テレビ 見るべきものは!!
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高市総務相はまだ「電波停止」発言を撤回していない
今年2月、衆院予算委員会で高市早苗総務大臣が、政治的に公平性を欠くと判断した場合の「電波停止」に言及した。確かに総務大臣は電波停止の権限をもつ。しかし、放送の政治的公平をめぐる議論の場で、その権限の…
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女子高生が麻雀を…異色ドラマ「咲-Saki-」の見どころ
「咲-Saki-」(TBS系)は、小林立の麻雀漫画が原作のドラマだ。 主人公の宮永咲(浜辺美波=写真)は、一見ごく普通のおとなしい女子高生だが、麻雀では誰にも負けない天才的な勝負勘と強運を発揮…
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攻めのEテレを象徴 「ねほりんぱほりん」のリアリティー
本当は聞いてみたいけどなかなか聞けない話を、本人や当事者に直接聞いちゃおうというのがEテレ「ねほりんぱほりん」(水曜23時)だ。それを可能にしているのが人形劇。ゲストはブタに、聞き手のYOU(52)…
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1人2役「コピーフェイス」は栗山千秋の代表作になるか?
TVリポーターのエイブリーは飛行機事故から生還するが、意識が戻った時、自分が別人になっていることを知る。キャロルという犠牲者と間違えられ、形成手術で彼女の顔にされてしまったのだ。上院議員候補の夫をも…
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ヒット作の罠とは無縁 米倉涼子「ドクターX」好調の要因
米倉涼子(41)主演の「ドクターX~外科医・大門未知子~」が、“失敗しない”どころか今期も絶好調だ。それを可能にしているのは何なのか。 ヒットシリーズが衰退する最大の原因は制作側の慢心だ。ス…
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長谷川博己が「獄門島」で創り出した新たな金田一耕助像
先週土曜の夜、NHKBSプレミアムで、横溝正史原作「獄門島」が放送された。これまで何度も映像化され、何人もの俳優が探偵・金田一耕助を演じてきた作品だ。 昭和20年代の片岡千恵蔵はともかく、市…
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阿部寛主演「スニッファー」は“匂い”の映像化に成功した
過去、“灰色の脳細胞”から“富豪”まで、異能の探偵や刑事が登場した。しかし、“匂い”で捜査するというのは珍しい。土曜ドラマ「スニッファー 嗅覚捜査官」である。 主人公の華岡(阿部寛)は、80…
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移転祝いになった 「勇者ヨシヒコ」他局ネタ満載の“神回”
本社移転で大いに意気上がるテレビ東京。先週の「勇者ヨシヒコと導かれし七人」も思いっきりハネた放送をしていた。ヨシヒコ(山田孝之)一行が立ち寄ったのは「ダシュウ村」。5人の若者が、ツナギに長靴という姿…
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新垣結衣「逃げ恥」の魅力は“あるかもしれない”リアルだ
ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の津崎(星野源、適役)とみくり(新垣結衣)は、ごく普通の夫婦に見えるが実は契約結婚だ。夫が雇用主で妻は従業員。「仕事としての結婚」という設定がこのドラマのキモである。…
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校閲ガール賛否凌駕する石原さとみのフルスロットル演技
水曜ドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(日本テレビ系)の舞台は、春クールの「重版出来!」(TBS系)と同じ出版界。しかも出版の仕事としてすぐ思い浮かぶ編集ではなく、校閲という設定が特色だ。…
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菅野美穂「砂の塔」は日本の現状描く“階層サスペンス”か
すごいな、タワマン。金曜ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」(TBS系)の舞台であるタワーマンションのことだ。 引っ越してきたばかりの主婦・亜紀(菅野美穂、好演)は、高層階に住むセレブ主婦たちの…
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バカリズムが巧みにデフォルメ 「黒い十人の女」脚本の妙
面白い題材を掘り起こしたものだ。ドラマ「黒い十人の女」(日本テレビ系)である。ベースは1961年に公開された市川崑監督の同名映画。9人もの愛人を持つドラマプロデューサーが、裏で手を組んだ女たちに命を…
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「Bリーグ開幕戦中継」はTVの強みを発揮できるコンテンツ
それは歴史的な一戦であり、画期的なテレビ中継だった。22日夜の男子バスケットボール「Bリーグ」の開幕戦である。プロ野球にセ・パ両リーグ、サッカーにJリーグがあるが、Bリーグはそのバスケット版。既存の…
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ドラマ「ラストコップ」 唐沢演じる“昭和のデカ”が面白い
突然、元気な刑事ドラマが始まった。唐沢寿明と窪田正孝の「ラストコップ episode0」(日本テレビ系)である。 もともとはhuluで配信されたオリジナルドラマだが、10月から地上波で放送す…
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武井咲「せいせいするほど−」の程よいユルさが心地よい
今期の連ドラも終盤戦。全体的に低調といわれるが、スタート時と比べてじわじわ面白くなったものもある。「せいせいするほど、愛してる」(TBS系)はそんな一本だ。 有名企業の副社長(滝沢秀明)と広…
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高島&高畑出演ドラマ そもそも設定と内容に無理があった
先週、高島礼子主演の「女たちの特捜最前線」(テレビ朝日系)が6話目で終了した。視聴率の低迷による打ち切りといわれるが、高畑淳子の息子が婦女暴行の容疑で逮捕されたことで、二重に悲愴感が漂う。 …
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ただの食ドラマにあらず 伊原剛志「ヤッさん」が醸す人情
主人公の設定が秀逸だ。テレビ東京系のドラマ「ヤッさん~築地発!おいしい事件簿」である。 ヤッさん(伊原剛志)はホームレスだが、銀座の高級店で賄い飯をごちそうになる。また築地市場の仲買人とも対…
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寺尾聰「仰げば尊し」はテレがない“ベタ”な作りを楽しむ
TBS系の日曜劇場、今クールのタイトルは「仰げば尊し」だ。中高年には懐かしいこの曲も、今どきの小学校や中学校の卒業式では歌われなくなっている。「仰げば尊し」に続く歌詞が、「わが師の恩」であることを知…
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江口&尾野「はじめまして、愛しています。」への期待
大ヒットドラマ「ひとつ屋根の下」(フジテレビ系)が終了してから、約20年が過ぎた。 柏木家の次男で「チイ兄ちゃん」こと雅也の福山雅治(47)は人気音楽家&俳優となり、女優の吹石一恵(33)と…
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家を通じ“生き方”提案 北川景子「家売るオンナ」脚本の妙
北川景子(29)といえば、昨年の「探偵の探偵」(フジテレビ系)が印象に残る。北川は全身から怒りのオーラを発するヒロインを、キレのいいアクションも披露しながら見事に演じていた。その後、DAIGOの妻(…