医者も知らない医学の新常識
-
降圧剤は60歳以上では3年続けないと意味がない? 米医学誌で報告
「血圧の薬は続けて飲まないと意味がない」というのは、高血圧の患者さんによく指導される内容のひとつです。ただ、その期間が正確に示されることはあまりありません。実際に高血圧の薬は、どのくらいの期間飲み続け…
-
「夜食べないとやせる」は本当か?海外医学誌で研究報告
肥満は世界的な健康問題で、多くのダイエット(減量)法が考案されています。その中には科学的に立証されているものもあり、そうでないものもあります。 現在、最もその有効性が確認されているのは、体に…
-
塩分不足による低ナトリウム血症リスク 15度を超えたら要注意
気温の変動が大きい今の季節は、体がその変化に順応することが難しく、熱中症に注意が必要と指摘されています。そうなると熱中症の予防のためにスポーツドリンクなどで水分をたくさん取ることが推奨されます。 …
-
心不全に「減塩」は有効なのか 世界的な医学誌が問題提起
塩分をとりすぎると、高血圧や心臓病など、多くの病気のリスクが上がることは間違いありません。水だけをたくさん飲んでも体はむくみませんが、水分と塩分を同時にとると、体に水がたまってむくみが出るのです。塩…
-
「パルスオキシメーター」 日本人では数値が正確でない可能性
新型コロナウイルス感染症の流行に伴って、注目されている健康機器が「パルスオキシメーター」です。これは指にはめるクリップのような小さな機械で、動脈血酸素飽和度という、体に酸素が足りているかどうかの指標…
-
CT肺がん検診の有効性が米国で確認 英医学誌が研究結果を報告
肺がんはたばことの関連が強いがんです。最近は抗がん剤治療などの進歩により、進行した肺がんでも予後は改善していますが、早期に見つかった方が良いことは間違いがありません。 早期がんを見つけるため…
-
円形脱毛症に関節リウマチの薬が効く!?自己免疫に関係か
円形脱毛症というのは、その名の通り円く毛が抜けるという症状が特徴で、俗に「10円ハゲ」などと言われることもあります。強いストレスを受けると一時的に起こることがあり、それはまた改善しますが、全身の毛が…
-
心臓と認知症との意外な関係 米国医師会の医学誌で報告
心臓と脳はどちらも生きるために必要不可欠な臓器です。そして、その両者は決して無関係ではありません。心臓は血液によって全身に酸素を運ぶポンプで、その血液は脳にも運ばれているからです。 心房細動…
-
片頭痛があると認知症リスクがアップする? 専門誌で報告
「片頭痛があって薬を飲んでいる」という方は多いと思います。片頭痛というのは通常、体質的な慢性の頭痛で、目の前に光が見えるような前兆に続いて、頭の片側がズキズキと痛む発作が起こるというのが、その特徴的な…
-
少量のお酒でも脳が萎縮する可能性 英国医療データ解析で判明
お酒を飲むことの健康への影響については、いろいろな意見があります。「酒は百薬の長」という言葉があるように、少量のお酒は健康に良い、という考え方は昔からあり、赤ワインの成分が動脈硬化を予防する、という…
-
脂肪肝の人は低血糖に注意を! 軽症の肝臓病でも危ない
糖尿病の治療には、血糖を下げる薬が使われます。そこで副作用として大きな問題となるのは、血糖が下がり過ぎてしまう「低血糖」です。最近の糖尿病の薬は昔と違って、低血糖は起こしにくくなっていますが、その危…
-
「遺伝子変異」では病気は決まらない 病気になる確率は6.9%
病気というのは、糖尿病にしてもぜんそくにしてもがんにしてもそうですが、「生まれつきの体質」と「生まれてからの環境」の2つの原因によって起こります。 生まれつきの体質というのは遺伝子の情報によ…
-
肺炎ならインフルエンザ検査を受けるべき 死亡リスクを低減
新型コロナウイルス感染症に隠れている感じがありますが、冬の時季に流行する感染症の代表はインフルエンザです。今の時季には新型コロナとインフルエンザのどちらにかかってもおかしくありません。両方の検査をす…
-
現代を代表する病名は「孤独」?死亡リスクが肥満並みに上昇
「現代人は孤独だ」というのは一昔前から言われていたことですが、今や孤独は現代で最も多い「病気」の一つとしてとらえられるようになってきています。症状としての孤独は、人が他人と交流を持ちたいのに、それがか…
-
肉アレルギーがあると心臓が悪くなる? 血管病専門誌に掲載
食物アレルギーというのは、食べ物の中に含まれている、ヒトの体には存在しないタンパク質に対し免疫が反応して起こると考えられています。牛肉や豚肉などの赤身肉の成分は、ヒトのものと大きな差はありません。そ…
-
腸内細菌の薬で難治性腸炎を予防 3日使用で再発を68%抑制
抗生物質(抗菌剤)を飲むと、下痢になることがあります。これは抗菌剤が腸内細菌を殺してしまうために、食べ物や水分の吸収がうまくできなくなることにより起こります。通常は一時的で薬をやめれば元に戻りますが…
-
動脈硬化を予防するとされるが…善玉コレステロールは実は悪玉?
コレステロールに「悪玉」と「善玉」があるという話は、みなさんも聞かれたことがあるかと思います。悪玉コレステロールというのはLDLコレステロールのことで、この数値が高いと心筋梗塞などの病気になりやすく…
-
「バイアグラ」でアルツハイマー病の発症リスクが69%低下
バイアグラ(シルデナフィル)は、陰茎の血流を増加させることで勃起障害(ED)の治療に使用される薬です。しかし、その目的以外に肺動脈性肺高血圧症という、心不全の原因となる血管の病気の治療薬としても使用…
-
腎不全は男性に多いが女性はより危険! 死亡率が11%高い
腎臓は体の水分や塩分のバランスを調節したり、不必要な成分を排泄(はいせつ)する働きを持つ大切な臓器です。腎臓の働きが高度に低下した状態を「腎不全」と言いますが、腎不全になると血圧は上がり、体はむくみ…
-
薬指が長いのは幸運のしるし?ポーカーの引きの強さに関係
最近は性別による肉体の特徴については、あまり言及しない社会になっています。男性的とか女性的ということが、社会的差別につながるという認識があるからです。ただ、医学の世界では、遺伝子や性ホルモンによる男…