル=30ドルを割り込んだ。イランへの経済制裁の解除で、イランの原油生産量が日量280万バレルから500万バレルへと大増産され、需給バランスが崩れるとの思惑だ。 1…
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「イオンリテール」「イトーヨーカ堂」の苦悩
総合スーパー(GMS)の凋落に歯止めがかからない。イオンリテールとイトーヨーカ堂――今月上旬に出揃ったGMS2強の15年度第3四半期(3Q、15年3~11月)決算は、ともに営業赤字幅が前年同期より拡…
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地銀が恐れる金融庁「企業ヒアリング」
金融庁による企業ヒアリングに地域銀行が戦々恐々としている。昨年7月に長官に就いた森信親氏が打ち出した新機軸で、9月以降、各地の財務局の職員が直接企業を訪ねて融資銀行の評価を聞き取っているが、「財務省…
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不安定相場は安心・安全な公益株で切り抜けろ
今週に入り、寒さは本格化したが、正月は石油ストーブも不要のような暖かさだった。 日本銀行が株価下支えのためETF(株価指数連動型上場投資信託受益権)を、1月4日の大発会に369億円、6日に3…
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原油安直撃 コスモエネルギーHDの危機
原油安が止まらない。国際的な原油価格の指標とされる米国産WTI原油は、昨年12月の1バレル37ドル台から一時29ドル台にまで下落。日本が輸入する中東産ドバイ原油も30ドルの大台を割り込んだ。100ド…
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ミネラル水より安い原油価格…巨大資源メジャー破綻も
原油価格をはじめとした資源全般の価格低下が著しい。 市場では「今年は2001年に破綻したエンロンに匹敵するような、巨大資源メジャーや素材大手の破綻や資源国のデフォルトが起こるのではないか」(…
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日経レバレッジETFにもウマミ 新年相場で狙うネット関連株
グーグルなどインターネットが主流になった世の中でも、日本では紀元前17世紀の中国の商(殷)代にさかのぼる干支で株式相場を語る。2016年の干支は「申」だ。相場格言では「申騒ぐ」で世情が騒然となり、そ…
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米タイヤ販売大手買収合戦で敗北 ブリヂストンの誤算
度重なるTOB(株式公開買い付け)価格の吊り上げ合戦の果てに、ブリヂストンが買収計画の放棄へと追い込まれた。 米タイヤ販売大手のペップ・ボーイズ社(フィラデルフィア)を巡って、著名投資家カー…
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地銀再編を促す 持ち株会社グループの資金融通
「この報告書を受け、これから持ち株会社形式の地銀再編が活発化する可能性が高い」 有力地銀幹部がこう指摘するのは、金融審議会が22日にまとめた「金融グループを巡る制度のあり方に関する報告」だ。同…
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飲み会シーズンに狙う株
それにしても12月下旬というのに、暖冬で毎日暖かい。気象庁が11月25日に発表した全国3カ月予報(12月から2月までの天候見通し)では、12月は北・東日本日本海側で平年同様に曇り、雨、雪の日が多いと…
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村上ファンド強制捜査の背後に天敵の影
またも金融商品取引法(旧証券取引法)違反の疑惑(相場操縦=空売りによる売り崩し、終値関与)で、証券取引等監視委員会から強制捜査を受けた旧村上ファンドの村上世彰氏や娘ら。実は、村上氏が最も気にしている…
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駆け込み上場 12月IPO19社に注目
内閣府が12月8日に公表した11月の景気ウオッチャー調査によれば、景気の現状判断DIは46.1と前月を2.1ポイント下回り、2カ月ぶりに低下した。景気の横ばいを示す50を4カ月連続で下回った。 …
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「三菱重工」米社向けの納入期限ズレ込み客船事業の蹉跌
好事魔多し――とはこのことか。約50年ぶりとなる国産旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の初号機初飛行の成功に沸いたばかりの三菱重工業が、ここにきて、客船事業の蹉跌に泣かされている。 …