しらすは夜に食べるとカルシウムを効率的に摂取できる
しらすとは特定の魚ではなく、主にカタクチイワシやマイワシなどの稚魚のこと。関東では「小さいもの」ほど口当たりが良く、あっさりとして食べやすいという理由から高級品として扱われています。ちょうどこの時期に旬を迎え、1~3センチくらいまでを「しらす」、それを超えると少しずつ銀色っぽくなり「ちいか」や「かえり」と呼び名が変わるそうです。5センチで大人のイワシと同じような色になり「イワシ」として流通します。
脂質が少なくあっさりとした味わいなので、大変食べやすい食材です。足が早いため、スーパーなどで出回っているものは、水揚げした後すぐにゆでたしらすや乾燥させたしらすが多いのではないでしょうか。
この加工方法の違いによってエネルギーも変わり、100グラム当たり、生しらす76キロカロリー、釜揚げしらす90キロカロリー、微乾燥しらす(しらす干し)124キロカロリー、半乾燥しらす(ちりめんじゃこ)206キロカロリーとなっています。エネルギーが高くなるのは水分の違いです。
ほかにも、注目したい栄養素が含まれています。まずは骨や歯の形成を促進するカルシウムです。生しらす72.8グラム(およそ1皿)当たり、カルシウムの含有は約36.31ミリグラムです。