著者インタビュー
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「フィンランド 幸せのメソッド」堀内都喜子氏
国民のおよそ8割が税金を納めることに満足し、8割の人が税金の恩恵を感じている……。もちろんこれは日本の話ではない。福祉国家として名高いフィンランドの税務署による2021年の調査データだ。 「税…
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「日本の高級魚事典」藤原昌髙氏
イサザ、カイワリ、キューセン、ホンモロコ──。一体これらは何かご存じか。実は、すべて“めちゃくちゃうまい”高級魚である。 「かつて国内で水揚げされる高級魚というと50種くらいでしたが、現在は厳…
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「政治学者、PTA会長になる」岡田憲治氏
「多くの中年男性にとって、PTAの活動って連れ合いさんが大変そうにやっているもので、正直他人事ですよね。だけど、この本を読んだ人から『これってうちの会社の話じゃない?』と言われるくらい、PTAで起きて…
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「マイホーム山谷」末並俊司氏
「植え込みに寝そべる人、電柱に寄りかかってカップ酒をあおる人、道路の隅にしゃがみ、ちびたたばこをくわえる人。初めて山谷の中心部に足を踏み入れたとき、路上生活者とおぼしき男性たちがたむろしていて驚きまし…
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「くそじじいとくそばばあの日本史」大塚ひかり氏
総人口の約3割が高齢者となった日本では、時折、老害だの暴走老人だのという悪態をつく声が聞こえてくる。あたかも長生きすることが悪いことかのように。 そんな風潮に「NO!」をたたきつけたのが本書…
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「こんなに変わった理科教科書」左巻健男氏
歴史の教科書が昔とは変わっているという話題はたびたび耳にするが、実は理科の教科書も時代を経て大きく変わっている。大人世代が習ってきたことをもう教えてなかったり、当たり前に使っていた用語が通用しなくな…
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「闇で味わう日本文学」中野純氏
約30年ほど前から、夜の山歩きをし、闇に親しんできた著者。そしてナイトハイクを開催し、多くの人々を真っ暗な闇に誘ってきた。そんな“闇案内人”が本書で案内するのは、日本文学の中に保存されている暗闇の情…
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「アルツ村」南杏子氏
「認知症になる人が増え続けていて、団塊の世代が後期高齢者になる2025年には、高齢者の5人に1人が認知症になり、なんと約700万人に達します。私の勤務している高齢者用病院の入院患者の平均年齢は89歳で…
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「いい肥満、悪い肥満」伊藤裕氏
肥満に「いい」とか「悪い」とかあるのか。本書の表紙を見た途端、そう思った読者も多いはずだ。昔から「肥満大敵」と言われ、肥満は不健康で、さまざまな病気のもととなり、世間では「肥満=悪」だと認識されがち…
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「エシカルフード」山本謙治氏
SDGsでは、長年行われてきた資源収奪型の開発ではなく、持続可能な開発に変えていこうと呼びかける。その基礎とも言えるのが「エシカル=倫理的な」という概念で、生産・消費・流通すべてにおいて重要なキーワ…
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「ジェンダーで読み解く 男性の働き方・暮らし方」多賀太氏
学校を卒業したら会社に就職し、定年を迎えるまで競争させられながら人生の大半を仕事に捧げる。男性にとって当たり前とされてきたこうした生き方は、本当に男性を幸せにしてきたのか。 「男性がサラリーマ…
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「土地は誰のものか」五十嵐敬喜氏
荒れ放題になった庭、朽ちかけた建物。空き家問題が身につまされる読者も多いのではないだろうか。なんと、日本中に空き家は849万戸もあり(2018年、国土交通省)、住宅総数の13.6%に到達。まもなく1…
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「大人の食物アレルギー」福冨友馬氏
食物アレルギーと聞くと、子どもに起こる疾患と思う人は多いだろう。ところが近年、“大人の食物アレルギー”が増えているという。 「大人の患者さんが増えたな、という実感はありますね。食物アレルギーは…
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「『トランプ信者』潜入一年」横田増生氏
アマゾンやユニクロへの潜入取材を行ってきた著者。本書で潜入先に選んだのは、当時のトランプ大統領が2期目を目指して戦う大統領選挙だった。 「以前からアメリカ大統領選挙を取材したいと考えていました…
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「一瞬で心が整う『色』の心理学」南涼子氏
毎日毎日、コロナの感染者が増えた、減ったとデータが発表され続けて3年目。緊急事態宣言やまん防などが解除されたかと思いきや、また発令で、「なんとなくやる気が起きない」「熟睡できない」「うつ気味」と不快…
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「死の医学」駒ヶ嶺朋子氏
臨死体験や体外離脱、金縛りなど、日常とは異なる体験は、長い間、オカルトのように扱われてきた。しかし、いまや、これらの奇妙な体験は脳科学の領域で説明可能なものとなっているというから驚きだ。 「手…
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「絶滅危惧種はそこにいる」久保田潤一氏
著者は、テレビ東京系の人気番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」に解説者としてレギュラー出演している自然保護団体「NPO birth」の職員。番組で行った以外も合わせると、北海道から沖縄まで60…
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「かくして彼女は宴で語る」宮内悠介氏
明治末期に実在した、若き芸術家たちのサロン「パン(牧神)の会」。北原白秋や石川啄木ら誰もが知るメンバーも参加しており、隅田川をパリのセーヌ川に見立て、河畔の西洋料理屋「第一やまと」に集い芸術を語り合…
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「長生き地獄」森永卓郎氏
長生き地獄、なんともぎょっとする書名だ。長生きすることは幸せではないのだろうか。 「充実した老後を送るためにはお金が必要です。そのための公的年金は現在、平均的サラリーマンと専業主婦の夫婦2人の…
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「王子失踪す」山上たつひこ氏
一世を風靡した、あのギャグ漫画「がきデカ」から約40年──。 1990年に「がきデカ」完結編を世に送り出して以降、著者が主に足場としたのが小説の世界だ。本作は5つの短編からなる著者の最新作だ…