トランプ騒乱の時代と中東、日本
-
米国のISバグダディ殺害によって高まる東京五輪テロ危機
トランプ大統領は10月27日、ISの最高指導者バグダディ容疑者が米軍の攻撃によって死亡したことを明らかにしたが、これを受けてISは10月31日に「アブイブラヒム・ハシミ・クライシ(アブー・イブラーヒ…
-
極めて怪しい米国のバグダディ容疑者の殺害発表とその根拠
米国のトランプ大統領は10月27日、米軍特殊部隊がIS(イスラム国)の最高指導者バグダディ容疑者を殺害したと発表した。トランプ大統領は、「バグダディが泣き叫んでいた。犬のように死んだ。臆病者のように…
-
何の「調査・研究」に行くのか意味不明な自衛隊の中東派遣
10月23日、自民党は外交・国防両部会などの合同会議を開き、自衛隊の中東海域への派遣をめぐって議論を行った。この部会では日本政府が米国の主導する有志連合に参加しないこと、他方で緊密に連携していくこと…
-
米国の「クルド切り捨て」で顕在化 集団的自衛権の危うさ
米国の「対テロ戦争」によってアフガニスタンで250万人がUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に難民登録し、さらに正当な根拠がなかったイラク戦争によって330万人のイラク人が難民化して、1100万人…
-
デモで大量死者 イラク混沌の原因はトランプ政権の裏切り
イラク・バクダッドで若者たちを中心に反政府暴動が発生している。イラクの若い世代はサダム・フセインの独裁体制後の米軍占領時代の比較的自由になった時代に育ち、ネットなどで情報を得ているが、イラクの現状に…
-
トランプ大統領が秘匿するムハンマド皇太子との電話会談の中身
トランプ大統領が7月に、電話会談でウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領にジョー・バイデン民主党大統領候補(前副大統領)の息子のスキャンダルに関する調査を要求したスキャンダルは「ウクライナゲ…
-
イランに「叡智に基づく行動」を求めた日本が果たすべき役割
9月24日の国連総会の一般討論演説で、米国のトランプ大統領はサウジアラビアの石油施設攻撃など挑発行為を繰り返すイランに行動を起こすのは各国の義務であると述べ、イランがシリアやイエメンなどテロ行為を支…
-
トンキン湾事件を彷彿させる 米“サウジ攻撃”イラン犯行説
9月14日、サウジアラビア東部のアブカイクとフライスの石油施設が攻撃を受けた。2015年からサウジアラビアなどアラブの「有志連合」の空爆を受けるイエメンの武装勢力フーシ派が10機によるドローンで攻撃…
-
9.11から18年…タリバンと"和平交渉"を始めた米国の狙い
2001年9月11日の米国同時多発テロから18年が経ったが、米国の対テロ戦争によって世界はいっそうテロと向き合う世界になった。米国の戦争は暴力的文化を中東イスラム世界に定着させ、軍事介入を行った米国…
-
国際テロを助長しかねない 展望なき米軍のアフガン撤退
米国のザルメイ・ハリルザド・アフガニスタン和平担当特別代表は、9月2日、アフガニスタン駐留の米兵5400人が20週以内に撤退することでタリバンと大筋合意に達したことを明らかにした。しかし、この合意が…
-
有志連合が名称変更 自衛隊派遣の検討始めた日本の危うさ
8月24日から26日にかけてフランスで開催されたG7ビアリッツ・サミットの期間中、フランスのマクロン大統領は、イランのザリーフ外相をビアリッツに招請し、ドリアン外相と会談させた。G7では、米国が呼び…
-
準同盟化も検討 豪の「有志連合参加」で高まる日本の懸念
オーストラリアのモリソン首相は21日、米国が主導するホルムズ海峡などの安全確保を目的とする有志連合に参加することを表明した。8月上旬に米国のポンペオ国務長官とエスパー国防長官がオーストラリアを訪問し…
-
ISに不気味な復活の兆し 東京五輪へのテロの懸念も
米国のトランプ大統領は、今年3月23日にIS(イスラム国)の支配地域を完全制圧したと発表したが、8月上旬に米国防総省・監察官室が明らかにした報告書によると、ISがシリアでは復活しつつあり、イラクでも…
-
自衛隊の有志連合参加で日本人がテロの標的になりかねない
エスパー米国防長官は、8月7日、岩屋防衛相との会談で中東のホルムズ海峡などで「船舶の安全を確保する」ための「有志連合」への参加を求めた。「船舶の安全確保」が唱えられるようになったのは、米国がペルシア…
-
オサマ・ビンラディンの息子が死亡…甦るアルカイダの影
オサマ・ビンラディンの息子のハムザ・ビンラディン(1989年生まれ)が死亡したと、7月31日に米NBCテレビが複数の米政府関係者の発言として伝えた。 「ニューヨーク・タイムズ」によれば、2人の…
-
安倍政権「有志連合」参加なら…揺らぎかねないイラン国民の親日感情
イランでは、日本の人気アニメ『アルスラーン戦記』25話すべてがペルシア語字幕付きで動画サイトなどにアップロードされ、若者たちの間で反響を呼んでいる。 ペルシア語に訳された『アルスラーン戦記』…
-
イギリスはイラク戦争の「ブレアの道」を辿り始めたのか
19日、イランの精鋭部隊「革命防衛隊」はイギリス船籍のタンカー「ステナ・インペロ」をホルムズ海峡上で拿捕したと発表した。タンカーが船舶の位置を示す識別装置を作動させずに革命防衛隊の指示に従わなかった…
-
米国が警戒 イラン革命防衛隊の戦闘力と経済力
10日、米国のメディアはイランの精鋭部隊「革命防衛隊」の艦船がイギリスのタンカーを拿捕しようとしたことを伝えたが、革命防衛隊は外国船舶と接触したことはないと全面否定した。この「タンカー拿捕未遂事件」…
-
イラク戦争の過ちを繰り返す米国と安倍政権
米国のペンス副大統領は8日、首都ワシントンで開かれたキリスト教右派の集会で、イランのウラン濃縮度の引き上げや無人偵察機撃墜に対抗措置をとる姿勢を見せ、米軍は中東地域での国益や米国人を保護するための態…
-
釈然とせず…テロが疑われるサウジ皇太子と天皇陛下の会見
7月2日、サウジアラビアのムハンマド皇太子は、天皇陛下と会見した。サウジ側からの願い出があったもので、陛下が即位後に外国王族と会うのは初めてのことだった。サウジアラビアには日本の皇室に対する敬意があ…