オンライン落語は絵面が弱い…お座敷営業で原点回帰!?
私が住んでるところはまだアベノマスクも給付金申請書も届きませんが、自動車税の振込用紙は容赦なく届きました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
この調子でいくと5月いっぱいで緊急事態宣言も解除されるんでしょうが、どうやら我々落語界に限らずエンターテインメントの業界は厳しいものになりそうです。政府は宣言解除後のイベントについて、屋内100人以内でソーシャルディスタンスを十分にとるようにとのこと。この基準をホールや劇場に当てはめて考えると、収容人数のおよそ15%しか入れてはいけないことになるんですよ。私が年に4回独演会を開催してる内幸町ホールだと188席ですから28人しか入れられないことになります。入場料が2000円なので会場代にもなりません(会場代は7万6000円)。オンライン落語? いやいやオンラインって相当うまくて面白い落語でもコンテンツとしての絵面は弱いんですよね。歴戦のユーチューバーたちと戦える自信が私にはありません。たぶん私は原点回帰で、20人相手に5000円で落語を聴いてもらう形の仕事方法になると思います。
原点回帰というのは、昔の芸人はお座敷といって料亭に呼ばれて限られたお客の前で落語を演じる営業スタイルがあったんですよ。幇間(たいこ)芸よりちょっと上等な芸としてですかね。詳しい金額はわかりませんが、今の50万、100万の金額で文楽、志ん生を呼んで横に芸者をはべらせ落語を楽しんだ旦那衆がいたらしいです。今だと半グレが吉本芸人を呼ぶ感覚ですかね。私だとそんな莫大な金額は取れませんし、富裕層はもっと一流芸人を呼ぶんでしょうから妥当なところで5000円。密にならないように20人。真打ちの最低価格といわれてる10万円は稼げるはず。終わったあとは20人と杯を交わして2時間のフリートーク付き。もちろん写真撮影やサインにも応じます。年2回参加しても、ひと月換算すれば1000円弱ですから、その辺のファンクラブと比べてもお手軽で割安でしょう。あっ!……飲み会も濃厚接触? なの?