ベストセラー早読み
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「幹事のアッコちゃん」柚木麻子著
営業第2課の新人、久瀬涼平は憂鬱でたまらない。課の名物行事である忘年会幹事は新人の仕事。でも、店も余興も決まらない。ああ面倒くさい。第一、会社の人間となんか、飲みたくもない。 こだわりが強く…
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「国宝消滅」デービッド・アトキンソン著
著者はゴールドマン・サックス証券時代に日本の不良債権の実態を暴き注目を集めた金融アナリスト。茶道など日本の伝統文化にも造詣が深く、現在は創立300年を超す国宝・重要文化財の補修を手がける小西美術工藝…
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「ガラパゴス」(上・下) 相場英雄著
警視庁捜査1課継続捜査担当の田川信一は、ある日、身元不明者のリストの中に不自然な写真を発見する。それは、練炭自殺として処理された青年の死体。 その男の口元には青酸カリによって死亡したことを示…
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「戦略がすべて」瀧本哲史著
ビジネス書大賞を受賞した「僕は君たちに武器を配りたい」の著者が、資本主義社会で勝ち残るための24の必勝パターンを伝授している。 例えば、AKB48はなぜ成功したのか。それは、「人」を売るビジ…
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「天才」石原慎太郎著
ロッキード事件が発覚したのは40年前の2月。その1年半前の74年11月、現役総理・田中角栄の金脈問題が追及され、田中内閣は退陣に追い込まれた。当時反田中派の急先鋒として金権主義を批判したのが著者だっ…
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「愚か者」松田公太著
勤めていた銀行を辞めて、スペシャルティーコーヒーの文化を日本に定着させるべくタリーズコーヒージャパンを創業した著者。若き経営者として一躍有名になった後、ひょんなことから政治の世界に足を踏み入れた。本…
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「家族の健康を守る家」深谷賢司著
著者は金沢大学医学部出身の脳神経外科医。日々繊細な手術に明け暮れるドクターが家づくりの本を書いたのには訳がある。 大学病院に勤務していたころ、転勤が多かった。そのたびに家族はアパートや借家を…
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「当確師」真山仁著
聖達磨は、当選確率99%という「当確師」を自称するやり手の選挙コンサルタント。今回聖が依頼されたのは、政令指定都市高天市の市長選。高天市は日本で一番住みたい都市に4年連続1位となり、大災害時に備えた…
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「23区格差」池田利道著
東京一極集中といったとき、東京はひとくくりにして語られがちだが、その内部を分析すれば「多様なまちの集合体」であることがパワーの源泉になっていることが見えてくる。本書は、多様な人々や価値観を受け入れて…
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「モナドの領域」筒井康隆著
肩口からスパッと切断されたような女の片腕が、河川敷で発見された。腕にはなぜかバラバラ事件の陰惨さが感じられず、静かで、美しくさえあった。この事件を発端に、奇妙なことが起こり始める。 現場に近…
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「世界をこの目で」黒木亮著
著者はロンドン在住28年の経済小説家。大手都市銀行に入行してエジプトのカイロへ留学、その後ロンドン支店に勤務。以降も証券会社、総合商社などの仕事に携わり世界各国を飛び回り、専業作家に転身した後も取材…
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「人魚の眠る家」東野圭吾著
主人公・播磨薫子は、瑞穂と生人という2人の子を持つ母親。障害者支援機器の分野で注目を浴びるハリマテクスの社長・和昌と結婚したが、和昌の浮気をきっかけに別居し、瑞穂の小学校受験が終わったらすぐに離婚す…
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「墓標なき街」 逢坂剛著
テレビドラマ化され、劇場版も封切られた逢坂剛の小説「百舌」シリーズの最新作。千枚通しで延髄をひと突き、相手を即死させる危険な殺し屋「百舌」はまた蘇ったのか。かつて「百舌」と死闘を繰り広げた登場人物た…
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「わかれ」瀬戸内寂聴著
御年93歳の著者は、骨折や病気でしばらく療養していたが、今年の4月から法話を再開、意気軒高な姿を見せている。 「命ある限り小説を書く」という言葉通り、昨年の「死に支度」に続く新作の短編小説集。…
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「わが心のジェニファー」浅田次郎著
幼い頃に父母が離婚し、元軍人で日本嫌いの祖父に育てられた米国人青年ラリー。日本人がいかに油断のならない人種かを聞かされ育ってきたにもかかわらず、連れ添いたいと思いプロポーズした女性・ジェニファーは、…
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「介護で会社を辞める前に読む本」山下哲司著
近年、毎年10万人が介護を理由に職場を離れているという。人ごとではない。明日はわが身かもしれない。特別養護老人ホームでは入所を待つ待機老人が長蛇の列をなす。今後ますます要介護者は増え続けるだろう。 …
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「スキン・コレクター」ジェフリー・ディーヴァー著、池田真紀子訳
首から下がマヒという障害を抱えながらも天才的な頭脳で難事件を次々に解決していく「リンカーン・ライム」シリーズの最新刊、第11作。 ニューヨークのブティックの地下室で若い女性の遺体が発見された…
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「陽気なギャングは三つ数えろ」伊坂幸太郎著
人の嘘を見抜くのが得意な人間嘘発見機「成瀬」、よどみなく言葉を紡ぐ演説の達人「響野」、動物をこよなく愛し動物園に足しげく通うスリの天才青年「久遠」、抜群のドライビングセンスとコンマ1秒単位の体内時計…
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「空海」高村薫著
1200年前のカリスマ、空海の人物像を求めて歩いた思索の旅のドキュメンタリー。観光客でにぎわう高野山を出発点に、空海の原点を探して高知県室戸岬の御厨人窟へ。 厳しい山林修行に明け暮れていた若…
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我が家のヒミツ 奥田英朗著
「家日和」「我が家の問題」に続く家族小説シリーズの第3弾。 現代日本の家族が抱える問題を多様な視点から描いてきたこのシリーズ。今回のテーマは、言うに言えない家族の「ヒミツ」。 「アンナの…