著者インタビュー
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「ディズニーと動物」清水知子氏
ピノキオ、ダンボ、ピーター・パン、不思議の国のアリス、101匹わんちゃん……。子供の頃わくわくして見た映画、我が子が目を輝かしたアニメ。誰にも身近なディズニーの世界だが、その成り立ちやメッセージ性を…
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「ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介」川瀬七緒氏
残された着衣にはすべての情報が詰まっている――。警察が見落とした遺留品から未解決事件に迫る、新機軸のミステリーが誕生した。 主人公は東京・高円寺の商店街で小さな仕立屋を営む34歳の桐ヶ谷京介…
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「まちづくり幻想」木下斉氏
毎年およそ16兆円。これは地方交付税交付金の額だ。この他にも地方には、各種インフラ整備や地域商業などに多額の予算が割り当てられ分配されている。しかし、地方創生どころか日本の地域はますます衰退の度を深…
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「We(ウィ)の市民革命」佐久間裕美子氏
ニューヨークをはじめとする都市部がロックダウンし、「ブラック・ライブズ・マター(BLM)」が再燃するなかでの、大統領選だった――。本書はアメリカに住んで20年以上になる著者が、2020年冬までのアメ…
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「歪められた江戸時代」古川愛哲氏
人情と勧善懲悪。テンポよく進むストーリーに、分かりやすいクライマックスのテレビ時代劇。おうち時間に、テレビの時代劇を見る人も多いのではないだろうか。しかし、著者は「時代劇は嘘八百」だという。 …
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「回想 イトマン事件」大塚将司氏
30年経った今も、“戦後最大の経済事件”と言われる「イトマン事件」。大阪の中堅商社だったイトマンは、バブル経済の中で不正な絵画取引などに関わり、その乱脈経営の結果、3000億円ものカネが闇社会に流れ…
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「『エビデンス』の落とし穴」松村むつみ氏
新型コロナウイルスのワクチンに効果はある/ない。糖質制限は体にいい/悪い。味噌は血圧を上げる/上げない。多種多様な相反する健康情報が飛び交うが、一体どれを信じたらいいのか。そんな諸兄の疑問を解消する…
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「盆踊りの戦後史」大石始氏
夏休みには生まれ故郷に帰り、親兄弟や地元の仲間たちと盆踊りに参加する。そんな日本の夏の風物詩的行事も、2020年は新型コロナウイルスの影響で消え去ってしまった。 「盆踊りには感染防止ガイドライ…
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「絶対はずさないおうち飲みワイン」山本昭彦氏
「ステイホーム」で気軽に外食ができなくなり、この1年ですっかり家飲み派に転じた人も多いのではないか。 「新型コロナで飲食スタイルはすっかり変わり、家飲みを充実させたいという人が増えています。そん…
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「動物園・その歴史と冒険」溝井裕一氏
「動物は人間にとって身近な他者です。人間がその他者をどう見てきたかを映し出す動物園は、社会の縮図と言えます」 動物園が誕生したのは18世紀末のヨーロッパ。だが、珍種を集めて展示する「動物コレク…
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「『3密』から『3疎』への社会戦略」金光淳氏
「3密回避」が叫ばれてもうすぐ1年。会社命令で始めてはいるが、在宅勤務はやっぱり何かと不便だし、リモート飲み会もイマイチだとのボヤキの声も聞こえてくる。しかし、著者は今こそ働き方やライフスタイルを変え…
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「『細雪』とその時代」川本三郎氏
文豪・谷崎潤一郎が戦時下に書き続けた「細雪」。大阪・船場の旧家の4姉妹を主人公に、昭和11年から16年まで足かけ6年の暮らしが描かれた物語である。本書では、この不朽の大河小説を子細に読み解き、4姉妹…
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「今度生まれたら」内館牧子氏
シニアのセカンドライフを描いた「終わった人」「すぐ死ぬんだから」に続く第3弾。これまで定年した60歳の男性、加齢にあらがう78歳の女性が主人公だったが、今回はじめて著者と等身大の70歳を主人公に据え…
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「絶滅危惧 個人商店」井上理津子氏
「私の住まいの近く、阿佐ケ谷駅前の文房具店に、あるとき『これと同じものを下さい』と100円そこそこのボールペンを持って行ったら、店主に『もったいない。まだ使える。替え芯がある』と言われたんです。その日…
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「電柱鳥類学」三上修氏
鳥はなぜ電線に止まるのか? なぜ感電しないのか? 電柱をこよなく愛し、スズメやカラスなど、都市に暮らす鳥を研究してきた鳥類学者が、鳥と電柱の関係を解き明かしたユニークな一冊を上梓した。 …
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「タブレット純のムードコーラス聖地純礼」タブレット純氏
「ムードコーラス」という音楽ジャンルをご存じだろうか。演歌でもなく歌謡曲でもなく、ムードコーラス。 本書は昭和時代にブームを巻き起こしながら、忘れられた音楽ジャンルであるムードコーラスにスポッ…
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「ウンコはどこから来て、どこへ行くのか」湯澤規子氏
「ウンコは汚物に生まれるのではない、汚物になるのだ」 プロローグのこの一節に、本書のエッセンスが凝縮されている。生きるために重要で身近な存在のはずが、社会から排除されつつある私たちのウンコ。そ…
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「夫のLINEはなぜ不愉快なのか」山脇由貴子氏
夫側からすれば、どうにも納得しかねる本書のタイトル。必要な伝達事項を送っただけのLINEで、妻が不愉快になるなんて。いったい何が気に食わないのか。 「基本的に男性は、何かを伝える必要が生じたと…
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「冬の狩人」大沢在昌氏
「佐江は見てくれの悪い、冴えないおっさんなんだけど、反骨精神の塊で心が強い。前作で死なせるつもりだったんだけど、仏心が起きて、つい生かしてしまった。それで、続編ができたということです」 累計2…
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「龍神の子どもたち」乾ルカ氏
これまで少年少女を主人公にした青春小説やミステリーなど幅広いジャンルで作品を手掛けてきた著者。最新作では、今も議論が分かれる土地開発を背景に、生活や慣習などでの“新旧”住民のさまざまな違いや、子供た…