テレビ 見るべきものは!!
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家を通じ“生き方”提案 北川景子「家売るオンナ」脚本の妙
北川景子(29)といえば、昨年の「探偵の探偵」(フジテレビ系)が印象に残る。北川は全身から怒りのオーラを発するヒロインを、キレのいいアクションも披露しながら見事に演じていた。その後、DAIGOの妻(…
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長谷川京子「ふれなばおちん」 ガチンコ人妻対決が見もの
ハセキョーこと長谷川京子(37)も、いつの間にか2児の母。堂々の人妻女優である。 「ふれなばおちん」(NHK・BSプレミアム)は、ドラマ化もされた「斉藤さん」と同様、小田ゆうあの漫画が原作だ。…
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ダサいキャバ嬢好演 元AKB倉持明日香と“神セブン”に期待
先週、深夜ドラマ「OLですが、キャバ嬢はじめました」(TBS系)が始まった。主人公の菜奈子(倉持明日香)は25歳。中規模の広告代理店に勤務するOLだ。彼氏はいるが、貯金はない。料金滞納で電気を止めら…
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松岡茉優「水族館ガール」 光る脇役から“主演”への試金石
“お仕事ドラマ”の秀作「重版出来!」(TBS系)が終わったら、「水族館ガール」(NHK)が始まった。主人公の由香(松岡茉優)は商社3年目のOL。上司(木下ほうか)から「使えないヤツ」の烙印を押され、…
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クドカンが「ゆとりですがなにか」に込めた“応援のヤジ”
確かに「ゆとり世代」と呼ばれる若者たちがアタマにくるのも当然だ。社会人になった彼らは、「使えない、覇気がない、ガッツが足りない、言われたことしかやらない、ライバル意識がない、危機感がない、緊張感がな…
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「昼のセント酒」 原作大胆アレンジは地道なロケハン成果
テレビ東京系で放送中のドラマ「昼のセント酒」をご存じだろうか。 「セント酒」とは銭湯に入った後で飲む、罰あたりのようなうまい酒のことだ。このドラマの主人公は小さな広告会社に勤める営業マン・内海…
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満島ひかりが好演 「トットてれび」が伝える時代の熱気
よく思いついたものだ。若き日の黒柳徹子さんを、満島ひかり(30)に演じさせようだなんて。 ドラマ「トットてれび」の舞台はテレビ草創期。日本のテレビ放送開始は昭和28年だが、黒柳さんはNHKの…
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「99.9」で緩急自在の芝居 香川照之の出演作にハズレなし
香川照之(50)が出ている「日曜劇場」にはハズレがない。「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」「流星ワゴン」、そして今回の「99.9―刑事専門弁護士―」だ。 主役は嵐の松本潤(32)。飄々と…
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大野智「世界で一番難しい恋」で際立つ小池栄子のキャラ
嵐の大野智(35)といえば、すぐ思い浮かぶのが「怪物くん」だ。まさかの実写化。あの怪物くんを誰が演じられるのかと思ったら、なんと大野がピタリとはまってしまった。 あれから6年。その可愛げのあ…
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前田敦子ハマリ役 「毒島ゆり子」の奔放ヒロインに釘づけ
やるなあ、あっちゃん。「毒島(ブスジマ)ゆり子のせきらら日記」の前田敦子(24)である。AKB48を卒業後、何本もの映画やドラマに出演してきたが、今回が“女優・前田敦子”史上最高の出来かもしれない。…
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未亡人役・石田ゆり子が身を焦がす 大人の男女の危うい恋
今期ドラマは序盤戦の真っ最中だが、見逃してはならない一本がある。石田ゆり子(46)主演「コントレール~罪と恋~」だ。 通り魔事件に巻き込まれて亡くなった夫。残された妻(石田)は夫に愛人がいた…
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黒木華「重版出来!」 脇役陣と繰り広げる“技の掛け合い”
黒木華(26)の連ドラ初主演となる「重版出来!」。タイトルは「じゅうはんしゅったい」と読む。 重版は本など出版物の増刷のこと。増刷になれば、いわばお札を印刷するようなもので、出版社が儲けるの…
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父の死に感情移入の隙なし 「とと姉ちゃん」が惜しいワケ
先週からNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」が始まった。とはいえ、「あさが来た」の波瑠(24)からバトンタッチした高畑充希(24)の登場は、今週からだ。第1週はヒロインの幼少時代を扱う、いわばイントロ編だっ…
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6人のキャラ差別化 「おそ松」ロスも生んだヒットの要因
「おそ松さん」が終わってしまった。NHK朝ドラ「あさが来た」の終了も寂しいが、新作「とと姉ちゃん」への期待がある。しかし、「今度は何が飛び出すのか」というわくわく感の「おそ松さん」のロスは結構痛い。 …
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世界の広さ知る 「クレイジージャーニー」の徹底現物主義
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 「クレイジージャーニー」は、とんでもない人たちが、とんでもない世界をのぞかせてくれる、とんでもない番組である。異世界への案内人は危険地帯ジャーナリスト、…
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綾瀬はるか主演「精霊の守り人」 世界観が成否の分かれ目
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 先週から、“放送90年大河ファンタジー”と銘打つ「精霊の守り人」が始まった。事前のPRで、主演が綾瀬はるか(30)であることは分かったが、「ファンタジ…
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漫画好きには堪えられぬ「浦沢直樹の漫勉」ディープな時間
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 東京・世田谷文学館で開催中の「浦沢直樹展・描いて描いて描きまくる」(今月31日まで)を見た。 迷路のような壁面を埋めつくす、膨大な量の原稿。し…
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3.11を風化させない 震災を映像で伝え続ける“テレビの使命”
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 今週、東日本大震災から5年を迎える。毎年この時期になると、震災関連と呼ばれる番組が各局で放送される。“季節ネタ”などと揶揄する人もいるが、それは違う。…
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吉田鋼太郎がバツ3役 “大人の恋愛ドラマ”は女優も魅せる
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 「東京センチメンタル」の主人公・久留里卓三は、55歳になる和菓子屋店主だ。職人としての腕はいいが、かなりの女好き、というかホレっぽい性格。離婚歴ありで、…
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桐谷美玲の65歳女子大生役は“演技力養成ギプス”になる
【連載コラム「TV見るべきものは!!」】 ドラマ「スミカスミレ」(テレビ朝日系)は確かに奇想天外な物語だ。65歳の独身女性・如月澄(松坂慶子)が、突然20歳の頃の容姿に戻り、如月すみれ(桐谷美…