「表と裏」の法律知識
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8歳の子どもを自宅に2週間置き去り…逮捕された母親はどんな罪に?
母親が交際相手の家に滞在していたおよそ2週間の間、当時8歳(小学3年生)の息子を自宅に置き去りにしたとして、保護責任者遺棄の疑いで、平塚市の母親(25)が逮捕された事件がありました。 アパー…
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松本人志さんが週刊文春を名誉毀損で提訴…勝訴なら損害賠償は過去最高額級に?
2024年に入るや、能登半島地震が発生し、羽田空港で日本航空機が海上保安庁の航空機と衝突し、炎上するといったニュースが飛び込んできています。 その中でも、今、メディアを騒がしているのは、ダウ…
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警察署で告訴状の受理に時間がかかるのはなぜだ?
告訴状を作成・提出し、捜査機関に受理してもらうというのは、弁護士の業務の一つです。われわれ弁護士は、告訴状を作成し、警察署まで持参して提出することが多いですが、実際に受理されるまでにはかなりの時間を…
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北海道が臨時特別給付金を誤給付…知らずに使ってしまったら罰せられるの?
今月15日、北海道が、低所得者向けに支給する「臨時特別給付金」について、誤った額を送金していたことがわかりました。 本来は、1世帯あたり1万2000円が給付されるものでしたが、振り込みがされ…
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「ルフィ」と接見した弁護士を警察が捜査…異例なのは「接見の秘密」を破るものだから
「ルフィ」を名乗り、全国で相次いだ強盗事件の主犯とされる今村磨人被告。警察は、担当弁護士ではない弁護士が、今村被告と警察署で接見をしている際、自身の携帯電話を使い今村被告と海外にいる人物と通話させ、口…
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ハトをひいたタクシー運転手を逮捕…その必要はあったのか
都内のタクシー運転手が、今年11月に路上でタクシーを急発進させてハトの群れに突っ込み、ハト1羽をひき殺したとして、鳥獣保護法違反の疑いで逮捕されたそうです。この逮捕については、警視庁が今月5日にマス…
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現役裁判官や検察官もSNSをやるべきだと思う理由
ラグビーで試合が終わると「ノーサイド」、つまり試合が終了すれば、敵と味方、勝者敗者の区別もなく、お互いの健闘を称えようというメッセージが出されます。これは刑事裁判でも同じだと思います。検察官と弁護人…
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小動物とぶつかった感覚でそのままに…ドライバーは車のひき逃げを自分で判断してはいけない
先日、自動車で通勤している際に、急に「ガタッ」と音がしたので、何かと思って車を止めて確認をしたら、路上に木材片が落ちていました。これがもしも、生き物や、ましてや人だったらと思うとゾッとしました。 …
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「私人逮捕系」ユーチューバー逮捕で疑問…テレビ報道とYouTube報道は違うのか?
“私人逮捕系”ユーチューバーの「煉獄コロアキ」氏が名誉毀損の疑いで逮捕されました。 今年9月、都内の帝国劇場にいた18歳の女性をつけ回して撮影し、「転売ヤー」「パパ活女子」などのテロップとと…
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「ブラトップ」もNG?厳しすぎる被疑者への差し入れ制限…留置施設内で改善すべき点は多い
つい先日、弁護士界隈を賑わせたニュースがありました。京都の弁護士が、女性の被疑者に対し、胸パッド付きインナー、いわゆる「ブラトップ」を差し入れようとしたら拒否されたため、京都府警に申し入れを行ったと…
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池袋暴走事故で被害者遺族に勘違いの脅迫…損害賠償1億4000万円の受刑者は1円も負担しない
「高齢者による交通事故」「トヨタプリウスの暴走」「上級国民だから逮捕されないのではないか」といった疑念などから他の交通事故に比べて圧倒的に注目を集めた池袋の暴走事故。2019年4月19日の事故から早く…
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旧強姦罪が「不同意性交等罪」に…改正が20年前だったらジャニー喜多川氏は一発アウト
ジャニーズの性加害問題が取り上げられ続けている中、今年の7月に旧強姦罪の処罰範囲を大幅に拡大する改正刑法が施行されました。 今回の刑法改正に至るまでの複数の改正と今回の改正で、旧強姦罪は「不…
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大麻の使用がついに違法に! 今までなぜ罰せられなかったのか
大麻が危険な薬物であること、覚醒剤その他の危険な薬物利用者を増やすゲートウエードラッグであること、海外で使用した場合でも国内で逮捕される可能性があること、そして大麻は持っていれば逮捕される(所持)の…
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「道交法違反」で初の重要指名手配…大分別府ひき逃げ事件のどこが悪質なのか?
昨年6月、大分県別府市の交差点で大学生2人が死傷したひき逃げ事件(道路交通法違反)が発生しました。被疑者は事件発生から現在に至るまで逃亡を続けています。警察庁は、今回の被疑者を、全国の警察を挙げて捜…
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刑事事件の公判をライブ配信…学生がやったことは本当に悪いのか?
今年7月、岡山地裁で開かれた刑事事件の公判において、法廷内の音声がSNSで配信され、大きな問題となりました。ライブ配信したのは、当日公判を傍聴していた学生で、その後9月下旬ごろ、「法廷内でライブ配信…
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悪名高き日本の「人質司法」…弁護士の筆者が直面し、痛感したこと
僕が受けている刑事事件の保釈が、逮捕から4カ月弱を経て先週やっと認められました。 この案件の保釈請求をする中で、反省しなければならないことがあると痛感しました。 それは「事件を一部で…
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少女のわいせつ画像を保存しただけで「児童ポルノ所持罪」という犯罪です
今月13日、男性検察事務官が、性犯罪事件の捜査資料だった少女のわいせつ画像を違法に所持したとして、児童ポルノ禁止法違反容疑で書類送検された事件がありました。事務官は以前に勤務した部署で、少女のわいせ…
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録音はあなたの身を守る…奈良県警本部による巡査長への違法取り調べ裁判の教訓
先月31日、奈良地裁で警察官による自白強要とパワハラを断罪する判決が下されました。 奈良県警察本部は、実際には盗まれていなかった銃弾を男性巡査長が盗んだ疑いがあるとして、その巡査長に対し「お…
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ユーチューバーがチケット転売ヤーを“私人逮捕”…危険な行動だと言わざるを得ない2つの理由
チケットの転売ヤーをユーチューバーが“私人逮捕”する動画が拡散されて、物議を醸しています。 確かにアイドルのコンサートチケットなどを無断で転売する行為は、チケット不正転売禁止法違反の犯罪にな…
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「恒心教」の教徒を名乗り爆破予告…その罪は「ネット上のノリ」では済まされない
今年の1月に、東京音楽大学に対し、爆破予告のファクスを送ったとして、8月23日、2人の男性が逮捕されました。彼らは「恒心教」という架空の宗教の教徒を名乗り、匿名で「爆弾をしかけた」「金銭を支払わない…