曙が述懐した大関カド番の重み「小錦関との一番、あの日だけ休場したかった」
秋場所は11日に初日を迎える。名古屋場所ではコロナ関連の休場力士が続出。特に途中休場が多く、番付上の扱いが注目されたが、全休と同様にコロナ特例を粛々と適用し、休場前に勝ち越し・負け越しが決まらなかった力士は据え置いた。
勝ち越し・負け越しが決まった者は、据え置き力士を飛び越えて昇降させたと考えればいい。
やや上がり過ぎの力士もいれば、7勝8敗で下がらなかった力士もいるが、平時でも存在する番付運とコロナが重なった結果か。
■御嶽海は先場所の「コロナ休場」が救いに
御嶽海の休場が決まったのは、大関カド番で2勝4敗となった後。皆勤したら負け越しただろうから据え置いてカド番をやり直すのは甘い、などの厳しい声が聞かれた。取っていない相撲の白黒を想定して番付を決めるわけにはいかないが、昇進後のふがいなさが言わせるのだろう。
大関カド番が「2場所連続負け越しで転落、翌場所関脇で10勝すれば復帰」となったのは1969年名古屋場所から。以来、大関の地位を守れなかった例が、その場所限りで引退した大関や不祥事による朝乃山を含めて28回ある。