農水省「米対策集中対応チーム」にも“裏ミッション”…進次郎農相コメ値下げプランを阻む壁
森山幹事長と林官房長官が消極的
改革反対派は政府・与党内にも存在する。
ひとりは、農水族の“ドン”である森山裕幹事長だ。「農家がコメを引き続き作っていこうと思ってもらうため、再生産ができる価格で売買されることが大事だ。安ければいいというものではない」と、安易な値下げにクギを刺していた。
もうひとりは、林芳正官房長官である。
「林さんは農相経験者でもあり、考え方は生産者優先の森山幹事長や、辞任した江藤拓前農相と近い。現状、コメ値下げ論には距離を置いています。下手に関与して失敗するとダメージを受けますからね。本音では進次郎さんのプランには賛同できないはずです」(官邸事情通)
党と政権の要にソッポを向かれるとなると、進次郎が描くコメ全体の値下げプランは頓挫必至。何より、国民はガッカリだろう。
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28日に農林水産委員会同委で行われる質疑で進次郎農相は、いきなり野党党首クラスと相対する。進次郎氏にとって「鬼門」となるのは必至だ。関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。