19年ドラフト選手の“家庭の事情”
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日ハム1位・河野竜生 兄弟を7回甲子園に行かせた父の教え
2014年夏の徳島大会でのことだ。 当時、1年生だった河野は先発するも、5回か6回で降板するケースが多かった。入学からわずか4カ月足らず。体もできていないし、無理をさせるわけにはいかない。リ…
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中日1位・石川昂弥 元球児の父が明かすビッグマウスの原点
「3歳からバットを持たせました」 そう話すのは、父の尋貴さん(48)だ。現在はトヨタ自動車で労働組合に関する仕事に従事する。昂弥と同じ、東邦高野球部出身。身長181センチと体格に恵まれ、捕手を…
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オリックス1位・宮城大弥 南風原出身52歳父の波瀾万丈人生
沖縄南部の南風原出身の父・享さん(52)は、中学3年の時、交通事故で左腕の神経を損傷したため、今も自由が利かない。 小さいころから腕力や体力には自信があり、中学時代は野球をやっていた。推薦入…
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西武1位・宮川哲 ボーイズの仲間が舌を巻いた父の剛速球
■素質は兄と弟 宮川3兄弟を知る多くの関係者は「素質で言えば、長男と三男が抜けていた」と口を揃える。 兄・祐輝さんは智弁和歌山で2010年春、11年春夏に、弟・寛志さんは奈良大付で昨夏の甲子…
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DeNA1位・森敬斗 田舎町から現れたジャニーズ級スター候補
その名を、一気に全国区に押し上げた、インパクト抜群の一打がある。 昨秋の関東大会。初戦の茨城・常総学院戦だった。2点ビハインドで迎えた九回の2死満塁。ここで打席に入ったのが、主将で3番の森だ…
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ソフトバンク1位・佐藤直樹 ドラフト当日に上がった悲鳴
ドラフトが行われた10月17日、神戸市にあるスナック「Nao」は、まだ夕方だというのに30人近くの客で賑わっていた。4人掛けのテーブルが4つ、カウンターに8人が座れる店はすし詰めだった。 佐…
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広島1位・森下暢仁は“スーパー幼児”3歳で自転車を乗り回す
大分県竹田市出身の父・力さん(56)は、地元の高校を卒業後、大分市内にある「物流・機工・メンテナンス」を行う会社に就職した。東京に本社がある東証1部上場企業で勤続は38年になる。 中学まで野…
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ヤクルト1位・奥川恭伸 佐々木朗希の163kmで見失った1カ月
「よく泣いていました」 こう話すのは、奥川恭伸が宇ノ気小学校2年生のときから所属していた「宇ノ気ブルーサンダー」の広瀬勝巳代表(54)だ。 今夏、甲子園を沸かせた奥川。決勝で履正社に敗…
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楽天2位・黒川史陽 センバツ制覇の父から受けた英才教育
まさに野球一家だ。 父・洋行さん(44)、母・枝里子さん(50)との間に、次男・史陽のほか、長男・大雅さん(20)、末っ子・怜遠さん(16)の3兄弟をもうけた。3人の息子は、いずれも高校野球…
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阪神3位・及川雅貴 元短距離選手の母親を持つエリート左腕
東京から約70キロ。千葉県の北東部に位置する匝瑳市は人口約3万6000人。全長66キロにも及ぶ砂浜の九十九里浜に面する温暖な土地だ。 地元で建設業を営む父・大介さんは少年時代に野球を少々やっ…
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巨人1位・堀田賢慎 花巻東出身の父が青森山田進学に後押し
父・郁雄さん(51)は大谷(現エンゼルス)、菊池(同マリナーズ)の先輩にあたる。岩手県花巻市に生まれ育ち、地元の強豪・花巻東高野球部出身。3年夏には正三塁手の座を掴み、岩手大会ベスト16に進んだ。郁…
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ロッテ1位・佐々木朗希<2>母は女手一つで息子3人を育てた
東日本大震災後、女手ひとつで3人の息子を育てる母・陽子さん(46)は、「特別なことはしていません。勝手に育ちました」と笑う。「百獣戦隊ガオレンジャー」のキャラクター・狼鬼をもじって朗希と名付けた。小…
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ロッテ1位・佐々木朗希<1>野球経験なしの父が放った本塁打
「180センチはあって、ガッシリとした方でした」 佐々木朗希(18)が小学3年時に在籍していた高田野球スポーツ少年団(陸前高田市)で監督を務めていた村上知幸さん(49=陸前高田市役所勤務)は、…