親方と力士のホンネ「蘇る角言」
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「若い頃は軽い方がいい」宇良の復活に重なる栃木山の育成論
秋場所4日目(14日)、宇良が宝富士に勝った一番の決まり手は、伝え反りだった。2001年初場所で加わった決まり手の一つ。翌年秋場所で朝青龍が貴ノ浪に決めて以来、出ていなかった。 相手の脇の下…
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曙が述懐した大関カド番の重み「小錦関との一番、あの日だけ休場したかった」
秋場所は11日に初日を迎える。名古屋場所ではコロナ関連の休場力士が続出。特に途中休場が多く、番付上の扱いが注目されたが、全休と同様にコロナ特例を粛々と適用し、休場前に勝ち越し・負け越しが決まらなかっ…
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大鵬は巡業で大関5人を相手に稽古「口の中に水を含めば長い相撲が取れない」
2年8カ月ぶりに再開された巡業が終わった。コロナ禍で手探りの中、まずは関東で5カ所だけだが、連日多くの観客でにぎわった。 初日の立川巡業(5日)では、マスク姿ながら力士との写真撮影会も行われ…
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「弱くもならなけりゃ強くもならない」凡庸なベテラン増加で思い出した元栃錦の毒舌
昭和の終わり頃の名古屋場所だった。記者クラブで春日野理事長(元横綱栃錦)を囲んだ時、あるベテラン力士が出場回数に関する記録を達成したことが話題になった。 「大したもんだよ」 記事に理事…
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野球賭博発覚の2010年名古屋場所「満員御礼を出そうか、館内を3周して迷った」
ドルフィンズアリーナは2階の内周沿いにコンコースがあって、ぐるりと回れる。12年前、元関脇金剛の二所ノ関親方はここを歩いたのだろうか。 2010年名古屋場所は、野球賭博の発覚で日本相撲協会が…
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ハワイから来日したばかりの小錦に「横綱を目指せ」と言った“胸毛の横綱”の眼力
元大関でタレントの小錦八十吉さんが6月に来日40周年パーティーを開いた。初土俵は1982年名古屋場所。あの頃から名古屋場所は暑かった。まして今年は場所前から「生命に関わる」猛暑。 もしも今、…
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元琴欧州の鳴戸親方「雨降ったら洗濯物濡れる。なぜ分からない?」
この季節は、天気予報が雨でなくても傘は手放せない。洗濯物も気になる。毎日たくさんの洗濯物が出る相撲部屋では、なおさら気を使う。 元大関琴欧洲の鳴戸親方(顔写真)が部屋を開いて2年目の2018…
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出稽古しなかった隆の里の“イイトコ”と真意 コロナ禍でさらに親方の力量も問われる
聞いた時はいくら何でも……と思った。稀勢の里(現二所ノ関親方)の師匠である元横綱隆の里の鳴戸親方が生前、現役時代の稽古を語った時だ。 「俺なんか大乃国(現芝田山親方)と隆三杉(現常盤山親方)に…
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“世紀の誤審”で大鵬が発した「あんな相撲を取った俺が一番悪い」の意味
「混濁」の夏場所は照ノ富士の優勝で幕を閉じた。日本相撲協会はやれやれだが、3大関の不振や判定をめぐる疑問など後味の悪い場所だった。 千秋楽の結び前で貴景勝が正代を突き落として軍配をもらった後、…
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元大関・魁傑の実直さを象徴するエピ…“見せ物じゃない!”に込められた真意
夏場所が8日、両国国技館で初日を迎えた。コロナ対策の入場者制限は春場所が定員の75%で、今場所は同87%の9265人まで緩和された。 【写真】この記事の関連写真を見る(09枚) 他のイ…