「表と裏」の法律知識
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DJ SODAさんの性被害 議論がゴチャマゼになっています
大阪で行われた音楽フェスに出演していた韓国のDJ SODAさんが、観客席に近づいた際に、胸などを触られる被害に遭った件は、大きな対立を招いているようです。露出の多い過激な服装で観客に近づいた行為に落…
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日大の学生に大麻の“おまけ”を渡した狙いは覚醒剤漬け…もらうこと自体が大きな落とし穴に
日本大学の学生寮に住む学生が、乾燥大麻と覚醒剤を隠し持っていたとして、大麻及び覚醒剤所持の疑いで逮捕された事件が大きな話題になっています。学生は「大麻を買ったときにおまけとして覚醒剤をもらった」とい…
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街路樹への除草剤散布や伐採…ビッグモーターの法的責任は何?
中古車販売大手のビッグモーターの騒動が連日取り上げられていますが、騒動の一つにビッグモーターの店舗前歩道上に植えられている街路樹に除草剤を散布し、また伐採したという問題があります。ビッグモーターは、…
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熱中症対策が法律になったことは知っている? 思わぬトラブルを生む可能性も
今年は例年以上の暑さです。熱中症により救急搬送される人も相次いでいて、7月24~30日の1週間の間に、1万人以上が救急搬送されているそうです。 さて熱中症と法律の話です。環境省及び気象庁から…
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SNS時代の展開の目測を誤ったビッグモーターの大きな勘違い
連日、ビッグモーターの報道が過熱しています。ここでは、パンク詐欺やゴルフボール問題ではなく、SNS情報拡散に関するビッグモーターの目測の誤りを指摘したいと思います。 ビッグモーターは2017…
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またパチンコ店駐車場で子供が放置される…「保護責任者遺棄罪」って知ってますか?
パチンコ店の駐車場の車内に約40分間、男児を放置したとして子供の親である女性とその交際相手が保護責任者遺棄容疑で逮捕される事件がありました。幸い、男児の体調に大きな問題は生じなかったようです。また2…
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ぼったくり店で法外な金額を支払ったら…料金はなぜ取り戻せない?
キャバクラなど飲食店でのぼったくりの被害が後を絶ちません。コロナ後、活気を取り戻した繁華街。それ幸いと、手ぐすね引いて客引きをしているぼったくり店が再び増え始めているようです。キャッチの勧誘を受けて…
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「盗撮」取り締まり新法で何が変わる? 解消される問題と、画期的な追加規定
いわゆる「盗撮」を取り締まるための新しい法律が誕生しました。正式名称は非常に長いものです。 「性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の影像に係る電磁的記録の消去等に関…
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市川猿之助さんの逮捕容疑は母親への自殺ほう助のみ…これはどう考えるべきか?
6月27日に歌舞伎役者で俳優の市川猿之助さんが自殺ほう助の被疑事実で逮捕されました。両親が亡くなるに至った事件は5月18日でしたので、1カ月以上もの期間を経ての逮捕になります。 もっとも、今…
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ジャニー喜多川氏はアウト? 改正「不同意性交罪」8類型とは
今月16日、これまで強制・準強制性交罪とされてきた罪を「不同意性交罪」と改称する改正案が、参院本会議でも全会一致で可決され、成立しました。 この改正案では、強制・準強制性交罪に問われる要件と…
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傘の横持ち、やめませんか? 刑事・民事の責任は決して軽くない
関東から東北まで梅雨に入りました。ビルから見下ろすと傘の花が咲く時季ですが、このきれいな傘も、ときには人を傷つける凶器となり、重大な事件や事故の加害者となってしまう可能性もあります。その原因となり得…
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法廷で弁護人が手錠をかけられる異常事態はなぜ起こった?
法廷で弁護人が手錠をかけられて拘束されるという前代未聞の事件が起こりました。 5月30日、大阪地裁で開かれた刑事事件の公判において、弁護人が法廷内での録音を試みようとし、机の上にⅠCレコーダ…
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「政治家女子48党」の代表は誰? 裁判所が訴えを“門前払い”「却下」にした理由
NHK党から衣替えした「政治家女子48党」(政女党)の代表者が誰であるのかを巡り、裁判になっているというニュースを聞いたことがあると思います。この件で、裁判所が5月末に注目すべき決定を下しました。 …
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自転車のひき逃げを甘く考えてはいけない…逮捕や懲役刑が科されるケースも
5月23日朝、神戸市西区の歩道で自転車に乗った被疑者が、前を歩いていた歩行中の被害者と衝突し、軽傷を負わせる事件がありました。自転車はそのまま逃走し、警察はひき逃げ事件として捜査しています。 …
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性犯罪は身を滅ぼす…西武・山川穂高選手だけの問題ではない
西武の山川穂高選手が知人女性にわいせつ行為をし、その結果、女性がケガを負ったとして強制わいせつ致傷罪で事情聴取を受けていたことが明らかになりました。山川選手は、ホテルに行ったことなどを認めていますが…
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銀座強盗の18歳と19歳は「少年」ではなく「特定少年」 実名報道、刑務所送りか
東京・銀座で日中に起きた大胆な強盗事件。建造物侵入容疑で逮捕された4人がいずれも16~19歳の未成年だったことでさらに衝撃が広がっています。 さて今後の処遇ですが、令和4年4月の改正民法の施…
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ジャニー喜多川氏の性加害行為の法的問題は何か? 根深さを表す2つのこと
亡きジャニー喜多川氏による性加害行為が全世界で注目を浴びています。カウアン・オカモト氏がカミングアウトしたことに加えて、イギリスのBBCがジャニー喜多川氏による性加害を全世界に放映したことなどがきっ…
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岸田首相襲撃犯はなぜ「殺人未遂罪」ではなく「威力業務妨害罪」で逮捕されたのか?
和歌山県内に選挙応援のために訪れていた岸田首相に対し、爆発物が投げつけられた事件。職業不詳、24歳の男性が現行犯逮捕されましたが、その逮捕事実が殺人未遂罪ではなく、威力業務妨害罪(3年以下の懲役もし…
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遺産分割で新ルール…介護をがんばってきた人は知らないと大損です
皆さんのお知り合いの中に、亡くなられた方の遺産分割をせずに放置してしまっている方はいないでしょうか。または誰も欲しがらない不動産があるために、相続処理に目をつむっている方などはいらっしゃいませんか。…
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個人の「裁判を受ける権利」を軽視する検察官の横暴
憲法は、個人の「裁判を受ける権利」を保障しています。適正な手続きの下、公平な裁判所での「裁判を受ける権利」を保護することで、各個人が自身の自由や権利を守る手段として裁判を利用することができ、また刑罰…