ベストセラー早読み
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「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」樋野興夫著
順天堂大学医学部で腫瘍学・病理学の教授を務めるかたわら、「がん哲学外来」の創始者としてがん患者と関わってきた著者が、死を意識したときに人はどう生きるべきかを説いた一冊。がんになったことで生きる意味を…
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「総理にされた男」中山七里著
売れない舞台役者の加納慎策は、今をときめく総理大臣の真垣統一郎と声も姿もうり二つで、その物まねはひそかに話題になっていた。そこへ突然2人の男が現れ、慎策を拉致。行く先は首相官邸で、待ち受けていたのは…
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「富士山噴火」高嶋哲夫著
富士山の麓、静岡県御殿場市にある養護老人ホームの施設長、新居見充は、元陸上自衛隊のヘリパイロット。3年前の平成南海トラフ大震災のとき、的確な判断で被災者を救ったが、自らの妻子を助けることはできなかっ…
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「スクラップ・アンド・ビルド」羽田圭介著
又吉直樹の「火花」とともに第153回芥川賞を受賞した作品。87歳になる要介護の祖父と、再就職活動中の28歳の孫が、閉塞状況のなかで心理的攻防戦を展開する。テーマは重いが、クスッと笑ってしまうようなお…
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「段取りの“段”はどこの“段”?」 荒田雅之、大和ハウス工業総合技術研究所著
縄張り、縁を切る、叩き上げ、間尺に合わない、堂に入る、てこ入れ……これらに共通するのは、いずれも住まいに関わる言葉だということ。普段は気づかないが、住まいや建築関係に由来する言葉は案外に多い。本書は…
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「なりたい」畠中恵著
廻船問屋兼薬種問屋の若旦那・一太郎は、材木問屋の娘の於りんと、将来縁組をすることが決まった。先々を考え、早く仕事を覚えたいと焦るものの3日店先に立てばすぐに寝込む病弱ぶりは相変わらず。世話をしてきた…
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「ぼくは愛を証明しようと思う。」藤沢数希著
26歳の「わたなべ」は、東京・田町にある国際特許事務所の一番若い弁理士。ある日、付き合っている彼女の携帯を盗み見て二股をかけられていることを知る。問い詰めると、あっさりふられてしまう。それではと事務…
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「君の膵臓をたべたい」住野よる著
人に興味がなく本ばかり読んでいる高校生の<僕>は、盲腸の術後の抜糸のために行った病院で、「共病文庫」と手書きで書かれている一冊の本を拾う。開いてみると、それは膵臓の病気で死が近い人が書いている日々の…
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「勁草」黒川博行著
大阪府警特殊詐欺班の佐竹と湯川は、今日もオレオレ詐欺犯を追っている。 年配の女が膨らんだトートバッグを肩にかけて、銀行から出てきた。間もなく「受け子」が接触してくるはずだ。茶髪の男とスーツの…
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「ぼくらの民主主義なんだぜ」高橋源一郎著
朝日新聞で連載中の「論壇時評」の4年分をまとめたもの。小説家である著者が時評を開始したのは東日本大震災が起こった翌月の2011年4月。その第1回は放射能汚染を恐れて「疎開」する母子の情景から始め、テ…
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「リバース」湊かなえ著
主人公は、オフィス機器や事務用品を扱う会社に勤めるサラリーマン・深瀬和久。特に夢もなく平凡な日々を送っていたが、唯一コーヒーをうまくいれることだけには自信があった。 そんなこともあってコーヒ…
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「あなたが消えた夜に」中村文則著
「死体が出た。……2人目だ」。係長からの電話で、悪夢から覚めた市高署の刑事・中島は現場に向かった。目撃証言によれば犯人は1人目と同じくグレーのコートを着た男。凶器は包丁。連続通り魔事件発生とあって、小…
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「武道館」朝井リョウ著
幼い頃から歌と踊りが大好きだった愛子は、念願かなって新アイドルグループNEXT YOUのオーディションに合格。高校1年生になった春、武道館のある北の丸公園でデビュー記念イベントを行った。そのとき、セ…
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「忘れられた巨人」カズオ・イシグロ著、土屋政雄訳
物語の主人公は、人口60人ほどの巣穴のような村に住む、アクセルとベアトリスという老夫婦。この村では立ち込める奇妙な霧のせいか、過去に起きたことを多くの人がすぐ忘れてしまう。優れた治療の技を持つ赤毛の…
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「荒木飛呂彦の漫画術」荒木飛呂彦著
「荒木先生、こんなことまで書いてしまっていいんですか」と聞きたくなるほど、懇切丁寧かつ実践的な漫画の指南書である。 高校時代から漫画を投稿しはじめ、19歳のとき「週刊少年ジャンプ」に掲載された…
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「一〇三歳になってわかったこと」篠田桃紅著
芸術家はなべて長寿だといわれるが、さすがに数え年103歳で現役、しかも第一線の美術家となると例がない。本書は、墨を基調とした抽象画で世界的な名声を誇る著者が、100歳を越えて初めて見えてきたという人…
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「動物記」高橋源一郎著
人間ではなく「動物」を物語の軸に据えた短編から成る実験的短編小説集。ご老公さまと呼ばれるシカが、スケさんカクさんと称されるタヌキとキツネを率いて森の動物たちの騒動を一件落着に導く「動物の謝肉祭」、結…
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「真紅の人」蒲原二郎著
摂津国の名刹四天王寺に近い鳶田の貧人集落に暮らす少年・佐助は、幼い頃に母親をはじめ一族を伯父に皆殺しにされるが、彼ひとり命からがら生き延び、以来各地を転々としてこの地にたどり着いたのだった。 …
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「誓約」薬丸岳著
主人公は、レストランバーのオーナー落合幸弘に見込まれ、共同オーナーとして店のマスターを務める向井聡。現在、小学生の娘と優しい妻を持ち、仕事も家庭も順調な人生を歩んでいるが、かつて顔の半分に大きなあざ…
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「日本の反知性主義」内田樹編
安倍政権は大きな顔をしてやりたい放題。それなのに国民の多数は、この政権を支持している。日本人はバカになってしまったのだろうか。 この危機的状況の根底には反知性主義が蔓延している、との危機意識…