著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

現役裁判官や検察官もSNSをやるべきだと思う理由

公開日: 更新日:

 ラグビーで試合が終わると「ノーサイド」、つまり試合が終了すれば、敵と味方、勝者敗者の区別もなく、お互いの健闘を称えようというメッセージが出されます。これは刑事裁判でも同じだと思います。検察官と弁護人は法廷では敵同士、検察官は公益や被害者の声を、弁護人は被告人の声を代弁し、法廷で主張と立証を尽くします。しかし、刑事事件の判決が下された後は、まさに「ノーサイド」。裁判後に開かれる意見交換会(通称反省会)では、お互いの法廷活動を称え、裁判内での問題点や裁判制度についての意見を交わします。

 これだけではなく、僕が所属する千葉県弁護士会は、現役裁判官、現役検察官と勉強会を催し、意見交換や情報共有などを図っています。そしてその勉強会の後は懇親会が開かれ、肩書を超えた交流が図られています。僕はむしろこの懇親会が好きで勉強会に参加しています。

 そのような懇親の場で裁判官や検察官と話して思うことは、立場は違えど、裁判で正しい結論、そして法律にのっとった正しい裁判をしていこうという目的は3者ともに変わらないということです。報道されている事件や裁判について、現役の裁判官や検察官がどう見ているのかを聞くと「なるほど、そう考えるか」と思わされることが非常に多いのです。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情