環境変化で症状悪化も 糖尿病患者が避難所で注意すべき点
都内の40代勤務医
熊本を中心とした九州の大地震で、大勢の人が避難所暮らしを余儀なくされています。中でも糖尿病患者の方が心配でなりません。環境の変化から症状を悪化させているのではないでしょうか。
避難所暮らしというと、食事も十分でないようなイメージを持たれる方もおられるでしょうが、東日本大震災では必ずしもそうではなかったケースもあるようです。
■体重増になる人も
私の友人はボランティア医師として現地に入り、医療活動を行いましたが、彼のいた避難所では救援物資が全国から届き、数キロ体重が増えたという人もいたそうです。避難所では、おにぎり、菓子パン、カップ麺、野菜ジュースなどカロリーが高いものが出てきます。不足するのはビタミンやミネラルですが、これらを補給するのは難しいかもしれません。そのため、食事のバランスが崩れて太ってしまうのです。
こうした食生活は自宅での被災でも同じです。コンビニやスーパーで日持ちする食料品を大量買いしている人も、食べているものは避難所と大差ありません。