仕事を終えたら農園へGO!
-
夕暮れの庭のBBQ、孫娘のじゃんけん…季節の思い出を記憶できる絵地図は宝物
しっかり記憶したつもりでも、実はあやふやで、畑のどこに何を植えたのか1年経つと分からなくなってしまうことがある。長野県松本市郊外の滞在型市民農園、四賀クラインガルテンに畑を借りた時もしばしばそういう…
-
野菜づくりと虫、鳥、動物…にぎやかな世界に生きる楽しさ
野菜づくりをしていると、いろいろな昆虫とつき合うことになる。チョウやトンボ。どちらも可愛いし、飛んでいると庭や畑の景観に彩りを添えてくれるので、これはぜひ、いてくれたほうがいい。 ハチ類。と…
-
指先を使う手仕事が喜びを紡ぎ出す 雑草抜きで嫌なことを忘れられる
野菜づくりはほとんどすべてが指先を使って行う手仕事だ。 種をまき、発芽した苗を植え替え、植え穴を掘り、植えつける。ジャガイモの芽かきをし、大きく育ったトマトに支柱を立て、麻紐で結んで固定する…
-
フキノトウ収穫後に温泉でひと風呂浴びて春の風に吹かれる心地よさ
我が家はフキノトウが大好きだ。そこで3年前、種苗店からフキの苗を5株取り寄せ、自宅の近くに借りている畑に植え付けた。そのうち2株が活着し、毎年1月になると市販されているものよりはるかに大きなフキノト…
-
「園芸家は土づくりをしている」という至言 我が家の女どもといったら…
なんというひどい土だ。こんなところで野菜が本当に作れるのだろうか。 長野県松本市郊外の滞在型市民農園、四賀クラインガルテンに畑を借りた時、私はそのあまりの状態に驚き、まずそう思った。 …
-
ソラマメに乾杯! 神秘の営みが私たちに与えてくれる大地からの贈り物
10月から11月中旬にかけてはソラマメの種のまき時だ。3号ポットに用土を入れ、まずはたっぷり水をやろう。ソラマメの種にはお歯黒と呼ばれる部分があるので、そのお歯黒の部分を下にして種を斜めに用土に突き…
-
野菜の残渣で「自家製堆肥作り」やめられない、止まらない!
たくさんの実りをもたらしてくれた夏野菜たちはもうとっくに枯れ果て、一株一株抜き取られて畑に積み重ねられている。 トマト、キュウリ、ナス、シシトウ、ピーマン、ズッキーニ、バジル、パクチー。命を…
-
冬越しのホウレンソウは野菜の優等生 驚くほど甘さを楽しめる
10月末はホウレンソウの種をまく今年最後のチャンスだ。 毎回言っているように畑は2、3週間前に、苦土石灰、牛糞堆肥、有機化成肥料などを散布してよく耕し、準備しておく。そして2、3週間たったら…
-
山形の食用菊「モッテノホカ」にまつわる「もってのほか」な話
また故郷自慢になってしまうが、私の故郷山形には「モッテノホカ」という食用菊がある。大輪で薄紫色。その花びらを軽く湯通しして、ポン酢をかけて食べると、シャキシャキとした食感があって、まことにおいしい。…
-
秋ジャガイモは専用の品種の種イモを使う 収穫時期は12月中下旬
初夏に北海道を訪れると、広大な面積のジャガイモ畑が真っ白な花を咲かせていて、素晴らしい景観をつくり出している。そのすぐ隣には春小麦の緑色の大きなじゅうたん。北海道の大地ならではの美しいパッチワークが…
-
高校近くの河原で可愛い女の子二人と…切ない「芋煮会」の思い出
私の故郷山形では、秋、掘り立ての新里芋が出回る頃になると、あちこちの河原で芋煮会が開かれる。 仲のいい友人同士、地域や職場の仲間などが秋晴れの河原に集まり、そこで煮炊きをして、出来たての芋煮…
-
フジバカマ そこはかとなく漂うはかなげな香りを愛してやまない
私は香りのいい植物が好きで、バラも香りのいいものばかりを選んで10種類近く庭に植えた。花が大きくて、色合いも鮮やかなのに全く匂わないバラも多いが、そういうバラは栽培する気がしない。というより、香りが…
-
がごめ昆布は手に入るが…故郷・山形由来の“あのミョウガ”には二度と会えない
今年3月の退園の際、信州の山里に借りた滞在型市民農園、四賀クラインガルテンから持って帰ってくることができなかった植物のひとつがミョウガだ。 これはもともと故郷の生家の裏庭にあったのを株分けし…
-
人には常に別れが避け難く訪れる 植物は散り際のはかなげな様子が美しい
長野県松本市の郊外にある滞在型市民農園、四賀クラインガルテン。今年の3月末まで25年も通い続けたのだから、私にとってはここはもはや生涯忘れ得ぬ土地だ。 だが、3月の退園の際、私はこの標高65…
-
「ビーツ」9月まきで今年最後の収穫を目指す、牛スネ肉のボルシチ風スープは絶品!
9月はビーツの種のまき時だ。5月にまいて春採りもできる。それに対して、10月中下旬の今年最後の収穫を目指して行うのが9月まき。 プランターでも栽培できるので、ベランダ菜園にも向いている。種は…
-
望郷の「房すぐり」が放つ“この土地の精霊よ”といわんばかりのオーラ
私は一人っ子で、兄も妹もいない。そのため両親が亡くなると、故郷の生家は無人となり、年々荒れ果てていくようになった。ある年、決断を下し、明治の初め頃にご先祖が建てたという家は解体し、跡地は人手に渡すこ…
-
冷蔵庫にどっさり「シシトウ」の調理法 採れ過ぎたら干し野菜に限るが例外も
野菜づくりをしていると、採れて採れて、採れ過ぎて困るという事態は、しばしば経験する。では、そんなときはどうするか。お日さまの力を借りて、干し野菜にしてしまえばいいのだ。 ゴーヤー、ズッキーニ…
-
赤ジソのジュース 自然は時としてこんなにも美味なる酒を恵んでくれる
シソは、漢字では「紫蘇」と書く。蘇、よみがえるという文字が使われていることにご注目。シソには実際、弱った心や体に活力を吹き込み、蘇らせてくれるパワーが秘められている。それが最もよくわかるのが、赤ジソ…
-
自家製「田舎タクアン」で一杯やるのが目下の見果てぬ夢
秋まき冬採りの大根は、肉質が軟らかく、みずみずしいのが特徴。加熱すると甘味が増し、ほくほくとした食感になる。なので、おでんに入れてよく、がんもどきや高野豆腐といっしょに煮物にしてもよい。 種…
-
野菜づくりの喜び!「自家産」と思うと料理と酒も一段とうまくなる
焼いても、炒めても、蒸しても、どうやってもおいしいのがナス。私の畑では5月初めに植えつけた3株のナスが順調に生育。すでにあれこれと調理して楽しんでいるが、梅雨が明けて一気に高温乾燥が続くようになると…