ベストセラー早読み
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「荒神」 宮部みゆき著
蓑吉少年はたった一人、わずかな月明かりを頼りに、深夜の山道を駆け下りていく。寝静まっていた村に、何か恐ろしいことが起きている…。 時は元禄。東北の山あいで隣り合う長津野藩と香山藩は、戦乱の時…
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「おかげさまで生きる」矢作直樹著
東京大学医学部付属病院救急部・集中治療部部長として、多くの人の生死を目撃してきた著者。 前著ベストセラー「人は死なない」で、死は終わりではなく魂は継続すると説き、本書では、救急医療の最前線で…
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「銀翼のイカロス」池井戸潤著
ご存じ半沢直樹シリーズの最新作。東京中央銀行営業第2部次長、半沢直樹は、破綻寸前の巨大企業、帝国航空の担当を言い渡される。実効性のない同社の再建策を見直し、修正再建計画をまとめよ。頭取の指名によるミ…
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「酔うために地球はぐるぐるまわってる」椎名誠著
これまで240冊もの本を書いてきた椎名誠にして、初めての全編酒だけのエッセー集。登場する酒の種類は実に多彩。青トウガラシを入れたトマトジュースで割って飲むテキーラ(メキシコ)。馬の乳を革袋に入れて攪…
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「失踪都市 所轄魂」笹本稜平著
主人公は、警視庁捜査1課という花形部署から、城東署の刑事・組織犯罪対策課にやってきた葛木邦彦。仕事にのめり込み家庭を妻まかせにしていた3年前に、妻がくも膜下出血で倒れて帰らぬ人に。喪失感に襲われた邦…
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「星星の火」 福田和代著
上月は警視庁生活安全部保安課の刑事。官舎の隣には警視庁通訳センターに所属する中国語専門通訳の城が住んでいた。城も本来刑事志望だったが、妻が娘を残して家を出たため、娘の養育ができるよう勤務時間の決まっ…
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「男ともだち」千早茜著
京都に住む29歳の神名葵は、最近名前が売れ始めたイラストレーター。恋人の彰人とは同棲中だが、いつしかお互い干渉しない同居人のようになってしまい、既婚者の医者・真司と時々あいびきする生活を続けていた。…
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『「自分」の壁』養老孟司著
私たちは、環境から独立した、形ある個体である。私たちは、独自の遺伝子を持つ独自の存在である。そんな思い込みがガラガラと崩れていく。 私たちが自分を個体だと認識しているのは、脳の中に「自己の領…
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「やくざと芸能と」なべおさみ著
長年コメディアンとしてテレビや映画で活躍し、最近は舞台や講演を中心に活動している著者による日本芸能史。前半は構成作家や付き人としてスタートしコメディアンとして身を立てるまでの自身の半生がつづられてい…
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「しない生活」小池龍之介著
■「つながりすぎない」など煩悩を静める108の心構え 困った場面に直面すると、人は往々にして何か「しなければ」というオブセッションに駆られてしまう。しかし、そこで何も「しない」で、ひたすら内省…
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「ケモノの城」誉田哲也著
■心の底に潜む闇の奥深さに迫った問題作 ある夏の日、警視庁町田警察署に若い女性から身柄保護を求める110番通報があった。女性の足の指には爪が1枚もなく、全身にも傷ややけどの痕が見られた。女性の名…
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「ライアー」大沢在昌著
■だまし合いの末に知った真実の愛 主人公は、大学教授の優しい夫と私立小学校に通う可愛い息子を持ち、マーケットリサーチ会社で働く女・神村奈々。幸せそうな表向きの顔とは別に、奈々には誰にも知られて…
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「女のいない男たち」村上春樹著
■女を失った男たちの孤独を描く話題の短編集 村上春樹の久々の短編集。6編の小説には、それぞれの事情で女を失った、もう若くない男たちが登場する。 ベテラン性格俳優、家福(かふく)は女優だ…
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「房子という女」富樫倫太郎著
■殺人鬼となった女のおぞましい半生 累計45万部を突破した人気のSRO(警視庁広域捜査専任特別調査室)シリーズの最新作。本書では、前作で逮捕された近藤房子が、殺人鬼となるまでの自らの半生を赤裸…
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「座禅ガール」田口ランディ著
■「女と坐禅」がテーマ最新長編小説 東日本大震災からちょうど1年後。知人の僧侶の寺でささやかな慰霊祭を催した作家、よう子は、会場ではかなげな美人に出会う。美しい顔は死人のように生気がなく、美貌…
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『あたなの1日を3時間増やす「超整理術」』高嶋美里著
仕事が忙しく自分の時間がない。やりたいことができない。そんな人が時間のムダを減らし、忙しさから解放されるためのメソッドを、14日間のプログラムで紹介している。 1日目はデスク回りの整理。デスクワ…