日本外交と政治の正体
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日本の「表現の自由」「報道の自由」は危機的状況に向かっている
5月26~27日、先進7カ国の首脳が集まる「G7伊勢志摩サミット」が開催される。先進国とは、単に経済規模の大きい国を意味するのではない。成熟した民主主義国家との意味合いも持つ。しかし、構成国である日…
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熊本地震を政治利用する安倍政権
熊本地震は21日時点で、死者48人、避難者9万人以上となる大災害となった。国民の大多数は一刻も早い生存者の救出と、被災者の救援、早期の日常生活の復旧を願っている。この国民感情を「政治目的」に利用しよ…
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国際社会が安倍政権の言論弾圧に危機感を抱いている
国連人権理事会が任命した特別報告者で「表現の自由」を担当するデビッド・ケイ米カリフォルニア大教授が12日に来日した。目的は、国連自由権規約委員会が懸念を表明した特定秘密保護法の実施や、インターネット…
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米国の右派は日本を核保有国に誘導している
日本の核保有化への話が唐突に出てきた。 3月26日付のNYタイムズ紙は、共和党の大統領候補であるトランプ氏のインタビュー記事を掲載。トランプ氏が、在日米軍などの大幅削減を主張する一方、核兵器…
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民進党は本気で国民の声に耳を傾けるべき
民主党と維新の党が合流して「民進党」が結成された。代表に就任した岡田氏はこう言った。 「民進党は、日本に政権交代可能な政治を実現するためのラストチャンスだという認識を持たなければならない」 …
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日本は自由な発言が許されない国になりつつある
最近、2つの発言が気になった。NHK「クローズアップ現代」のキャスターだった国谷裕子さんと、女優の木内みどりさんの発言である。 1993年に始まった「クローズアップ現代」は17日に最終回を迎…
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安倍政権には日本人を守る意思がない
15日に「小説外務省Ⅱ 陰謀渦巻く中東」(現代書館)を出版した。 その中で〈安倍政権には日本人の生命を守る気持ちはない。あるのは自分達が如何に米国の指示を良く聞く政治家であるかを米国に示そう…
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次期大統領がトランプでもヒラリーでも日米関係は厳しい
次期米大統領選挙で、共和党のトランプと民主党のヒラリーがそろって最有力候補の道を固めつつある。トランプは必要代議員数1236人のうち、458人を獲得。世論調査でもトランプ支持は36.0%に達し、クル…
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軍国主義化は国民生活を犠牲にする
日本は今、集団的自衛権で自衛隊を米国戦略に奉仕させるシステムをつくり、防衛費を増大させ、ひたすら軍国主義化の道を進んでいる。だが、私たちは「軍国主義化の道は国民生活の犠牲の上に成立する」という重要な…
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野党5党首の協力を無視する大手メディア
安倍政権が“暴走”していることは、良識ある多くの国民は気づいている。憲法を無視し、安保関連法案を強行採決したほか、原発を再稼働し、消費税増税を強行する……。安倍政権は民主主義国家、法治国家の根幹を揺…
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死に体の「アベノミクス」を支持するのはヒモにすがりつく女性と同じ
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が12日付で、「アベノミクス 行き詰まりへの道」と題した論評を掲載した。同日の英国紙ガーディアンも「アベノミクスは終わりかも」という記事を載せている。 …
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大手メディアは安倍首相になめられ完全に委縮している
ジャーナリストでアムステルダム大名誉教授のカレル・ヴァン・ウォルフレン氏は、日本研究家で知られ、特に日本政治の核心をついてきた人物である。2~3年前、ウォルフレン氏と対談した時、彼は今日の日本の政治…
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民主党は自虐的ポスターで悦に入っている場合ではない
日本の政治情勢は今、危機的状況にある。「1強多弱」の勢力図が変わらず、与党の好き勝手が続いているからだ。中でも、野党第1党の民主党が国民の支持を集められないことが大きい。その民主党は今夏の参院選に向…
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甘利大臣の疑惑事件で存在意義が問われる日本の司法機関
甘利大臣をめぐる金銭授受の疑惑が深まっている。週刊文春(1月28日号)はこう報じた。 〈甘利大臣の公設第一秘書が、UR(独立行政法人都市再生機構)の道路用地買収をめぐるトラブルで、UR側に補償…
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「緊急事態条項」は独裁国家成立への道
安倍政権が憲法を改正し、新たに「緊急事態条項」を加える動きを加速させている。 安倍首相は15日の参院予算委で「大規模災害時に国民の安全を守るため、国家、国民自らがどのような役割を果たすべきか…
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NHK「クロ現」の国谷キャスター降板が意味するもの
「クローズアップ現代」はNHKを代表する報道番組である。この番組が4月以降、現在の午後7時30分からの放送時間を午後10時に変更し、国谷裕子キャスターが降板することが決まった。 朝日新聞は「ク…
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新年に改めて思う「原発再稼働」の愚
天皇陛下が新年に当たり、文書で感想を述べられた。 「昨年は戦後70年という年に当たり、多くの人々が先の戦争に思いを致した1年でした」 「東日本大震災から間もなく5年を迎えようとしています…
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政治的見解と距離を置く大学生
早大大隈記念大講堂で17日、「早稲田から安保法制を撃つ!」と題した講演会が開かれた。 第1部に私と長谷部恭男・早大教授、竹信三恵子・和光大教授、青井未帆・学習院大教授の4人が登壇し、第2部で…
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軽減税率めぐる自民、公明とウソと詭弁
新聞を読んで驚いた。13日付の読売新聞は軽減税率をめぐる報道で、「与党『消費者利益』強調」と題した記事を掲載した。自公両党が軽減税率の対象を食品全般にすることで大筋合意したことを受け、政府・与党が来…
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スポーツと政治は切り離すべきだ
暗いニュースが多い中で、ラグビーワールドカップの日本チームの活躍は久々にうれしい出来事だった。その殊勲のひとりが五郎丸歩選手だった。 この五郎丸選手が11月29日、自民党の立党60年記念式典…