テレビ 見るべきものは!!
-
森川葵&城田優の「文学処女」 2人の恋愛はこれからが佳境
いかにも今どきだなあと思う。森川葵&城田優のダブル主演「文学処女」(毎日放送制作、TBS系)の原作は中野まや花の同名漫画(絵が美しい)。しかし、この作品は書店で売られていない。ネットだけで読める「L…
-
得意技を応用 「インベスターZ」にテレ東のチャレンジ精神
インベスターとは投資家のことだ。「インベスターZ」(テレビ東京系)は高校生が主人公の投資ドラマである。 舞台は札幌にある名門進学校、道塾学園。新入生の財前孝史(清水尋也)は秘密の「投資部」に…
-
高橋克典主演「不惑のスクラム」が描く男たちの事情と幸福
NHK土曜ドラマ「不惑のスクラム」の主人公は、かつて傷害致死事件を起こした丸川良平(高橋克典)だ。5年間服役して出所したが、仕事も家庭も失った自分に絶望していた。 河川敷で死のうとした際に出…
-
上川隆也「遺留捜査」はテレ朝ドラマの“大関クラス”に成長
13日、「遺留捜査」(テレビ朝日系)が終了した。主人公の糸村(上川隆也)が、東京から京都府警特別捜査対策室へと異動したのは昨年の第4シリーズでのことだ。 今期、佐倉(戸田恵子)は室長代理に出…
-
NHKドラマ10「透明なゆりかご」 難役に挑む清原果那に注目
NHKドラマ10「透明なゆりかご」の舞台は、由比(瀬戸康史)が院長の産婦人科。そこに看護師見習いとして来たのがアオイ(清原果耶)だ。 産婦人科といえば、最近だと綾野剛主演の「コウノドリ」(T…
-
フジ月9「絶対零度」 失踪した上戸彩の謎は解明されるのか
刑事ドラマの月9「絶対零度~未然犯罪潜入捜査」は、そのユニークな設定が光っている。 個人情報から監視カメラの映像までを集めたビッグデータを解析。過去の犯罪データと照合することで、殺人など重大…
-
テレ東「恋のツキ」 濡れ場も躊躇しない徳永えりの女優魂
深夜ドラマ「恋のツキ」の主演は徳永えりだ。とはいえ名前を聞いて、すぐに顔が浮かぶ人ばかりじゃないと思う。 たとえば朝ドラ「わろてんか」。ヒロイン・てんの世話をする女中さんで、後に「北村笑店」…
-
安田顕の表情が絶品 NHK「満願」映画3本分の見応えに匹敵
一年の中で、お盆ほど「死者」が身近になる時季はない。今月14日から3夜連続放送の「満願」(NHK)は、まさに好企画だった。原作は米澤穂信の同名短編集だ。 「万灯」の主人公は商社マンの伊丹(西島…
-
平和であればこそ…ドラマ「この世界の片隅に」が描く日常
ドラマ「この世界の片隅に」(TBS系)の背景は、戦前から敗戦にかけての「戦争の時代」だ。主人公は広島市の郊外で生まれ育った、すず(松本穂香)。普通以上にぼんやりしているが、誰に対しても優しい娘だ。 …
-
綾野剛版「ハゲタカ」 碇ゲンドウ似の鷲津政彦に好印象
木曜ドラマ「ハゲタカ」の原作は、2004年に出版された真山仁の同名小説だ。舞台はバブル崩壊後の日本。「ハゲタカファンド」と呼ばれた外資系投資ファンドを率いる鷲津政彦を軸に、銀行や企業など当時の経済状…
-
「義母と娘のブルース」 笑わない綾瀬はるかがクセになる
約10年前、業界トップの金属会社で、やり手の部長だった岩木亜希子(綾瀬はるか)。彼女が突然、ライバル社の宮本良一(竹野内豊)と結婚する。しかも夫には8歳の娘・みゆき(横溝菜帆)がいた。このドラマは成…
-
石原さとみ「高嶺の花」の今後…野島伸司の“仕掛け”に期待
「また変わったことを始めたなあ」というのが第一印象だ。石原さとみ主演「高嶺の花」(日本テレビ系)である。 主人公の月島もも(石原)は華道家元の長女。実力と美貌の持ち主だが、婚約者の二股が判明し…
-
TBS「チア☆ダン」は次代ヒロイン候補の“オーディション”
夏ドラマが始まった。刑事物や医療物はもちろん、さまざまなジャンルが並ぶ中、直球の青春ドラマといえるのが「チア☆ダン」(TBS系)だ。 昨年、同じタイトルで広瀬すず主演の映画が公開された。ドラ…
-
「風花凜子の恋」 りょうが演じる“強さと弱さのバランス”
弘兼憲史の漫画「課長島耕作」の連載が始まったのは35年前。課長だった島も今やテコット(旧初芝電器)の会長だ。 35周年企画「部長 風花凜子の恋」(読売テレビ制作、日本テレビ系)は、特別編と完…
-
ドラマ「バカボンのパパ」は大人が楽しめるホームドラマ
漫画「おそ松くん」「もーれつア太郎」「天才バカボン」などで知られる赤塚不二夫。没後10年というタイミングでの放送が、土曜ドラマ「バカボンのパパよりバカなパパ」(全5回)である。 原作は赤塚の…
-
バリカンで髪の毛を刈り込んだ 池松壮亮の役者根性に拍手
懐かしいタイトルだ。テレビ東京系で放送中のドラマ25「宮本から君へ」。新井英樹の原作漫画が「モーニング」に連載されていたのは1990年代前半。まだバブルの余韻も残る時期に、汗くさくて泥くさくて暑苦し…
-
WOWOW連ドラ「不発弾」 凛として光る黒木メイサのまなざし
WOWOWの「不発弾~ブラックマネーを操る男~」は、大人に嬉しい社会派サスペンスである。 大手電機メーカー「三田電機」が、7年間で1500億円の「不適切会計」を発表する。ただし、あくまでも不…
-
日テレ「正義のセ」 吉高由里子を励ます安田顕の解毒作用
今期の連ドラが大詰めとなってきた。「正義のセ」(日本テレビ系)も今週が最終回だ。 主演は吉高由里子。近年は翻訳家(朝ドラ「花子とアン」)や脚本家(日テレ系「東京タラレバ娘」)などを演じてきたが…
-
テレ東「マツコ、昨日死んだってよ。」は“テレビ論”の試み
最近よく言われる「元気なテレビ東京」を象徴するような1本だった。5月29日の深夜に放送された「マツコ、昨日死んだってよ。」だ。なんと「マツコ・デラックスが急死した」という大胆な設定で進行する異色のバ…
-
業界団体は抗議も 「ブラックペアン」ドラマ的演出の是非
これまで心臓手術用機器「スナイプ」が物語の軸だった「ブラックペアン」(TBS系)だが、新たに内視鏡手術支援ロボット「ダーウイン」が登場した。こうした最新機器を使った手術でトラブルが発生し、患者の命が…