時間栄養学と旬の食材
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赤貝は夜に食べるとタウリンの疲労回復効果がより見込める
江戸前寿司に欠かせない赤貝。きれいなオレンジ色にコリコリとした食感は多くのファンを引きつけます。産地にもよりますが、西日本で5~6月ごろ、三陸辺りで7~8月ごろに産卵するので、その期間は禁漁となって…
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海苔は1枚で30代女性の1日分の栄養素の多くが補える
私たちの生活に馴染みの深い海苔は、一年中、市場で見かけるので旬はなさそうに思えますが、ちょうど11~12月ごろに初摘みされます。3月中旬まで収穫されるので、まさに今は最初に摘んだ新海苔が出回る時期な…
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コンニャクには認知機能改善の効果がある 動物実験で報告
コンニャクは、原料のコンニャク芋を乾燥、粉砕して粉にし、凝固剤を加え、袋や型に入れて熱をかけて固めたもの。しらたきは、凝固剤を加えた後、シャワーのようにお湯の中に細長く流し出し固めたものをいいます。…
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チコリは夜に食べる 糖尿病予防や便秘解消効果が期待できる
最近、デカフェ(カフェインレス)飲料の幅も広がる中で、チコリ(アンディーブ)の根を焙煎したチコリコーヒーが密かに話題になっています。カフェインやタンニン酸を含んでいないため、夜、寝る前にも安心して飲…
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「蓼」には食欲促進効果あり 朝に魚のツマとして一緒に取る
「蓼(たで)食う虫も好き好き」ということわざがありますが、蓼、と言われてピンとくる方は多くないかもしれません。 蓼は、タデ科タデ属の植物を総称して呼んでいるもので、新芽はその辛味が生臭さを和ら…
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なぜアンコウ鍋は冬に重宝される? 栄養価が高い成分が豊富
「東のアンコウ、西のフグ」といわれるほど珍味として重宝されているアンコウ。江戸時代には水戸藩から将軍家へ献上されたこともあり、東の代表格の魚でしたが、現在は全国で食べられる魚で、アンコウ鍋は冬の風物詩…
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ワカサギはビタミンAを含む数少ない魚 夜に天ぷらで食べたい
ワカサギといえば、氷に穴を開けて釣りをするテントの風景が目に浮かぶ冬の風物詩。11月ごろはまだ成長前の小さな個体が多く、脂の乗った旬の時期は2月下旬~3月上旬に当たります。 江戸時代に常陸国…
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ザクロは高齢者の記憶力をアップさせる 朝食がおすすめ
ギリシャ神話にも登場しているザクロはもともと海外で多く食用とされ、ザクロの根の皮と樹皮に整腸や駆虫作用があることから、漢方にも使われています。日本では主に観賞用が多かったのですが、近年、その健康効果…
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野沢菜は朝食向き 老化を防ぎ、ストレスに強い体をつくる
野沢菜は、長野県の郷土野菜です。長野県の野沢温泉村が栽培の発祥とされていたことから、その名前が付けられたといわれています。 もともとこの漬物は「おはづけ」と呼ばれていたそうです。そのおいしさ…
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コノシロはカルシウムの吸収がアップする夜に食べたい
江戸前寿司に代表されるコハダ。コノシロの出世魚で、成長に応じて呼び名が変わります。関東では、5~6センチをシンコ(新子)、7~10センチをコハダ、12~14センチをナカズミ、それ以上をコノシロ(鰶、…
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カリンは疲労回復には「夕食」、肌を守るには「朝食」で
空海が中国から持ち帰ったとされるカリンは10月後半~11月に旬を迎えます。カリンといえばのど飴(あめ)などに用いられることが多く、江戸時代の書物にも、咳(せき)、痰(たん)を治すと書かれています。ま…
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低脂肪・高タンパクで見直されている小豆は朝食におすすめ
赤飯、豆ご飯、豆餅などにも使われ、あんこの原料である小豆。一年中乾燥したものは市場に出回っていますが、旬はまさに新米などと同じく今の時期です。 小豆の中でもよく耳にする「大納言」は特定の品種…
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ニシンは生より干物の方が栄養価が高い ダイエット効果も
世界一臭いと言われている食べ物「シュールストレミング」という缶詰にも使われているニシン。ドリアンや納豆よりも臭い缶詰とされますが、お刺し身や干物、塩焼きで食べるニシンは香り豊かなおいしい魚です。 …
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ルッコラは骨を強くして貧血も防ぐ 血糖値が高い人にも良し
イタリア料理などの地中海料理に用いられるルッコラ。ロケット、アレグラとも呼ばれ、アジア西部から地中海までを原産地として古代ローマ時代から食用されていたそうです。日本に来たのは明治時代ですが、イタリア…
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梨は夜に食べたい 血糖値への影響が少なく疲労回復効果あり
秋の味覚の代表である梨は、弥生時代ごろには食べられていたといわれています。一般的にイメージされる梨は日本国内品種の「和梨」を指しますが、西洋品種の「洋梨」もあります。ラ・フランスなどが有名でしょうか…
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シメジの苦味成分にはがん抑制や心筋梗塞予防の効果が期待されている
「香りマツタケ、味シメジ」といわれるほど味に優れているキノコのひとつがシメジです。昔はヒラタケをシメジ状に栽培したヒラタケシメジが主流でしたが、私たちがイメージしているシメジ(ブナシメジ)が出始めたこ…
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しらすは夜に食べるとカルシウムを効率的に摂取できる
しらすとは特定の魚ではなく、主にカタクチイワシやマイワシなどの稚魚のこと。関東では「小さいもの」ほど口当たりが良く、あっさりとして食べやすいという理由から高級品として扱われています。ちょうどこの時期…
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アサリのうまみ成分コハク酸にはがん抑制や新陳代謝促進効果も
アサリといえば3~6月の潮干狩りシーズンの獲物というイメージがありますが、秋も旬の時季のひとつ。冬以外は産卵を行い、特に春と秋の産卵前に採れるアサリはうま味成分であるグリコーゲンやコハク酸がたっぷり…
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生姜は寝る前に食べたい 含有3成分の働きと望ましい食べ方
生姜の旬は初夏から晩秋にかけてで、その時期に採れたものを「新生姜」、新生姜を早採りして葉がついたままのものを「葉生姜」と呼びます。私たちが一年中目にするものは新生姜を貯蔵したもので、「古生姜」や「根…
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ユウガオ=かんぴょうは夕方食べると食物繊維の吸収がアップ
ユウガオは冬瓜(とうがん)やひょうたんと同じウリ科の植物です。冬瓜のように丸いタイプ(丸ユウガオ)と、ひょうたんのように長いタイプ(長ユウガオ)があり、インドから伝わってきたひょうたんを、苦味の少な…