小泉進次郎“コメ担当大臣”はパフォーマンスありき…鬼門の「国会追及」控え自民党内ビクビク

公開日: 更新日:

 また「構文」が飛び出すのか。「コメ担当」を自任する小泉進次郎農相が27日、衆院農林水産委員会で就任に当たっての所信を表明。翌28日に同委で行われる質疑では、立憲民主党の野田代表や日本維新の会の前原共同代表、国民民主党の玉木代表らが質問に立つ。いきなり、党首クラスと相対する異例の展開で、進次郎氏にとって「鬼門」となるのは必至だ。

  ◇  ◇  ◇

 進次郎氏はコメ価格を抑えるため、備蓄米放出を「需要があれば無制限に出す」と宣言。これまでの入札形式を随意契約に切り替え、スーパーなどに直接売り渡す考えも打ち出した。店頭価格については現状の5キロ4000円超から「2000円程度」を目指すと豪語。実現すれば消費者は大助かりで、参院選を控える自民党内からは「進次郎さんの突破力に期待したい」との声が上がる。

 だが、コメ業界では進次郎氏の方針に対し、不信感も広がっている。

「今後、放出する古古米(2022年産米)は元から安価ですから、瞬間的に相場を下げる効果はあるでしょう。でも、持続するとは思えませんし、進次郎さんの手腕とは無関係です。そもそも、備蓄米は限りがあり、安く流通させたところで一時しのぎにしかならない。一方、25年産米は既に買い付け競争が過熱しており、収穫期の秋に出回る新米が再び高値をつけるのは明白です。本来、営農コストに見合うコメの適正価格や、営農者が持続可能な環境について議論すべきなのに、それは後回し。価格を下げることばかりアピールする小泉大臣はパフォーマンスありきとしか思えません」(コメ卸関係者)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  2. 2

    国民民主党・玉木代表は今もって家庭も職場も大炎上中…「離婚の危機」と文春砲

  3. 3

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ

  4. 4

    江藤拓農水相が石破政権の最初の更迭大臣に?「隅々まで読んだ」はずの食糧法めぐり“逆ギレ誤答弁”連発

  5. 5

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  1. 6

    シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(14)日本陸軍は使いづらい兵隊を激戦地へ懲罰召集していたのだった

  2. 7

    江藤拓前農相は米高騰の“黒幕”には使い勝手がよかった

  3. 8

    暴走する進次郎コメ担当大臣ブチ上げ 備蓄米放出「随意契約」は「大混乱生む」と専門家が危惧

  4. 9

    ピンチヒッター進次郎農相にのしかかるコメ高騰対策「2つの大難題」…農林部会長時代は改革にことごとく頓挫

  5. 10

    文書を処分したか?の問いを完全スルー…財務省の答弁で透けて見えた「やはり文書はある」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  2. 2

    1年ぶりNHKレギュラー復活「ブラタモリ」が好調も…心配な観光番組化、案内役とのやり取りにも無理が

  3. 3

    大リストラの日産自動車に社外取締役8人が「居座り」の仰天…責任問う大合唱が止まらない

  4. 4

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  5. 5

    所属先が突然の活動休止…体操金メダリストの兄と28年ロス五輪目指す弟が苦難を激白

  1. 6

    国民民主党・玉木代表は今もって家庭も職場も大炎上中…「離婚の危機」と文春砲

  2. 7

    「嵐」解散ツアーは売り上げ500億円? オイオイ、どんだけ儲けるつもりだよ

  3. 8

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  4. 9

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  5. 10

    「キャロル」でのジョニー大倉の先見性とボーカルはもっと評価すべき