(1)2008年、36歳の若さで夭逝した飯島愛の人生を描く新連載がスタート
後に「プラトニック・セックス」(小学館)で、赤裸々に過去の非行、男性遍歴を打ち明けたのはこのインタビューから6年後、2000年だった。
中学時代から非行に走り、家出を繰り返す。
親の銀行通帳と印鑑を盗み、銀行で180万円を手に入れると、歌舞伎町のディスコで知り合った1つ年上の中学3年生男子とラブホテルを転々とした。下町界隈のラブホテルは制覇した、と告白している。
大塚のラブホテル「キャスト」は特にお気に入りだった。メゾネットタイプでリビング、ベッドルームが2部屋、いつもこのホテルに泊まりたくて彼におねだりしていた。
同棲をはじめたのは、埼玉県八潮の工業地帯のアパートだった。
飯島愛のプレーゾーンは、歌舞伎町、六本木、渋谷と都心の殷賑(いんしん)地帯が目に付くが、大塚、八潮といった地味な街もよく登場する。
派手さのなかに息づくローカルな色。
東京都江東区亀戸で生まれ育った大久保松恵という少女がいかに飯島愛となったのか。
その航路を追った。(つづく)
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