医者も知らない医学の新常識
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米国で激減している「認知症」
認知症は日本のような超高齢化社会にとっては、非常に深刻な大問題です。「早く死んでもいいから、認知症になって家族に迷惑をかけるのだけは嫌だ」という切実な声を毎日の診療で患者さんから聞きます。こうしたこ…
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オトコの救世主 毛生え薬で「デブになる」は本当か?
脱毛は命に関わる病気ではありません。しかし、容姿に関わることなので、気にされる男性にとっては非常に深刻な問題に感じられるものです。 最近、「脱毛のメカニズムがコラーゲンにあるのでは」という発…
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お腹が鳴る原因は? 周りに聞こえる音は“病気のサイン”かも
「お腹が鳴る音が大きくて恥ずかしい」――。そんな話を、よく外来で耳にすることがあります。 確かに周りに聞こえるほど、お腹から「グーッ」と音がすることはあります。それが頻繁だと、その本人にとって…
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ユニーク診断 「ピーナツバター」でアルツハイマーが発覚?
「がんの早期診断には犬の嗅覚が検査より優れている」「寄生虫の嗅覚で超早期がんが診断できた」というような研究が、真面目に専門誌に発表されています。これだけ多くの科学的検査が開発され、使用されているのです…
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がん検診は必ずしも長生きにつながらない
世の中にはたくさんのがん検診があります。市区町村で無料で受けられるものもありますし、人間ドックなどで高額で提供されているものもあります。みなさんはがん検診にどのような効果を期待されているでしょうか?…
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ぎっくり腰に“強力な痛み止め”は効かない
ちょっと腰をひねったり、重い物を持ち上げたり、そんなささいなきっかけでも、ある日激しい腰の痛みが起こることがあります。「ぎっくり腰」と呼ばれる症状です。皆さんの中にも、経験されたことがある方は多いと…
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突然死は予防できるのか
医学が進んだ現在でも、病気のない元気な中年や若者が「突然死する」という事態が少なからず起こります。これを書いている私も、読んでいるあなたも、「突然死」に見舞われないとは限りません。 こうした…
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話しかけられ歩みを止める人は骨折しやすい
お年寄りが転倒して骨折することは、お年寄りのその後の人生を大きく左右する大問題です。それまで元気に活動していた高齢者も、1回つまずいて転んでしまうと、それがきっかけとなって寝たきりになってしまうこと…
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コレステロールの薬でEDが予防できる?
中高年での男性機能の低下は、命に関わるような病気とは違います。しかし、健康上の非常に大きな問題であることは間違いありません。 バイアグラのような治療薬もありますが、どれもEDを予防するわけで…
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インフルエンザの万能ワクチンが登場する?
インフルエンザが流行する季節になりました。皆さん、ワクチンの接種をなさいましたか? 「インフルエンザのワクチンは効かない」なんて話をどこかで聞いて、「だから打たない」と言われる方がいるかもしれ…
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バイアグラで糖尿病が予防できるのか
バイアグラ(シルデナフィル)は、勃起不全の治療薬として承認されている薬です。この薬は一種の血流改善剤で、ペニスの海綿体の血流を増加させることにより、勃起不全を改善します。しかし、その効果はペニスにと…
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風邪に抗生物質を出す医者がヤブとは限らない
風邪の治療に抗生物質は必要でしょうか? この問いに最近のテレビや医療本などでは、「風邪に抗生物質を処方するのはヤブ医者だ」というような発言が見受けられます。 風邪はほとんどがウイルスによる病…
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エナジードリンクは健康な人の飲み物
皆さんは「エナジードリンク」を飲んだことがありますか? これは強壮剤のように使用されている、日本の栄養ドリンクと似た成分のアメリカ発の飲み物です。最近、日本でも盛んに宣伝されているのでご存じの方もお…
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グルコサミンとコンドロイチンは効くのか
「グルコサミン」と「コンドロイチン」は、いずれも関節軟骨の成分で、年齢とともに減少して、変形性膝関節症の原因のひとつとなります。そのため、不足したグルコサミンとコンドロイチンをサプリメントとして補充す…
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赤く腫れない筋肉注射が避けられている
インフルエンザワクチンなどの予防注射をすると、打った箇所が赤く腫れ、痛みを伴うことがあります。これは一種の皮膚のアレルギー反応で、ワクチンには比較的多い副反応です。 誰でも、腕が腫れたり、痛…
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抗酸化サプリでがんが進行!?
人間の呼吸や代謝などの結果として生じる「活性酸素」は、遺伝子に傷をつけ、がんの原因のひとつとなっている――。これは、最近までやみくもに信じられてきた考え方です。 そこから、体内の活性酸素を除…
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乳酸菌をたくさん取っても健康的とはいえない
人間の大腸の中にはたくさんの細菌(ばいきん)がすんでいます。これを腸内細菌といいます。 赤ちゃんの時期にはビフィズス菌という乳酸菌の一種が主な腸内細菌です。しかし、大人になるに従って、「バク…
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「不妊治療」は「乳がん」を増やす?
少子化の一方で、不妊に悩むカップルが増えています。 日本産科婦人科学会の調査によれば、薬を使用して卵巣を刺激する、体外受精で生まれたお子さんは、2012年に3万8000人近くに上ります。 …