コロナ禍の現場から
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“ハイボールの聖地”「銀座ロックフィッシュ」の意地 2年前の6月から1日も休まず営業
キンキンに冷えたサントリー角瓶43度の復刻版ウイスキーをグラスに注ぐ。そこへ、これまたキンキンに冷やしたウィルキンソンの強炭酸をトクトクトク。味わいを損なわないよう氷はなし。仕上げにレモンピールをひ…
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オンラインで「商店街」をつくっちゃった人たちの“逆発想”
コロナ禍で生まれたユニークなオンライン商店街がある。2020年9月に開設した、その名も「アーケードトーキョー」。人と人が積極的に対面で交われない時代、「この状況を楽しんでいこう」と飲食店経営者らが参…
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東急「電車とバスの博物館」の大胆な業態転換 休館中の博物館をシェアオフィスに
改札を抜け、止まっているレトロな電車に乗り込む。広々としたシートに座り、ホッと一息。さて、出発だ……ではない。見渡すとパソコンを広げてデスクワークしている人がチラホラ。 実はここ、神奈川県川…
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東京・自由が丘 コロナ禍での2年…集客したいが、してはいけない商店街の奮闘
春の訪れを思わせる暖かさの3月上旬、東京・自由が丘の街。「まん延防止」の期間中とはいえ、買い物客らが行き交っている。だが、シャッターが閉まったままの店も……。駅近くの居酒屋の店主は「昼間は買い物客や…
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東京・新橋「根室食堂」多くのテレビ取材に応じた有名居酒屋が受けた誹謗中傷
東京・新橋の居酒屋「根室食堂」と聞くと、「ニュースで見たことがある」という人が多いだろう。新型コロナの感染者数や政府の方針が連日報道されるなか、取材を受けることが最も多い店のひとつだ。「緊急事態宣言…
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祖師ケ谷大蔵「DELI WaHAHA」②飲食商売は路面店1階でなければ難しい
東京・祖師ケ谷大蔵にある居酒屋「和はは」がコロナ禍の2020年11月から始めた姉妹店「DELI WaHAHA(デリワハハ)」。駅から少し離れた住宅街で手作りの総菜や弁当を販売している。当初はコロナ禍…
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祖師ケ谷大蔵「DELI WaHAHA」①居酒屋経営に見切り。住宅街の弁当屋奮闘記
“ウルトラマン誕生の地”として親しまれている東京・祖師ケ谷大蔵。シンボル像がある駅周辺は昔ながらの商店が並び、買い物客らが急ぎ足で行き交う。そんな商店街から歩いて10分ほどの閑静な住宅街に、「DELI…
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下高井戸シネマ②老舗ミニシアターが地元と映画ファンに救われた最大のピンチ
東京・下高井戸にある「下高井戸シネマ」は、地元のみならず多くの映画ファンに愛される老舗ミニシアターだ。マンションの2階というまれな立地で、今どき珍しい当日券のみの全席自由。 「見たい時にふらっ…
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下高井戸シネマ①家族経営の小さな映画館 先代急逝で後を継ぐもコロナ禍に
ミニシアターの草分け的存在だった東京・神田神保町の「岩波ホール」が今夏の閉館を発表した。コロナ禍による経営難が理由だという。ただでさえ映画館離れが進む中、繰り返される感染拡大の波が業界に落とす影は深…
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コロナ禍で食の大手企業が参入「デリバリー専門キッチン」の内幕②
コロナ禍ならではの新しい食ビジネスが注目されている。そんな中、国内外で約130軒の飲食店を運営する「ワンダーテーブル」が2021年10月、東京・元麻布に「元麻布デリバリーキッチン」を開業した。実店舗…
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コロナ禍で食の大手企業が参入「デリバリー専門キッチン」の内幕①
コロナ禍で大きく変化した業界といえば飲食だろう。一番は店の運営の在り方だ。外食自粛による巣ごもり需要を受け、宅配サービスやテークアウトはもはや当たり前。実店舗を持たず、デリバリーに特化したバーチャル…
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「手打蕎麦たかせ」コロナ禍2度目の年越し、協力金がなければ潰れていた
コロナ禍になって2度目の年末。大晦日といえば年越し蕎麦(そば)だが、日本伝統の食文化を支える店は昨年からのコロナ禍をどう生き抜いたのか。年の瀬、稼ぎ時を迎える蕎麦屋を訪ねた。 「11月ごろから…
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無人販売で注目「餃子の雪松」<2>3密回避で急拡大中だけど…料金踏み倒しはないのか
全国展開する餃子専門店「餃子の雪松」がコロナ禍で絶好調だ。群馬・水上で80年以上続く食事処「雪松」の看板の味を継承するため、2018年に埼玉・入間市に1号店を出店。以来、およそ3年で約300店舗まで…
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無人販売で注目「餃子の雪松」<1>“3密回避”で300店舗に急拡大中 ヒントは野菜の無人直売所
ガラス張りの簡素な店舗。中に入ると誰もいない店内に冷凍ケースが置かれている。陳列されているのは冷凍餃子のみという潔さ。ひと包みを取り、料金箱に商品代金を入れる。これだけ。滞在時間1分で買い物は終了だ…
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輝け!品川ゴールデン横丁<2>地下1階にも客足が戻るのはいつの日か…
緊急事態宣言中の今年8月末、東京・品川に開業した「輝け!品川ゴールデン横丁」が苦戦している。JR品川駅近くの「品川フロントビル」地下1階に居酒屋や韓国料理店など4社の9店舗が集まる昭和レトロな横丁。…
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輝け!品川ゴールデン横丁<1>話題の新名所も苦戦中、飲食OKになったのに期待はずれ…
緊急事態宣言も酒類提供自粛も解除され、少しずつかつての“日常”が始まっている。いよいよ年末の忘年会シーズン到来。コロナ禍で我慢の連続だっただけに、「リベンジだ!」と意気込む飲食店も多い。 し…
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Low Alcoholic Cafe MARUKU<2>酒類自粛解除後も売れ行きは変わらない
東京・目黒区に今年5月オープンした「Low Alcoholic Cafe MARUKU(ローアルコホリック カフェ マルク)」。日本の酒税法で酒類と定義されないアルコール度数1%未満の飲料などを専門…
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Low Alcoholic Cafe MARUKU<1>たまたま始めたオンライン販売のノンアルが絶好調
東京・目黒区の駒沢通り沿い。ビビッドな黄色い扉が目を引く小さな店に、道行く人が足を止める。おしゃれなバルか、それともカフェ? のぞいてみると、店主の高橋のぶ子さんと夫で小説家の桜井鈴茂さんが笑顔で迎…
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新宿の名物店「ねこ膳」の再出発<2>正直者がバカを見ない姿を若者に見せたい
東京・新宿にある定食酒場「飲食笑商何屋 ねこ膳」。夢を追いかける若者を応援するマスターとママを慕い、集まってくるアルバイトの多くが俳優や歌手など芸能のプロを志す“卵”だ。コロナ禍前は24時間営業・年…
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新宿の名物店「ねこ膳」の再出発<1>「お酒出せなくて、ごめんね」の日々
東京・新宿に一風変わった店がある。場所は花園神社のすぐ近く。24時間営業で年中無休の定食屋兼、飲み処「飲食笑商何屋 ねこ膳」だ。 つまみは50円から。メニューには手作りのコロッケや唐揚げ、焼…