GRAPHIC
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「東京、コロナ禍。」初沢亜利著
一向に出口が見えないコロナ禍。このまま日本は、そして世界はどこに向かってしまうのか。社会はあちらこちらで停滞しているが、それでも時間が止まることはなく、誰もが不安を抱きながら、日々の生活は粛々と進ん…
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「空中写真歴史図鑑」イーモン・マッケイブ、ジェンマ・パドリー著、月谷真紀訳
人類は写真技術を得たことにより、念願だった「神の視点」をついに手にする。 本書は、写真草創期の19世紀中ごろから21世紀の現代まで、その神の視点を手にしたカメラマンが撮影してきた「映像遺産」…
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「Tokyo」 森山大道著
世界に知られる写真界の巨匠が東京を撮り下ろした路上スナップ集。 著者がこれまで多くの写真集で取り上げてきた新宿をはじめ、六本木や浅草、渋谷、原宿、池袋など、東京の主な繁華街を独自の視点で切り…
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「土と緑と人間と」日浦嘉孝著
徳島・西阿波地域に連なる山々の急傾斜地に暮らす人々の日常を記録した写真集。 家族を都会に残して故郷の三好市祖谷にUターン。自らも鶏やヤギを育て、野菜やキノコを栽培するなど、なかば自給自足の生…
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「夏は幻」Iska著
SNSで人気の抒情写真家の作品集。 地元の京都を中心に、心に留まった四季折々の風景を切り取る。 空が好きで、日々の空を眺めて撮っていた初期の頃の思いを重ね、空の「sky」をもじって「…
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「荒木経惟、写真に生きる。」荒木経惟著
傘寿(80歳)を迎えた天才アラーキーの写真人生を振り返る豪華ビジュアルブック。 これまでに550冊以上の写真集を発表し、「写真を撮ることは、脈打ったりとかさ、呼吸することと同じ」と言う氏が、…
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「香港のてざわり」大山顕著
見る者を圧倒する香港のビルに魅せられた著者が、「もっぱら表面に注目して愛でてまわった」成果を集めた写真集。 香港の古いビルを眺めていると、外壁に取り付けられた大量のエアコンの室外機が目につく…
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「世界の美しくてミステリアスな場所」 パイ インターナショナル編著
世界には、その場に立つだけで負のオーラを感じるスポットがある。 「見るからに不思議だったり、不気味だったり、一見すると美しいけれど、その場所の成り立ちや、エピソード、噂を聞くとゾッとして恐ろし…
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「最後の湯田マタギ」黒田勝雄著
奥羽山系に囲まれた東北有数の豪雪地帯、岩手県和賀郡湯田町(現西和賀町)湯之沢に、1972年、国の集落再編事業で2つの地区が移住。その1つ長松地区は「シシ(熊)獲り」猟師の集団「マタギ」の里だった。 …
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「東京幻想作品集」東京幻想著
スカイツリーや完成間もない新国立競技場から、東京や上野、新宿などの各主要駅まで、誰もが知る東京の名所を描いた作品集なのだが、ページを開いた読者は強烈な違和感を抱くことだろう。どのページも、そこに描か…
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「骨の髄」甲斐啓二郎著
何の前知識もなくページを開くと、小雪の舞う寒そうな町はずれの広場を男たちが走っている。男たちの向かう先には、群衆がいるようだ。彼らの容姿からどこかの異国だと分かるが、どこの国かは分からない。 …
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「火山と生きる海鳥」寺沢孝毅著
自然写真家の著者は、ある日、火山活動でできた島の外輪山に囲まれたクレーター湾を飛び交うエトロフウミスズメの大群の動画に目がクギ付けになる。海上に舞い降りて浮かぶエトロフウミスズメの群れの中に、シラヒ…
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「東京旧庭」櫛引典久著
東京都が管理する都立庭園の公式フォトグラファーとして多くのプロモーション写真の撮影を担当してきた著者による写真集だ。都会のオアシスとして都民をはじめ、多くの来訪者に親しまれている都立庭園の魅力を伝え…
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「女、美しく… わが旅の途上で」長倉洋海著
世界の紛争地を取材してきた写真家が、取材の合間に出会いカメラに収めた女性たちの写真集。 トルコの東端アルメニア高原のアラトト山の麓の村で、いつか出会う新たな世界を夢見ながら絨毯を織る女性や、…
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「オーデュボンの鳥」ジョン・ジェームズ・オーデュボン著 武市一幸訳
19世紀の鳥類研究家・画家が残した有名な野鳥画集「アメリカの鳥類」の日本初の普及版。ハイチでフランス人の両親の間に生まれた著者は、フランスで過ごした少年時代から観察眼に優れ、野山を歩き鳥を観察して絵…
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「タマ、帰っておいで」 横尾忠則著
2014年の5月31日の深夜0時20分ごろ、横尾家の愛猫タマ(正式名はタマゴ)が息を引き取った。タマは15年前、横尾家の庭に現れた何匹かの捨て猫の一匹で、彼女だけが自ら人間に飼われることを選び、家の…
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「テツヤ85歳、孫の服を着てみたら思ったよりイケてた。」シルバーテツヤ、クドウナオヤ著
昨年、秋田の田舎町で余生を楽しんでいた85歳のおじいちゃんが、ツイッターにあげられた4枚の写真をきっかけに一夜にして世界中が注目するファッションアイコン「シルバーテツヤ」へと生まれ変わった。その写真…
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「ノースウッズ―生命を与える大地」大竹英洋著
ノースウッズとは、北米大陸の北緯45度から60度にかけて広がる世界最大級の原生林の呼称。20億年以上前に形成されたカナダ盾状地と呼ばれる岩盤を北方林が覆い、約1万年前の最後の氷河期によってできた無数…
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「ポスター芸術の歴史」 デイヴィッド・ライマー著 海野弘解説 井上廣美訳
時代とともに新たなメディアが次々と登場するが、アナログとも思えるポスターは相変わらず街の一風景として健在だ。商品や催し物を紹介するという本来の目的を果たしながらも、芸術としての価値を万人が認めている…
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「羽音に聴く 蜜蜂と人間の物語」芥川仁著
北海道から沖縄まで全国39人の養蜂家を訪ね歩き、その仕事の現場に密着したフォトエッセー集。 養蜂家の朝は早い。北海道の今城さん夫妻は朝4時、トラックで森の養蜂場に向かう。蜜蜂が活動を始める前…