著者インタビュー
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「野生動物の法獣医学」浅川満彦氏
「路上に1体のカラスの死体が落ちているとしましょう。誰の所有物でもない、こうした野生動物の死体は、通常は生ごみとして処理され、死因の追求までは行われません。でも、大量の死体が見つかったときには人々は不…
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「問題の女 本荘幽蘭伝」平山亜佐子氏
女優、新聞記者、喫茶店オーナー、救世軍兵士、講談師、劇団座長、書籍販売員、ホテル経営者など、次々と数十もの職業に就き、一生涯で50人近い夫を持った上に、関係を持った男性は120人以上──。 …
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「LOH症候群」堀江重郎氏
「最近、グラビア写真に興味がなくなった、または以前のようにハツラツとして働けなくなった、笑うことが減ったと感じているなら要注意です。もしかすると、男性更年期障害かもしれません」 日本初のメンズ…
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「14歳からの個人主義」丸山俊一氏
「個人主義」と聞くと、自分の都合しか考えない身勝手と感じるかもしれない。しかし本書が示す個人主義は、もちろんそんなものではない。変化が激しく、さまざまな問題が複雑化する現代社会で、これまで以上に“自分…
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「一人飲みで生きていく」稲垣えみ子氏
「私が一人飲みを始めたのは40歳の頃ですが、50歳をすぎた今、一人飲み“修行”をしておいてよかったな、と心から思っているんです。仕事はフリーランスだし、世間的には何も持っていませんが、何の不安もない。…
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「楽しい孤独 小林一茶はなぜ辞世の句を詠まなかったのか」大谷弘至氏
江戸時代に俳人として活躍した小林一茶。生涯に2万もの句を詠んでいるが、実は辞世の句を残していない。 「辞世の句は死の間際に詠むというより、死期が近づいたことを悟ったときにあらかじめ詠んでおくも…
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「中国料理の世界史」岩間一弘氏
「昨日の夕食は家族で餃子をつくった」「寒いから昼は熱々の麻婆豆腐定食にしよう」。こんなふうに、中国料理ほど日本人の食生活に溶け込んでいる料理は他にない。ロシアのボルシチやイギリスのフィッシュ&チップス…
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「死体格差」山田敏弘氏
2020年に日本で死亡した人の数は約138万人。そのうち病院以外での死亡は約17万人だ。では、〈兵庫県36.3%、東京都17.2%、広島県1.2%〉、これらは何の数字か。 「2019年度の『死…
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「デンデケ・アンコール」芦原すなお氏
往年のバンド少年たちなら本書のタイトルに「お!」と反応したのではないだろうか。かつて大林宣彦監督によって映画化もされた青春バンド小説「青春デンデケデケデケ」の30年ぶりの続編である。 デンデ…
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「笑うマトリョーシカ」早見和真氏
物語の主人公は、40代で官房長官にまで上りつめた民和党代議士の清家一郎。そしてもうひとり、清家と高校時代に出会い、今では秘書として清家を支える鈴木俊哉だ。ある日、清家のインタビューを担当した記者は、…
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「アーバン・ベア」佐藤喜和氏
近年、全国で市街地に出没するクマが問題になっている。6月に、札幌市の中心部でヒグマが住民4人を襲う事件が発生し、TVやネットで流れた襲われる瞬間の映像を記憶している人も多いだろう。2000年代以降、…
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「遊廓と日本人」田中優子氏
12月5日にテレビの人気アニメ「鬼滅の刃」の第2期「遊郭編」が始まり、吉原遊廓が舞台になる。子供に「遊廓ってなあに」と聞かれたら、どう説明するか。娼婦の集まった場所? 文化を生んだ所? 今で言う風俗…
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「妙な線路大研究 首都圏篇」竹内正浩氏
「日々の通勤で多くのサラリーマンが利用している鉄道。あまりにも身近な存在ですが、“なぜそこを通っているのか”ということについて考えたことはあるでしょうか。鉄道の撮影に情熱を燃やす人や乗ることを楽しむ人…
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「EV(イブ)」高嶋哲夫氏
これまで「首都崩壊」や「首都感染」など予言の書とも評される数々の話題作を送り出してきた著者による最新刊。 世の中がコロナ禍で右往左往しているさなか、著者が見据えていたのは電気自動車だ。 …
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「SDGsがひらくビジネス新時代」竹下隆一郎氏
SDGsが急速に広まり、声高に叫ばれるようになってきた。「働きがいも 経済成長も」「つくる責任 つかう責任」など17の目標からなるSDGsが国連で採択されたのは2015年。当時はどこか絵に描いた餅の…
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「強くてうまい!ローカル飲食チェーン」辰井裕紀氏
自分が育った地域でよく利用していた飲食店を思い出し、無性に懐かしくなることがないだろうか。おふくろの味ならぬ、地元のソウルフード。 「千葉県柏市で学生時代を送った私は、チェーン展開している中華…
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「サボる哲学」栗原康氏
「働かざるもの食うべからず」という格言がすんなり受け入れられている日本社会で、サボることを追求するには覚悟がいる。自分がいかに使える人間かを周囲にアピールする方が、受けがいいからだ。 しかし、…
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「万引き」伊東ゆう氏
「『万引』と『窃盗』を並べてみると、なぜか前者は軽微な犯罪で、未成年によるいたずら的なイメージすらありますが、万引は刑法第235条の『窃盗罪』にあたる立派な犯罪です。万引犯は世代も国籍すら問わず幅広く…
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「あなたにもある無意識の偏見」北村英哉氏
「単身赴任中と聞くと父親が単身赴任だと思う」とか、「女性はこまやかな気配りができて世話好きだ」など、あなたにはそれが常識だと思い込んでいるステレオタイプ的な考え方はないだろうか。こうした無意識の偏見(…
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「満天の花」佐川光晴氏
「以前、日露戦争後の日本を舞台にした『日の出』を書いたときに、日清戦争についても調べてたんです。すると当時の有名人で勝海舟だけが日清戦争反対を公言し、しかも列強国の動きをピタッと当てていて、すごいと感…