GRAPHIC
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「よるのえ」 キューライス著
「ネコノヒー」や「スキウサギ」などのマンガで人気のアーティストの作品集。 ちょっと不思議なネコをはじめとするさまざまな動物をはじめ、ケーキやニンジン、卵などの食べ物、そしてちょっと変わった人間…
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「大正ガールズコレクション」石川桂子編著
令和も、はや4年、昭和はますます遠くなり、その前の大正(1912~26年)となると、もはやはるかかなたに感じられる。 一方で、関東大震災やスペイン風邪の流行など、現代と同じような出来事が起き…
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「Hidden Planet」ベン・ロザリー著、菅野楽章訳、今福道夫監修
食物連鎖の頂点に立つヒトから目に見えない微生物まで、多様な生き物たちのすみかである地球は、それ自体がひとつの生命体ともいえる。 本書は、そんな地球で暮らす動物たちの人間の目には見えにくい「隠…
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「図説 世界の水中遺跡」木村淳・小野林太郎編著
先日も107年前に沈没した英国の南極探検隊の船「エンデュアランス号」が南極大陸沖の海底で見つかったニュースが世界を駆け巡ったように、世界中の海にまだ発見されていない多くの遺跡が眠っている。 …
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「話すことを選んだ女性たち」アナスタシア・ミコバ ヤン・アルテュス=ベルトラン著、清水玲奈訳
誰もが男か女か、いずれかの体を与えられ、この世に生まれてくる。しかし、これまでの長い歴史で、人類の半分を構成する女性たちの人生は、男性のそれとは比較できないほど多くのハンディを負わされてきた。 …
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「しりあがり×北斎 ちょっと可笑しなほぼ三十六景」しりあがり寿著
レオナルド・ダビンチの「モナリザ」の次、世界で2番目に有名な絵は、荒波にもまれる船の向こうに富士山が見える葛飾北斎のあの「神奈川沖浪裏」だそうだ。 この名作を含む北斎の代表作のひとつ「冨嶽三…
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「虫を観る、虫を描く」川島逸郎著
研究者の論文などに用いられる細密な昆虫の標本(生物)画を手掛ける著者の作品集。 デジタル技術が進み、誰もが気軽に鮮明な標本写真を撮影できる現代に、標本画というジャンルが残っていることに疑問を…
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「祭 Matsuri」小川直之監修
日本には約8万社の神社があり、大きな神社ではいくつもの例祭があるので、行われる祭りの数は10万を優に超える。さらに神仏に供物を「たてまつる」を語源とする「まつり」の原義から考えると、約7万7000あ…
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「日常の絶景」八馬智著
一般的に、絶景とは「多くの人が共感できる美しさや迫力を持つ他にはない風景」とされる。しかし、光の加減で見慣れた部屋に見たこともない表情が出現したり、通勤通学路に新たな発見をすることがある。 …
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「日本の鬼図鑑」八木透監修
科学万能の現代にあっても、節分になると日本人は「鬼は外」と言いながら豆をまく。コロナ禍の今年は、一層の願いを込めてまいた人も多かったはず。 本書は、先人たちが生み出し、恐れ、戦ってきた日本の…
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「世界のアーティスト 250人の部屋」サム・ルーベル著、ヤナガワ智予訳
アーティストにとって、自邸は憩いの場であるとともに、自らの芸術思想や哲学が詰め込まれたひとつの作品でもある。創作が生まれるアトリエであり、時にはアイデアの源、そして創作に行き詰まったときには戦場と化…
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「大地と生きる北米先住民族の矜持」鎌田遵著
研究者の著者によると、アメリカやカナダは、ヨーロッパからやってきた白人たちが建設した「移民の国」として理解されているが、実際には「依然として数多くの部族や先住民国家が伝統を紡いでいる『先住民族の国』…
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「木箱ラベルの時代 昭和のくだもの」林健男著
物資が乏しかった戦前、青果は笊や竹かごに入れられ出荷されていた。やがて、それらに取って代わって、強度を備え再利用ができる木箱が主流となる。木箱に詰められたもみ殻の中からリンゴを取り出した記憶が残って…
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「デヴィッド・ボウイCHANGES」クリス・ウェルチ著 富永晶子訳
希代のスーパースター、デヴィッド・ボウイがこの世を去ってはや6年。生きていれば今年75歳を迎えたはずの氏の人生の軌跡を残された膨大な写真と共に振り返るビジュアル年代記。 のちにボウイとなる少…
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「漫画サピエンス全史文明の正体編」ユヴァル・ノア・ハラリ原案・脚本、ダヴィッド・ヴァンデルムーレン脚本、ダニエル・カザナヴ漫画、梶山あゆみ訳
我々、ホモ・サピエンスの歴史を独自の視点で見つめ直した世界的ベストセラーのコミック化第2弾。 第1弾で、ホモ・サピエンスが他の「ヒト」を駆逐して唯一生き残り、地球上に広まっていくまでが描かれ…
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「髙田啓二郎画文集 Kの劇場」髙田啓二郎著
1993年、41歳の若さで早逝した著者が残した絵と詩文を編んだ作品集。 とはいっても、その名を知る人は少ないだろう。1951年に東京で生まれた氏は、7歳の頃、小児リウマチに罹患。中学で油絵を…
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「細野観光 1969-2021」細野晴臣デビュー50周年プロジェクト編
2019年にデビュー50周年を迎えた音楽家、細野晴臣氏。デビュー翌年には、バンド「はっぴいえんど」を結成し、ロックのサウンドと日本語の歌詞を融合して「日本語ロック」の礎を築き、さらに1978年に結成…
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「日本の路地」 パイ インターナショナル編
日本中、どこに出かけても、大きな街の駅前やバイパス通り沿いには、チェーン店の看板が連なり、画一的な風景になってしまった。 しかし、通りを外れて一歩、路地に足を踏み入れれば、その町ならではの風…
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「彫刻の歴史」アントニー・ゴームリーマーティン・ゲイフォード著、石崎尚、林卓行訳
著名な彫刻家である著者の一人、ゴームリー氏(AG)は、「彫刻には場所や文化、文脈、そして何千年もの時間を超えて一貫したテーマが横たわっている」。だから「彫刻とはなにか?」という問いは、「人間とはなに…
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「東京に生きた縄文人」東京都江戸東京博物館編集東京都埋蔵文化財センター編集協力
日本の縄文時代は、世界にも類を見ない特別な時代だったという。世界史では新石器時代にあたるこの時代、人類は農業を発明し、土器を生み出し、初めて定住が可能になった。 しかし、縄文時代は農業が未発…