当事者たちが明かす「医療のウラ側」
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震災後に増えるレーシック希望者 知るべき“問題点”とは
被災地では一時的な視力障害者が増加します。震災による被害でメガネやコンタクトレンズを失うからです。 実際、東日本大震災のときは「避難所の壁に張られた案内文が見えず不自由した」「足元がよく見え…
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環境変化で症状悪化も 糖尿病患者が避難所で注意すべき点
熊本を中心とした九州の大地震で、大勢の人が避難所暮らしを余儀なくされています。中でも糖尿病患者の方が心配でなりません。環境の変化から症状を悪化させているのではないでしょうか。 避難所暮らしと…
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米ではヘディング禁止「子どもの脳震とう」の深刻リスク
米国のサッカー協会が脳震とう予防の観点から「10歳以下のヘディング禁止令を出した」とのニュースを覚えている人もおられると思います。私の友人たちはそれを聞いて「なんだ、大げさだな」「米国は過保護だ」な…
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地方から若手医師が消える 新専門医制度は地域医療をつぶすか
「本当に実力があるの?」「別にそんな肩書なんてなくても実力のある名医はいっぱいいるから関係ないよ」 いまの専門医に対してこんな印象をお持ちの方も多いと思います。確かにいまの専門医は「日本○○学…
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米国心臓協会らが選んだ「最も先進的な研究ベスト10」とは?
米国心臓協会と同国脳卒中協会が、昨年発表された血管に関する研究論文の中から、最も先進的な研究ベスト10を発表しています。一般の方にも参考になる内容だと思うので、今回は上位3位までをご紹介しましょう。…
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薬剤師が危機感 「長期処方」に透けて見える患者の医療不信
薬の長期処方を希望する患者さんが当たり前になってきたことに危機感を覚えています。 かつて、保険診療においては原則最大14日分しか薬を出せませんでした。ところが医療法の改正で、麻薬や睡眠、向精…
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年々増える国家試験の受験者 医療現場に“適正”はあるのか?
18日の医師・歯科医師国家試験を皮切りに、医療関係の国家試験の合格発表が次々行われます。 保健師・助産師・看護師国家試験は25日、薬剤師・臨床工学技士・歯科衛生士・はり師・きゅう師などは28…
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ろくに診察もせず状況悪化 都心の病院の“年末年始”が恐ろしい
医師不足が言われて久しいのですが、こと都心では無縁なものだと思ってきました。しかし、先日、ある患者さんの話を聞いて、他人事ではないと知りました。 話題の主は小学校低学年のお子さんです。昨年の…
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「検査依存型医療」をやめられない医者は地方で診療できない
私はテレビをほとんど見ませんが、例外なのがNHKの「総合診療医 ドクターG」という番組です。 3人の研修医が総合診療医と対決する病名推理エンターテインメントで、患者さんの立ち居振る舞いや、「…
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歯科医が明かす 根管治療の成功率が低いわけ
一般の方はご存じないかもしれませんが、「日本の根の治療」の成功率は欧米に比べ極端に低いことで知られています。私はその理由は公的保険制度にあると思っています。 ■日本の健康保険制度が抱える問題 …
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街から薬局が消え、パート薬剤師の失業が増える!?
先週、中央社会保険医療協議会が診療報酬改定案を厚労大臣に答申しました。目玉のひとつは、「かかりつけ薬剤師指導料」(70点=700円)の新設です。これがパート薬剤師の賃金カット、クビ切りにつながるので…
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米大学が健康リスク指摘 高齢者の“免許証返納”が抱える問題
「反射神経が衰え、視野が狭くなった。事故が怖いし、そろそろ自動車運転免許証を返上しようかな」 そんな高齢者が増えています。高速道路での逆走や、ブレーキとアクセルの踏み間違えといった高齢者の自動…
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視力が低下すると「幻覚」が見える そのメカニズムと原因
「天井から人がのぞいている」――。目の見えない人がこう言って、天井を指さしたらどう思いますか? きっと、ウソを言っているか、頭がおかしくなった、と考えるのではないでしょうか。 しかし、目がまっ…
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がんウイルス療法の時代がやってくる
がん細胞のみで増殖する「がん治療用ウイルス」を使って、がんを退治しようとする新たな治療法が始まっているのをご存じでしょうか。 この「治療用ウイルス」は、がん細胞に感染した後にその中で増殖し、…
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原因は腸内細菌の変化 「太るとがんになる」のメカニズム
「太るとがんになりやすい」という話を聞いたことがあると思います。なるほど、太っている人は胃や大腸などに負担をかけ続けていて、がんになりやすい気もします。 なぜ、肥満は発がんリスクなのか。実はそ…
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薬剤使用で“口腔殺菌” 歯磨きよりも有効なのか?
「先生、歯磨きしないで口をキレイにする方法ってないのですか?」 そんな質問を投げかける患者さんがおられます。どうやら“薬を使って簡単に口腔内をキレイにしたい”と思っているようです。そうすれば健…
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出産回数が多いほど白内障になりやすい
中高年が話題にしやすい病気のひとつに白内障があります。レンズの働きをする水晶体が加齢などによって白濁する病気で、早ければ40代くらいから罹患率が上昇します。 厚生労働省の研究班の報告では、5…
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健康のカギは長時間の速歩き
毎晩、ネットで海外の医学論文を読むことを趣味にしています。先日、面白い論文を目にしました。慢性閉塞性肺疾患(COPD)で入院した患者さんが退院するときの歩行速度が、その後の再入院の予測に役立つという…
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冬季に限らず光がうつに効く
冬は昼が短く、夜が長い。太陽光を浴びる時間が短いため、季節性のうつ病を発症させやすい。これが医療の常識といわれています。 ならば、通常のうつ病の人が「光」を浴びることは治療の役に立たないので…
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「徒歩・自転車」より「電車・バス通勤」
「将来は重役になって、社用車で通勤したい」。かつてはそんな夢を語る野心家の若手サラリーマンがたくさんいましたが、いまの若手は“そんなの格好悪い”と思うようです。私の患者さんで、この春、中小企業の重役に…