語り部の経営者たち
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サントリーウエルネス 沖中直人社長(7)顧客の枠を超えて高齢者のサポートを
サントリーは、創業者の鳥井信治郎が唱えた「利益三分主義」(事業活動で得たものは、自社への再投資にとどまらず、顧客・取引先へのサービスや社会に還元すること)を企業理念に掲げている。 その理念こ…
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サントリーウエルネス 沖中直人社長(6)全社員によるオンライン家庭訪問調査を実施
2020年1月、沖中はサントリーウエルネスの社長に就任した。 「着任してから感じたことは、当時、すでに19期連続増収増益のトップシェアの会社だったものですから、いままでのオペレーションを回すこ…
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サントリーウエルネス 沖中直人社長(5)起死回生で挑んだ「伊右衛門」が大ヒット
サントリーの無糖茶飲料カテゴリーには、烏龍茶という大黒柱があったが、緑茶カテゴリーではヒットを生み出せずにいた。ツキに見放された感があり、やりたがる人はあまりいなかった。 沖中はここで手を挙…
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サントリーウエルネス 沖中直人社長(4)自信作が空振りに終わった理由
1996年、沖中はサントリーの食品事業部で清涼飲料の商品開発、ブランドマネジメントを担当することになった。 ブレンド茶の「続のほほん茶」や「しみじみ緑茶」などの商品開発チームに加わり経験を積…
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サントリーウエルネス 沖中直人社長(3)ビジネス人生の土台となった資材部時代の気づき
1991年、沖中は慶応義塾大学法学部を卒業すると、サントリー(現サントリーホールディングス)に入社する。資材部に配属され、包装容器の購買、調達を担当した。 当時、ペットボトル、キャップ、ラベ…
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サントリーウエルネス 沖中直人社長(2)少年時代は雑草のようにたくましく育った
沖中は、兵庫県赤穂市で生まれ育った。小さい頃は、朝から晩まで野山を駆け巡りながら遊ぶことが大好きで、ケンカっ早いガキ大将だったという。 「僕が一番やんちゃだったのは小学校時代で、親は何度も学校…
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サントリーウエルネス 沖中直人社長(1)高齢者とJリーグを結ぶプロジェクトが共感を呼ぶ
サントリーウエルネスは「セサミンEX」や「ロコモア」などで知られる健康関連事業を展開するメーカーだ。連結売上高約1300億円、22期連続増収増益と、国内サプリメント市場では圧倒的な規模と成長を誇る。…
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エルテス 菅原貴弘社長(4)我々の使命は“テクノロジーの反動”を抑えること
SNSなどの炎上案件について、探索、鎮火などのデジタルリスク対策を提供するエルテス。だがこの事業に取り組む前は、暗中模索を続けていた。2005年にはユーチューブの動画を簡単に作れるソフトウエアを開発…
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エルテス 菅原貴弘社長(3)セレブパーティーのボランティアで丁稚奉公、東大在学中に起業
SNSなどの炎上案件を探索し、鎮火させるデジタルリスク対策を提供するエルテス。代表取締役の菅原貴弘氏は東大在学中、一番早く成功できそうだと考えて、起業を目指した。1年生の頃からベンチャー企業のインタ…
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エルテス 菅原貴弘社長(2)東大合格も「成功へのプラチナチケットではない」と退学
SNSなどに書き込まれている契約企業の炎上案件をいち早く探索し、鎮火に向けた指南もするエルテス。東大中退で同社を起業した代表取締役の菅原貴弘氏は、岩手県紫波町出身。林業を営んでいたという生家は、山の…
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エルテス 菅原貴弘社長(1)ネット炎上はこうして起きる! “鎮火”に向けたデジタルリスク対策
製品やサービスの不手際や不祥事、ユーザーのいたずらなどが、SNSなどで瞬く間に知れ渡ってしまうネット社会。こうした“炎上案件”でひとたび対応を誤れば、企業経営に大打撃を与える恐れもある。エルテスはそ…
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デロンギ・ジャパン 杉本敦男社長(4)デロンギの世界を広めていきたい
杉本は社長就任後の13年間で、売り上げを2倍以上に伸ばしてきた。 さらには、「デロンギの認知度をもっと上げて、デロンギの世界を広めていきたい」という思いがある。次なるステップは、コーヒーマシ…
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デロンギ・ジャパン 杉本敦男社長(3)前向きに考え、あきらめない
2010年、杉本はデロンギ・ジャパンの社長に就任した。 「デロンギブランドを日本で成長させてほしい」という前向きなオファーであったが、入社してみると、売り上げは右肩下がり状態だった。 …
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デロンギ・ジャパン 杉本敦男社長(2)コニカで20年勤務後に外資系企業へ
1978年、杉本は一橋大学商学部を卒業後、小西六写真工業(現コニカミノルタ)に入社する。 就職先には当初、商社や銀行を考えていた。 「就活中、たまたま小西六の本社前を通ったとき、ダイレ…
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デロンギ・ジャパン 杉本敦男社長(1)就任時は右肩下がりの状態…社員が抱えていた問題点
デロンギ・ジャパンは、イタリアのデロンギ本社が製造した商品の輸入販売を行う会社だ。 同社は1995年に設立、通販会社とタイアップして、オイルヒーターの販売から開始した。 当初は好調な…
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オリオン 小西靖宏社長(3)コカ・コーラ社から販売中止を求められた「10年訴訟」に勝利
「ミニコーラ」「ココアシガレット」をはじめとするパロディー菓子を生みだしたオリオン。リスクを背負ってパロディーした結果、訴訟案件に発展したこともある。1978年に発売した「ミニコーラ」は、あのコカ・コ…
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オリオン 小西靖宏社長(2)「パクリではなくパロディー商品。クスッと笑えることが大切」
オリオンを代表するパロディー駄菓子には「ココアシガレット」や「ミニコーラ」などがある。ロングセラー商品を生み出すコツはあるのだろうか。小西靖宏社長に聞いてみた。 「コツと言えるか分かりませんが…
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オリオン 小西靖宏社長(1)パロディー菓子の老舗で成長し続ける老舗企業
パロディー菓子で「オリオンに真似されたらその商品は売れた証拠」と言わしめる、徹底した遊び心がビジネスモデル。商品単価30~100円の薄利多売で、少子化の今も売り上げが伸びている老舗駄菓子メーカーだ。…
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LIVENT 三上力央社長(4)3年で債務超過を解消「二度と仲間を路頭に迷わせない」
借金返済のために、稼ぎ頭だったウエディング事業を切り売りし、赤字の葬儀事業1本で再出発した三上力央。誰の目にも再建は困難と映ったが、わずか3年で1億8000万円の債務超過を解消、売り上げも2億円から…
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LIVENT 三上力央社長(3)倒産危機、稼ぎ頭だった結婚式事業を売却
独自のサービスで冠婚葬祭業界の風雲児となった三上力央。しかし、創業から9年後の2011年ごろから、雲行きが怪しくなる。さまざまなトラブルが噴出し始めたのだ。手始めが葬儀場反対運動だった。 「結…