時間栄養学と旬の食材
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【ハッカ】主成分のメントールは胃の働きを整え腸内ガスを排出
ハーブのひとつであるミントの和名で、スーッとする独特の清涼感が人気です。収穫は春から秋の間で行われ、今まさに、はしりの時季にあたります。 ハッカは精油で使われることも多く、たくさんのハッカか…
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【桜】塩漬けで鎮静作用や快眠効果あり 花エキスは糖化を防ぐ
関東以西ではお花見の時季は少し過ぎてしまいましたが、今年も桜のお菓子やパッケージが目立ちました。桜は春を感じるにふさわしい日本を代表する花です。その名の由来は、「古事記」「日本書紀」に登場する桜の精…
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【ぬか漬け】ぬか床にはヨーグルトの10倍の乳酸菌が存在
ぬか漬けの材料は米ぬか、塩、水。混ぜ合わせて「ぬか床」を作り、そこで野菜を漬けた伝統的な漬物です。江戸時代、精米技術が発達して玄米から米ぬかを分離できるようになったことから、米ぬかを利用したぬか漬け…
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【カツオ】豊富なDHAとEPAが血管を強くしなやかにする
世界に広く分布しているカツオは、3月ごろに九州南部から始まり、5月ごろに本州南部、8月から9月ごろには三陸沖近辺まで北上していきます。この頃に取れるカツオを「初鰹」と呼び、三陸沖で黒潮と親潮がぶつか…
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【サワラ】DHAやEPAが豊富で朝食べると体内時計を朝型にしてくれる
サワラは漢字で「鰆」と書きます。春を告げる今の時期、旬を迎える魚らしい名前です。体表に黒い斑点があるのが特徴で、腹の幅が狭いことから狭腹(サワラ)、狭腰(サゴシ)との呼称がついたという説もあります。…
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【豚肉】疲労回復に不可欠なビタミンB1や不飽和脂肪酸が豊富
豚肉はイノシシ科の野生動物を家畜化した豚を食用に加工したものです。古来、野生のイノシシを食用対象とする文化が中国、エジプト、ギリシャなどで始まっており、日本でも縄文・弥生時代からイノシシの肉が食用と…
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【プチベール】肌を守り、肥満や血糖値を抑制 夜向きの食材
緑のバラのような形をしたプチベールは、1990年に静岡県で品種改良されて生まれた芽キャベツと、ケールを交配して誕生したアブラナ科の野菜です。ケールより栄養価が高く、芽キャベツのような味わいを持ち合わ…
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【胡椒】善玉コレステロールを増加させ美白効果も高める
香辛料のひとつである胡椒(コショウ)は、その利用の幅広さから「スパイスの王様」とも呼ばれています。強い辛みとさわやかな香りが特徴的で、ブラックペッパー(黒胡椒)、ホワイトペッパー(白胡椒)、グリーン…
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【豆苗】ビタミンKが豊富で骨が気になる中高年女性におすすめ
えんどう豆の若葉と茎を食べる豆苗は、スプラウト(新芽)の仲間です。豆苗はもともと中国では希少野菜として扱われていました。1970年代、日中国交回復以降に日本に入ってきた比較的新しい野菜ですが、それで…
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【野沢菜】ビタミンC豊富でシミ・しわなど老化防止に効果あり
長野県の特産野菜でもある野沢菜。18世紀に野沢温泉村にある健命寺の住職が京都から持ち帰った天王寺蕪の種子を栽培したところ、長野県の気候や土では根菜部分が大きくならず、葉が1メートル近くまで大きくなり…
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【羊肉】脂肪燃焼や血流を活発にするカルニチンが豊富
羊の肉は世界中の人が食べることができる食肉のひとつです。宗教上の制約などが理由で食べることができない、いわゆる食のタブーに触れることのない食肉だからです。その種類は世界で1000品種以上もあるといわ…
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【大豆】「畑の肉」が持つ4つの利点 豊富なタンパク質だけじゃない
日本で生産されている大豆には、節分の豆などでイメージしやすい黄色の大豆のほかに、黒豆と呼ばれる黒大豆や、ずんだなどに使われる青大豆、未成熟なままの大豆を利用した枝豆などがあります。 大豆に含…
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【アーモンド】悪玉コレステロールを抑える不飽和脂肪酸の塊
アーモンドは元々、桃と同じ原種。「扁桃」とも書きます。諸説ありますが、アーモンド粒の形状が扁平だったから名付けられたのが由来といわれています。米カリフォルニア州からの輸入が多いイメージでしたが、近年…
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【ハトムギ】精米の2倍以上のタンパク質を含む保健食 厚労省も推奨
ハトが好んで実を食べたことから明治以降に名付けられたハトムギ。殻を除いて乾燥したものはヨクイニンと呼ばれ、利尿作用が強いため、むくみや下痢などを改善するための漢方として使われてきました。また、皮をむ…
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【クチナシ】目の疲れを改善 毛様体筋に働くクロセチンが豊富
「熟しても裂けたりする口がないから」「ガクが鳥のくちばしに似ているから」といった名前の由来があるクチナシは、日本をはじめ台湾や中国などに広く自生している植物です。お正月の栗きんとんや、大分県の郷土料理…
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【タラコ】ビタミンとミネラルが豊富も塩分の過剰摂取に注意
タラコの始まりは明治の後半あたり。真鱈(まだら)の不漁の年に、卵巣を塩蔵して食べたのがきっかけといわれています。日本で流通・消費している魚卵加工品の約60%を占め、主にスケトウダラがタラコの原料とし…
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【馬肉】タンパク質は牛肉とほぼ同じでエネルギーはササミ並み
約2000年前にモンゴルから家畜として日本に伝わった馬。熊本城を築いた加藤清正は、豊臣秀吉と朝鮮出兵中、食糧難に陥り軍馬を食べました。そのおいしさを帰国後に広めると、領地の熊本で馬刺しが有名になり、…
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【チャービル】胃腸の消化吸収を助け、炎症抑制効果もあり
チャービルとは、フランス語でセルフィーユと呼ばれるハーブのこと。ウイキョウゼリやフレンチパセリとも呼ばれ、パセリのような苦みやエグみ、独特な香りがないので、タルトやケーキの上にのっていたり、サラダの…
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【トレビス】脂肪を燃焼し、肝機能を高めるビタミンB2が豊富
トレビス(赤チコリ)はキク科の多年草野菜です。日本に入ってきたのは1980年代になってからで、比較的新しい野菜です。 見た目は紫キャベツにそっくりですが、紫キャベツは葉も葉脈も紫色でキャベツ…
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【メープルシロップ】砂糖よりエネルギーが低く抗酸化物質が豊富
ホットケーキのシロップの定番、メープルシロップ。国旗にカエデの葉っぱがあしらわれているように、原産地はカナダが流通する70%以上を占めています。カエデの木から集められたメープルウオーターを約4分の1…