独白 愉快な“病人”たち
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歌えなくなったら…木山裕策さんの運命変えた後悔と挑戦
この病気になるまで大病の経験もなく、毎年、健康診断ではオールA。自覚症状はなにもありませんでした。健康なはずの私は、いきなり「がん」と言われて、急に頭がおかしくなってしまったんです(笑い)。でも、頭…
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映画監督・俳優の佐野和宏さん 下咽頭がんから復帰まで3年
覚悟して病院に行ったので、「ステージ4の下咽頭がん」と宣告されても驚きはなかったですね。 体に異変があったのは5年前。へんとう炎みたいな感じで、ちょっとのみ込みにくくなった。でも、そのうち治…
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即死レベルから11年 小西博之さんががんを受け入れるまで
今の僕があるのは欽ちゃん(萩本欽一氏)のおかげです。かつて、欽ちゃんから教わった「人生の幸と不幸は50対50」という言葉がすべてだと思っています。生きていれば半分は悪いことが起こる。でもそれを受け入…
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歌手・大江裕さん 「パニック障害」克服までを語る
中学生の頃から、自分で老人ホームにお願いして歌わせてもらう機会をつくり、週末の予定は歌でびっしり埋まっていました。それが18歳で憧れの北島三郎さんの事務所に入り、すぐデビューですから、毎日仕事がうれ…
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ボートレーサー倉持莉々さん 入学直前ホジキンリンパ腫に
「ホジキンリンパ腫」という診断を受け、それがどんな病気か医師から説明を受けたときは泣きました。倍率約40倍のボートレーサー養成学校「やまと学校」へ入学するほんの1週間前のことだったからです。もうキャリ…
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作詞・作曲家の中村泰士さん 「嫌な性格」はうつ病が原因
「中村さん、俺のこと嫌いなんか? 何が偉いねん。絶対おかしいから精神科行け!」 36歳のとき、大阪のテレビ局のプロデューサーが東京に来るというので、東京駅まで迎えに行き、六本木で夕飯を食べ、さ…
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西山麗さんは大動脈弁狭窄・閉鎖不全症 14歳で最初の手術
以前、北京五輪で獲得した金メダルを持参して、病気の子供たちに見せに行ったら、すごく喜んでくれたんです。病気を抱えた子供、とくに私と同じ病気の子供たちに希望を与えたい――。それは、この病気を持っている…
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三笠優子さん マッサージ師に指摘され病院に駆け込んだ
60歳の時に髄膜炎で命を落としかけましてね。「助かるのは4分の1、助かっても後遺症で仕事に戻れないかも」と医師には言われましたが、5カ月でNHKの「歌謡コンサート」に復帰しました。 “もうない…
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内藤やす子さんは公演中に脳出血 倒れて数年間の記憶なし
倒れたときのことはおろか、その数年前からの記憶もおぼろげなんです。 幼いころの記憶は鮮明ですが、自分が歌手だった過去もあまり思い出せなくて、私、公演中に倒れたんですってね(笑い)。それからど…
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医師・僧侶の田中雅博さんは娘が強制した検査ですい臓発覚
2年前、すい臓がんがわかったときはステージⅣb。生存率の中央値によると、余命は半年~1年ぐらいでした。 自覚症状はまったくありませんでした。 「たまには検査をしなさいよ」と娘に言われ、…
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松枝茂房さん 週1回の加圧トレーニングで叶えたプロ復帰
特発性左大腿骨頭壊死と診断されたとき、医師からは「プロボウラーを続けるのは無理でしょう」と言われました。でも、3年後に「トーナメント出場順位決定戦」で復帰。64歳の今もプロインストラクターとしてボウ…
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水前寺清子さんが語る「脊椎管狭窄症」を克服するまで
デビューしたての20歳の時に左膝腱脱臼、盲腸と続いたくらいで、大きな手術は2年前の腰の手術ぐらいです。私は人間ドックもこれまで1回しか受けたことがなくて、健康のために養生するとかはまったくしないタイ…
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始まりはK-1時代 角田信朗さんは過食症に10年悩んだ
過食がピークだったころ、試合が終わった後はビールをジョッキ3杯から始まって、客単価が1000円ぐらいのお店で8000円ぐらいは食べていました。お腹がパンパンで苦しくなるまで食べてから、さらにコンビニ…
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九里千春さん 1日3回、10回ずつ肛門を締めて“のぼせ”克服
51歳で夫を亡くしたのをきっかけに、心身のバランスを崩したのが更年期障害の始まりだったのかもしれません。もともとヒマが嫌いで、仕事もみっちり入れるタイプだったんです。それが仕事もせず、主人の位牌を眺…
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「言葉が出ない…」 髙山善廣さんが脳梗塞体験を語る
脳梗塞を経験するまでは、「何があっても俺は大丈夫だ」とタカをくくっていました。でも、やっぱり俺でも、何かあれば大丈夫じゃないんだなと思いましたね(笑い)。 倒れたのは2004年8月8日、大阪…
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女優・高樹澪さん 「片側顔面けいれん」からの回復を語る
35~36歳のころでした。汗が止まらなくなったり、視力が落ちたりといったことが立て続けに起こり、顔の右半分がけいれんを起こしたんです。 最初は肉体疲労による緊張なのかと思い、目を冷やす、リラ…
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声優・真山亜子さんは32歳でベーチェット病・クローン病に
42歳で「オストメート」になりました。といっても、わかる人は少ないかもしれませんね。人工肛門や人工膀胱を付けている人をそう呼ぶのですが、私は大腸と小腸にストーマ(人工肛門)がついています。 …
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アッシャー症候群のジョー・ミルンさんは聾盲者メンターに
私の耳が聞こえていないと母が気づいたのは、生後16カ月の時だったそうです。補聴器をつけても、かすかな振動の違いを感じるだけで音は聞こえません。 しかし、母は、姉や妹と同じようにかわいい服を私…
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うつ病をねじ伏せた コラムニスト・勝谷誠彦さんの考え方
ある朝、ガツンときました。急に何の前触れもなく、金縛りにあったように体が動かなくて、ベッドから起き上がることができなかったんです。 うつ病は“心の病気”だから、ふさぎ込んだり眠れないといった…
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川村ひかるさん 2つの病気をきっかけに「ABC論」を実践
めまい、動悸、のぼせ、突然汗が出るなど、体調に急な変化が起きたのは31歳の時です。24歳で子宮内膜症も経験しているのですが、今まで体験したことのない症状でした。髪は抜け、ドライマウスで、肌はカサカサ…