ボーダーライン上 企業の生死
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【イトーヨーカ堂】元社長の復帰で露呈した人材不足
新年に入り、トップ交代ラッシュとなっている。キヤノンやニトリ、ヤマダ電機などが社長交代を発表した。 「トップ交代で社内の雰囲気はかなり変わります。新体制になるわけですから、社員のヤル気も高まり…
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【東洋ゴム工業】免震、防振ゴム不正で信用失墜
「2016年を東洋ゴム工業の最終年にしてはならないという覚悟と危機意識を隅々にまで浸透させ、この難局を打開しなければならない」 仕事始めの4日、清水隆史社長(54)は大阪市内の本社で、約200…
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【クックパッド】“お家騒動”表面化で業績悪化がチラつく
料理レシピサイトで知られるクックパッドの株価が急落している。昨夏につけた昨年来高値は2880円だが、先週末(22日終値)は1674円で引けている。 相場全体の地合いの悪さも株安の一因だろうが…
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【ニチイ学館】介護業界最大手が抱える最大の難題
「勤めて3年で年収300万円ほど。勤続20年以上でも450万円に届くか届かないか。常勤の正規スタッフでこれですから、非正規は自分ひとりが食べていくのがやっとです。上司からは効率ばかり求められ、精神的に…
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【ゼンショー】「すき家」は値下げキャンペーンからの脱出がカギ
牛丼の「すき家」などを展開する外食チェーン大手のゼンショーホールディングスの今期(16年3月期)9月中間決算は、売上高2634億円、営業利益63億500万円、最終利益24億8000万円だった。 …
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【ジャニーズ事務所】“帝国”に残されたもうひとつの課題
年間総売り上げ1000億円のグループ企業が二百数十億円の損失を出すところだった――。ドル箱のSMAPが解散する、しないで大揺れとなったジャニーズ事務所。18日夜、SMAPのメンバー5人が「SMAP×…
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【イオン】総合スーパーが赤字から抜け出せない
ダイエー・中内功元会長の怨念か――。小売業界でまことしやかに囁かれるのが、流通業界の巨人、イオンの業績だ。 今年1月8日にイオンは2016年2月期の第3四半期(15年3~11月)の決算を発表…
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【ベネッセHD】マックの二の舞になるか
一昨年7月に発覚した3504万件(実態件数は推計2895万件)に上る顧客情報漏洩事件の“傷”は、まだまだ癒えそうにない。 先月15日には都内在住の税理士の男性が、原田泳幸会長兼社長(67)ら…
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【ヤマダ電機】「次の戦略」が見えないガリバーの悩み
昨年春、地方を中心に50近くの店舗閉鎖を発表し、「そこまで経営状態が悪化していたのか」と驚かせたヤマダ電機だが、11月に発表した中間決算では、最終利益が前年同期の3・2倍の126億円と急回復した。不…
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【代々木ゼミナール】受験ビジネスで生き残れるかが焦点
2015年4月、代々木ゼミナールが全国の校舎20校を閉鎖して間もなく1年が経とうとする。これによって、代ゼミの体力は一気に弱ってしまい、どこぞや引き受け手を探している姿を想像してしまったが、実はそん…
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【朝日新聞】優秀な記者ほど逃げ出す準備を始めている
「ざっと見て編集局内で本気で働いているのは、全体の2、3割程度。大半は仕事をしたふりをしています」 朝日新聞社の幹部は自嘲気味にこう語った。昨年、世間を騒がせた「池上彰氏コラム掲載拒否事件」な…
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【アリさんマークの引越社】 自らアリ地獄にハマってしまった
「アリ地獄にはまってしまった」(経済ジャーナリスト・岩波拓哉氏) 赤井英和のCMでお馴染みのアリさんマークの引越社。グループの中核をなす引越社関東が、今年のブラック企業大賞で「アリ得ないで賞」…
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【任天堂】岩田前社長急逝 トロイカ体制最大の弱点
クリスマス、年末年始商戦とゲーム業界は書き入れ時を迎えている。2015年に大きな転機を迎えた任天堂もまた、この商戦に懸けている。この時期の売り上げが年間の業績を大きく左右するのだから、販売にも熱が入…
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【スズキ】優遇税制・インド市場が消えた時 単独で生き残れるのか
国内の販売低迷がつづいている軽自動車業界。業界トップのスズキも、いずれ正念場を迎えるとみられている。 最大の懸念材料は、今年6月30日付で社長から退いたものの、いまなお隠然たる影響力を保ちつ…
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【日本マクドナルドHD】「やればやるほど赤字が膨らむ」
「もう限界。やればやるほど赤字が膨らむ」と悲鳴を上げるのは首都圏の日本マクドナルドFC店オーナーだ。80年代半ばに入社し90年代後半に独立したが、これほどの苦境は初めての経験だという。 「200…
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【フジ・メディアHD】 放送局の看板を下ろす日
「楽しくなければテレビじゃない」を合言葉に“軽チャー”路線をひた走ってきたフジテレビが気息奄々である。 1980年代から2000年代は視聴率、売上高で他局を圧倒。日本最大の民放放送局の座に君臨…
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【東芝】もはや政治頼み 最後の命綱は「原発事業」だけ
「東芝の収益力の弱さは想像以上だった。不正会計によって覆い隠されていた経営実態が明るみに出た。もはや、収益部門の半導体部門を切り離し、事実上、解体するしかないのではないか」――。証券アナリストは、厳し…
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【ソニー】復活を印象づけるヒット商品は不在
「ソニー復調」という言葉を、最近はよく目にするようになった。 ソニーが先日発表した2016年3月期中間決算によると、最終損益は1159億円の黒字となった。中間決算の黒字化は5年ぶりのこと。同時…
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【ワタミ】復配に市場騒然…創業一族は1億円を手にする
兜町がざわついた。11月24日、経営難の伝えられるワタミが「配当予想の修正(復配)及び株主優待制度の変更に関するお知らせ」を公表したからだ。期末(16年3月末)の株主に対し、10円の配当金を出す。 …
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【大塚家具】オヤジの逆襲に怯える日々
11月24日に日本経済新聞が報じた“プチニュース”が大塚家具関係者の間で話題になった。 〈大塚家具「売り尽くし」セール 売り尽くせず第2弾〉 大塚家具が11月7日から実施していた「全館…