当事者たちが明かす「医療のウラ側」
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「活字は聴く」時代へ
先週、母校に用事があり、後輩の医学生と話をする機会を得ました。そこで話題になったのがスマホの「読み上げ機能」です。 リオ五輪に出場した選手の背景にやたらと詳しいので、「勉強しないでスポーツ新…
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少年野球「オスグッド症」と総練習時間と体格変化の関係
バスケットボールやバレーボール、野球といったスポーツ好きな小学校高学年から中学生が発症する病気に「オスグッド・シュラッター病」があります。 脛骨(けいこつ)結節と呼ばれる膝のお皿の下の骨が徐…
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抗がん剤はコーラと飲むと吸収力が高まる?
がん治療の知識が多少なりともある人なら、「タルセバ」(一般名、エルロチニブ)という抗がん剤の名前を聞いたことがあると思います。肺がんの8割を占める非小細胞肺がんの治療薬で、現在は膵がんにも使われます…
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座るな危険 心臓病、肥満と直結「椅子依存」は死を早める
日本は世界に誇る健康長寿の国です。世界保健機関(WHO)が発表した世界保健統計2016の平均寿命ランキングによると、世界一の長寿は日本で男女平均83.7歳、2位はスイスで83.4歳、3位はシンガポー…
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糖尿病による失明を防いでくれる食品
人間は目から情報の8割以上を得ているといわれています。それだけに視力を失うのは大変なダメージになります。 そんななか、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らすオメガ3脂肪酸が失明を防いでくれる、…
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大腸がんには「左右差」がある
同じ大腸がんでも「発症率」や「生存期間」ばかりでなく、「薬の効き方」にも差があるのをご存じですか? 世界中のがん研究者や臨床医が集まる「ASCO」(米国臨床腫瘍学会)でも、今年取り上げられた…
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手術や生検で採取された「骨・皮膚・内臓」の処分の方法
先日、同期で病理医として大学病院に勤務している友人に、こんなことを聞きました。以前、患者さんから聞かれて答えに窮したからです。 必要に応じて病理検査に回され、病理標本をつくり病理医が診断。残…
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さらなる患者負担増で病院にかかりにくくなる
以前から、医師仲間内で“患者さんの数が減っている”ことが話題になっていますが、最近はとくにその傾向が強くなっている気がします。 今年4月から、診療所等の医療機関からの紹介状がなく大病院を受診…
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学校の検診で病気が見つからないのは当然
東京近郊の住宅街で耳鼻科医を開業しております。近くに小学校があるため、そこの校医もしています。耳鼻科検診で、何百人の子供たちを診るのですが、その子たちが私の医院の患者さんになることは、ほとんどありま…
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糖尿病患者は“正常内”でも低い血圧は危険?
「血圧は低い方がいい」――。一般的にはこう信じられていますが、どうやら糖尿病患者の方には必ずしもそうとはいえないようです。 先日、中国の研究グループの発表によると、正常血圧内(収縮期血圧140…
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アンダーヘアを処理することが清潔とは限らない
「日本人はなぜアンダーヘアの処理をしないの?」――。あるバラエティー番組で外国人のパネリストからこんな質問が飛び出し、一緒にテレビを見ていた妻が驚いていました。 しかし、欧米ではアンダーヘアの…
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一般女性は“鬼嫁”になる
先日、大学の後輩の若手医師が結婚しました。相手は商社に勤めていた一般女性です。旅行先で知り合い、半年でできちゃった婚だそうです。 幸せそうな後輩には申し訳ないけど、「これで彼は貧乏医者の仲間…
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「いつもの薬をいつもの量…」に警鐘 長期処方の危険性
不景気のせいか、1カ月分を超える薬を出す「長期処方」が増えています。糖尿病の薬や睡眠薬、高血圧の薬など、99日処方をして平気な顔をしている医師がいます。怖いな、と思います。 ご存じの方もおら…
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米大学が研究 アルツハイマー病は“脳の感染症”が原因?
アルツハイマー病は進行性の脳疾患で、徐々に記憶や思考力が障害され、最終的に日常生活を行う能力さえ失われていく病気です。主に60歳以上に表れ、高齢者の認知症の多くがこの病気が原因といわれています。 …
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世界ではいまも年間5万5000人が「狂犬病」で死亡している
そろそろ夏休みの旅行の計画を立てている方も多いことでしょう。中には、旅行会社には頼らずに自分自身で飛行機のチケットやホテルを手配する方もいると思います。 そんな人に、ぜひともご理解いただきた…
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欧米が検証 コレステロール値検査に“絶食不要”の時代到来
病気になりたくなければ、健康診断は欠かせません。しかし、いくら口を酸っぱく言っても、「忙しい」の一点張りで健康診断から逃げ回っている人が結構います。 しかし、じっくり話を聞いてみると、健康診…
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X線検査に“非効率”の声も 胃内視鏡検査が普及しないワケ
厚労省は市区町村が実施している「胃がん検診指針」を今年4月に改訂し、患者さんは新たに内視鏡検査も選択できるようになりました。 これまでは、バリウムを飲んだ後に行う胃のX線検査だけでした。患者…
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医師にも職業病? 皮膚病や白内障になりやすいのは…
どんな職業にも、その仕事内容に応じた病気=職業病というものがつきものです。 有名なのは、粉じんが舞う職場に多い「じん肺」と呼ばれる肺の病気です。肺の奥底にある肺胞や細気管支などに、目に見えな…
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ジカ熱語る前に取り組むべきは“風疹対策”ではないか?
8月に開催されるブラジルのリオ五輪に関連して、南米で流行している「ジカ熱」への関心が高まっています。日本でも先月、「国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議」で、ジカ熱対策が話し合われたそうです。 …
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避難生活で多発 「たこつぼ型心筋症」は“幸せ過ぎ”で発症
「エコノミークラス症候群」と共に熊本大地震で改めてクローズアップされた「たこつぼ型心筋症」。身内の死や大きな損害など強い精神的ストレスが引き金になって心臓の筋肉の収縮がスムーズにいかなくなり、左心室が…