松坂、筒香を育てた小倉清一郎 鬼の秘伝書
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「これが夏じゃなくて良かった」と何人切り替えられるかだ
この決断は仕方ないと受け止めている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、19日に開幕予定だったセンバツが史上初の中止となったことだ。 私は出場を決めていた山梨学院の臨時コーチを務めている。4…
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明徳義塾&高校日本代表 馬淵“兼任”監督にひとつの心配事
日本高野連は今年の9月上旬に台湾で行われるU18アジア選手権に出場する高校日本代表の監督に、明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督(64)を選んだ。 2016年から2年間は元拓大紅陵(千葉)監督で1…
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ピークはセンバツ開幕日3月19日より2週間前に持っていく
3月19日に開幕するセンバツに出場する山梨学院高の臨時コーチを務めているため、1週間ほど山梨に行ってきた。 ピークは開幕日ではなく、3月4、5日に持っていく。なぜか。高校生が開幕日に、ピンポ…
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センバツ8校軸 東海大相模は主将で主砲で主戦の山村がカギ
センバツ甲子園に出場する32校が1月24日に決まった。今大会の特徴は経験豊富な強豪校が多く、明らかにレベルが落ちる学校が少ないこと。全出場校を見たわけではないが、各地区大会や明治神宮大会を見た範囲で…
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地獄の「冬の強化練習」に物申す それは指導者の自己満足
強豪校は年末などに「冬の強化練習」を行うことが多い。日大三や東海大相模が有名だ。走りまくるメニューで鍛えるのだが、私はあまり好きではない。 これで投手が140キロを投げられるようになったり、…
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2020年の目標は山梨学院の選手と監督親子に甲子園2勝を
昨年12月、教え子2人が国内移籍した。 ロッテから楽天にトレードとなった涌井は正念場だ。過去に3度の最多勝、2009年に沢村賞を獲得。通算133勝を挙げているが、15年目の昨季は18試合に登…
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指導者の口頭注意を「言葉の暴力」と全否定する風潮に反対
DeNAからポスティングでメジャー挑戦する筒香の移籍先がレイズに決まった。2年総額13億円超というから、まずまずではないか。もともと「金銭面より出場機会を優先したい」としていた。左翼、三塁、一塁、D…
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高校野球球数制限「1週間で500球」に意味はなくても大賛成
来春のセンバツから「高野連が主催する大会で1人の投手の1週間での総投球数を500球以内にすること」が適用される。3年間は罰則のない試行期間。日本高野連の八田会長は「医学的な根拠はない。緩すぎるという…
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教え子の筒香へ 今の「間」ではメジャーでは通用しない
ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す、教え子の筒香嘉智(27=DeNA)。報道によれば、ブルージェイズ、ホワイトソックス、レンジャーズ、マリナーズ、マーリンズなどが興味を示しているとされる。…
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来春センバツ出場へ 私が見た関東&九州の注目投手5人
この秋、私が臨時コーチを務める山梨学院(山梨1位)、城北(熊本2位)の2校が関東大会と九州大会に出場。そこで問題が発生した。大会の日程が10月19日からと丸かぶりだったからだ。 県大会は山梨…
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12人中7人が高校生 要時間・早く台頭・大化けドラ1は誰だ
17日、プロ野球ドラフト会議が行われた。1位の第1回入札は広島を除く11球団が高校生。結局、1位の12人中7人が高校生となった。 注目度ナンバーワンの佐々木(大船渡)は、1位で4球団が競合し…
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古巣・横浜高のピンチ いつでも駆け付ける気持ちはあるが
私の古巣・横浜高は先月28日、硬式野球部の平田徹監督(36)と金子雅部長(42)を解任した。 2人の野球部員への暴言、暴行の疑いが2日前の同26日に発覚。学校側が2人から事情を聴き、部員にも…
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何やってんだ横浜! 指導者問題で活動自粛の古巣に物申す
私の古巣・横浜高が揺れている。 26日、金子部長と平田監督による硬式野球部員への暴言、暴力の疑いがあるとして、学校側が調査に乗りだした。2人とは長く一緒にやってきた。報道の内容が事実なのか信…
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U18W杯日本5位惨敗の理由と佐々木が苦しんだマメ対処法
韓国で行われたU18W杯で、日本は5位と寂しい結果に終わった。 佐々木(大船渡)と奥川(星稜)の2本柱を擁し、初の世界一を目指したが、20人のメンバー選考が不可解だった。 永田監督が…
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強力打線に失策1の鉄壁守備陣 甲子園初V履正社の陰のMVPは
今夏の甲子園は履正社(大阪)の春夏を通じて初の優勝で幕を閉じた。大会序盤、私は山梨学院の臨時コーチとして甲子園に滞在していた。履正社の1回戦・霞ケ浦(茨城)戦を見た。1試合の最多タイ記録となる5本塁…
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二軍戦視察で考えた 松坂には「2段モーション」しかない
微妙な判定だった。 臨時コーチを務める山梨学院が10日、夏の甲子園1回戦で熊本工と対戦。延長十二回にサヨナラ本塁打を浴びて敗れた。 山梨学院は初回に2点を先制したが、四回2死一塁の守備で際…
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山梨学院の4年連続甲子園を決めたのは二遊間の守備位置
先月24日、私が臨時コーチを務める山梨学院が、山梨大会決勝で東海大甲府との接戦を5―4で制し、4年連続の甲子園出場を決めた。 以前は打撃練習ばかりしていたチームに守備の重要性を叩き込んだ。今…
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センバツV東邦や強豪校が地方大会序盤で相次ぎ消えた理由
全国各地の地方大会で序盤から波乱が起きている。 今春のセンバツ優勝校の東邦(愛知)が2回戦で八回コールド負け。同じくセンバツ出場校では、国士舘(西東京)、大分、熊本西、日章学園(宮崎)が初戦…
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大船渡163km佐々木朗希は夏の暑さ対策をやっているのか
各地で高校野球の夏の地方大会が始まっている。 先日、臨時コーチを務める城北(熊本)へ行ってきた。直前のこの時期、確認して欲しかったのが「バント守備」。1試合で1、2回は必ずある。避けて通れな…
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続々台頭 最近の中学生投手が140キロを投げられるワケ
中学時代に軟式で150キロを計測したとされる高知・森木、仙台育英にはともに140キロを超える右腕・伊藤、左腕・笹倉のコンビ。明徳義塾や愛工大名電にも注目の左腕が入学するなど、スポーツ紙でスーパー1年…