2016年下半期 ネット炎上事件簿
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仮想敵をつくらないと表現できないことなのかどうか
新聞に掲載した広告コピーにおける「文学を知らなければ、どうやって人生を想像するのだ(アニメか?)」という「物の言いよう」が問題視されて、大炎上してしまった日本文学振興会。炎上から2週間経って謝罪文を…
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アニメファン激怒 まさに筆が滑った日本文学振興会の広告
文字どおりに筆が滑ったと思われるのが、7月20日の新聞各紙に掲載された日本文学振興会の広告のケースだ。「人生に、文学を。」プロジェクトがスタートすることを告知するものだったのだが、コピーにある「文学…
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くさやをアピールする絶好の機会と捉えれば良かった?
消臭力がアップしたことを伝えようとしたファブリーズの宣伝動画(テレビCM)は、臭いのもとに「くさや」を選んだことで「悪ノリが過ぎる」「食べ物を単なる臭いのもととして扱うのは非常識」などと抗議が殺到。…
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比較対象を盛り過ぎて失敗 ファブリーズvsくさやCMの場合
誰も得しない、本人にすらメリットがありそうにない話の「盛り方」をして炎上する加藤紗里。とても考えてやっているとは思えず、しまいには、ついていけなくなってしまう。 カープ女子にしても、初手から…
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誰得か分からない “自称カープ女子”加藤紗里の余計な一言
誰得(誰が得をするのか)なのかわからない「話の盛り方」で人々を困惑させる加藤紗里。広島カープの25年ぶりのセ・リーグ優勝が現実味を帯びてくると、いきなりカープ女子を公言。 「紗里が応援したおか…
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“広島カープファン”を突然公言した加藤紗里のケースは…
芸能人にとってSNSをはじめとするネットは、都合よく使える便利な広報ツールであり、ファン=顧客を引きつけておく囲い込みツールでもある。情報を出したい芸能人と、いち早く情報を知りたいファンが、心理的に…
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ネット上の“タコツボ”のなかで得られるチープな万能感
人工透析患者を難詰するブログ記事に端を発したフリーアナウンサー長谷川豊氏の炎上騒動は、長谷川氏の出演番組がゼロになってもすぐには収まらなかった。 局所的な言い訳やスッキリしない釈明を続け、非…
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下手な保身を重ね信用を失った 長谷川豊氏の問題の根底
炎上騒動の渦中にあって素直に非を認めないフリーアナウンサー長谷川豊氏に対し、叩くのは正義とする風潮まで生まれてしまい、ついには出演番組がゼロになるという事態にまで発展した。 一連のプロセスを…
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ネットで“ガセ川”のアダ名をつけられた長谷川豊氏の場合
フリーアナウンサーの長谷川豊氏が大炎上したが、そもそもはフジテレビ退社のいきさつについて、本人の視点で書いたブログで人気を獲得。19日間で2400万回の閲覧があるほどだった。 それで自信をつ…
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弱いものがさらに弱いものを叩く悲劇を生まないために…
厚労省がまとめた「過労死白書」に関して、武蔵野大学のH教授が電通の女性社員が自殺したケースに言及しつつコメントをしたが、SNSで拡散し大炎上となってしまった。 たしかに、H教授の言い方は古い…
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電通過労自殺めぐり 武蔵野大学教授の発言と対応の問題点
資生堂「インテグレート」の炎上に関連付けられた電通女性社員過労自殺事件では、電通自体がブラック企業と指弾されたほかにも、典型的な物は言いようで武蔵野大学のH教授が炎上した。 H教授は10月7…
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電通の女性社員自殺に絡めて猛批判 資生堂CMの場合
東急電鉄の挑発的なマナー啓発広告は、炎上を狙って「みっともない」と刺さる言葉を使った可能性もある。実際、女性蔑視と騒がれた割に、抗議のデモがあったわけでもなく、開き直って電車内で化粧する女性が増えた…
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電車内での化粧を「みっともない」と断定 東急電鉄の場合
ふるさと納税のPR動画が炎上した志布志市。わざと炎上させられたと釈明し、さらに批判を浴びてしまった。 炎上させるためにクレームをつける、「ためにする」ネットユーザーがいるのは事実だ。とはいえ…
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「うなぎ少女」動画が大問題になった志布志の場合
「物言えば唇寒し秋の風」とは、松尾芭蕉が残した他人や出来事への論評に対する戒めである。だが、SNS全盛の昨今、発信することが善となれば、「雉も鳴かずば打たれまい」とばかりに黙っているだけとはいかない。…