ロッテ1位・佐々木朗希<1>野球経験なしの父が放った本塁打

公開日: 更新日:

佐々木朗希(ロッテ1位)

「180センチはあって、ガッシリとした方でした」

 佐々木朗希(18)が小学3年時に在籍していた高田野球スポーツ少年団(陸前高田市)で監督を務めていた村上知幸さん(49=陸前高田市役所勤務)は、朗希の父・功太さん(享年37)のことを振り返る。

 2010年冬。「バット納め」の日に父兄と子供が一緒に野球をやった。雪でグラウンドが使えなくなるため、その年の練習はこれが最後。当時、小学6年だった兄の琉希さんもこのチームでプレーしていた。母の陽子さん(46)、小学校入学前の弟・怜希さんと一緒に、家族で練習場に行くことが多かった。

 その試合で打席に立った功太さんはなんと、ホームランをかっ飛ばした。スノーボードバスケットボールをやることはあっても、野球経験はなかったそうだ。1988年、高田高(岩手)のメンバーとして夏の甲子園に出場した村上さんによれば、決してきれいなスイングではなかったが、力強さを感じたという。

「普段からノックを打ったり、ノック時に捕手役を買って出てくれたりしていた。このホームランがとても印象に残っています。朗希君は兄の琉希君がウチでやっていた縁で入団しました。当時は体が細くて髪が長かった。同じバット納めの日に、子供たち全員に『好きなところを守れ』と伝えたら、朗希は一目散にマウンドに向かいました」

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