スポーツ時々放談
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大谷翔平は「日高見の王子」だった? 佐々木朗希に麟太郎…怪物を生む岩手県の謎に迫る
異常な暑さが続く。夏の甲子園、地方大会の関係者は大変だろう。 野球といえば、大谷翔平だ。NHKニュースは大谷で始まり、本紙を含め新聞もネットもこまごまと語る。ただ、誰も触れず答えを出さないこ…
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パリ五輪のマラソン代表選考レース 曖昧なMGCから令和のドラマは生まれるのか
友人のカメラマンが陸上大会で不快な思いをしたという。 若いカメラマンに「だから昭和は……」と捨てゼリフを吐かれ、口論になったそうだ。現場にいないでよかった。乱闘になっただろう。かつて、明治は…
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衰え知らずの36歳ジョコビッチは今年のウィンブルドンでも注目 4大大会24勝目と年間GS狙う
東京・早稲田にある早大野球部御用達の居酒屋に行った。同道したOBによると、早大の44の運動クラブには厳然たる序列があり1番が野球部だとか。2番が庭球で以下、漕艇、剣道、柔道、弓道と続き、人気の競走部…
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加藤未唯の全仏OP女子D3回戦は「失格」ではなく「弱点」を引き出された敗戦だった
テニスの全仏オープンが終わった。ジョコビッチがメジャー通算23勝を飾り、準優勝のルード、20歳のアルカラスが“ポスト3強”らしい実力を披露。ナダル不在の不安を一掃する中身の濃い大会だったが、日本では…
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全仏オープン欠場のナダルは来年の大会でお別れ…パリ五輪の“アンコール”で世代交代か
テニスの全仏オープンが始まっている。 錦織圭の復帰予定は6月12日のプエルトリコ、大坂なおみは出産準備中と、日本のファンには物足りない大会になった。最大の衝撃はラファエル・ナダルの欠場だ。 …
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その死から38年…瀬古利彦を育てた執念の勝負師・中村清を思う
川で転んであちこちをひどく打った。釣りをしていたわけではなく、清掃して滑ったのだ。情けないと、ずぶ濡れになった体で中村清を思い出した。 瀬古利彦の育ての親、長距離界に数々の足跡を残した名伯楽…
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競歩はマラソンに代わる“第二のお家芸”…日本陸連は独自のロードレース観を打ち出すべき
国際オリンピック委員会(IOC)と世界陸連(WA)が、来年夏のパリ五輪での競歩の実施要項を発表した。 男子50キロ競歩に代え、新種目として35キロの男女混合を行うことは東京大会前に決まってい…
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マラソン絶対王者キプチョゲはボストンで「2時間切り」なるか? 山田敬蔵の優勝から70年
秋田の大館に行ってきた。 かつて黒鉱の鉱山で繁栄を極めた町もすっかりおとなしくなったが、白神山地や鳳凰山など四方を山に囲まれ、天の広いすがすがしい土地だ。明治期からの繁栄を背景に、この地は多…
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WBCの源田やW杯の三笘が“ミリ単位”プレー 数字にできない魂を機械が証明する時代になった
WBC、センバツ、プロ開幕と球春まっさかりだが、野球はずいぶん様相が変わってきた。WBCメキシコ戦の“源田の1ミリ”──二盗の判定に栗山監督がリプレー検証を求め、長い協議の末、覆ってアウトに。流れを…
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スポーツ界は「多様性」が叫ばれるが…テニス「男女同額賞金」という絵に描いた餅の実態
テニスは男女のマスターズ戦が、米国西海岸のインディアンウェルズで終盤に入っている。フロリダへと続く“サンシャインダブル”でシーズンが佳境に向かうそんな折、男子の新鋭デニス・シャポバロフがSNSでツア…
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「さすらいのジャパンオープン」はテニス協会の体質を変えない限りこれからも続く
楽天がテニスのジャパンオープンのスポンサーを降り、今秋から男女の「木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス」として再スタートすることになった──。 ジャパンオープンは、フリーカ…
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新谷仁美のMGCボイコット宣言は至極まっとう 選手を国内に縛り付ける陸連の愚
今週は青梅マラソン、来週は大阪、再来週は東京、さらにその次は名古屋ウィメンズと、マラソンシーズン真っ盛りだ。 そんな折に面白い話を聞いた。今月12日に2年ぶりに香港マラソンが開催され、フル、…
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全豪初Vサバレンカはベラルーシ出身 新女王誕生の裏で揺れるウィブルドン決断の行方
テニスの4大大会の第1弾、全豪オープンが幕を下ろした。男子はジョコビッチが決勝で若手の旗頭チチパスを倒し、大会通算10度目の優勝、メジャー制覇22回でナダルの歴代通算記録と並び世界ランク1位に返り咲…
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大坂なおみの稼ぎは女性アスリート最高額 では「年収68億円」の本当の価値は?
テニスの全豪オープンが進行中だ。話題の中心は非ワクチンのチャンピオン、ジョコビッチだが、国内では大坂なおみ欠場の衝撃が尾を引いている。 エントリーしながらなかなか姿を現さなかった元女王は、開…
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箱根8度目総合V、大学駅伝3冠で有終の美 駒大・大八木采配を支える「現実的指導」
第99回箱根駅伝は、駒沢大学が2年ぶり8度目の総合優勝を完全優勝で飾った。出雲、全日本に続く大学駅伝3冠は2016年度の青山学院大に次いで5校目。連覇を狙う青学大との2強対決といわれた中、古豪・中大…
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箱根駅伝は2強争いへ…3冠目指す駒大と連覇狙う青学大は「保革対立」の図式
箱根駅伝がいつにない熱気に包まれている。駒沢大の大学3冠か、青山学院大の連覇かーー2強争いは堅いだろう。 前回は青学大が3区から抜け出して独走、2位以下に10分の大差をつけた。優勝メンバー7…
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テニス界の主役は来季もジョコビッチになる根拠 世代交代の潮流に抗う存在感
テニスの全日程が終了した。コロナの影響が残るシーズンだったが、世代交代のもようをうかがわせつつ、来季のスリリングな展開をにおわせた結末だ。 最終ランキングのトップは19歳のカルロス・アルカラ…
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アマ時代の五輪や代表戦の観念にいまだしがみつく…日本テニス協会の“ガラパゴス”
女子テニスの国別対抗戦、BJK杯のプレーオフで日本はウクライナに敗れ、来季も地域グループからファイナルズ予選を目指すことになった。 元世界3位のスビトリーナは産休、強打のヤストレムスカが不調…
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マラソン大会参加者減少の本当の理由 日本での火付け役・田中茂樹さんの死で改めて考える
秋空の下で走れる人はうらやましい。旅先でちょっと靴を履き替え、30分も走れば町の様子は分かり、横町に入って土地の生活も実感できる……ただ、マラソンの大会参加者は減少しているという。 移動規制…
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立教大が55年ぶりの箱根駅伝出場! 上野裕一郎監督の「大ぼら」に期待
箱根駅伝予選会が15日、東京立川の昭和記念公園で開かれた。3年ぶりに取材規制が解け、報道テントは以前にない混みようだった。 「たかが予選」のハードルは高く、1万メートルで34分以内の公認記録を…