名医が答える病気と体の悩み
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20代でも「五十肩」になることはあるのでしょうか?
五十肩は、「肩関節周囲炎」と呼ばれる疾患で、中高年、とくに50歳代に多くみられ、ケガなどの要因がなく肩の痛みが発症します。40歳代、60歳代前半で発症する場合もあります。中にはケガをして肩関節の動き…
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なんともなかった太陽の光がまぶしく感じるのは病気?
これまで気にも留めなかった光量の日差しや、室内の蛍光灯などの光にまぶしさを覚える状態を「羞明」と呼びます。まぶしさだけでなく、不快感や目の痛みを伴うこともあります。 原因は4つ考えられます。…
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目の下のクマが気になる…病気の兆候である可能性は?
目の下のクマのほとんどは、脂肪を包んでいる膜や皮膚にたるみが生じた状態です。これは加齢や遺伝によるもので、いわゆる「黒クマ」(陰クマ)と呼ばれます。また目の下の脂肪が多めの方は、赤みを帯びていること…
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一汁一菜の「粗食」は長生きするといわれるが…本当なのか
人間の成人の体内は55~60%が水分ですから、十分な水分を取っていれば、俗に言う「一汁一菜」の粗食でも生きていけます。 しかし、長生きできるかといえば別で、医師個人としては低カロリー食も度を…
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貧血を改善するには「鉄分」をたくさん摂取すればよい?
体内のへモグロビンの値が男性は13g/デシリットル未満、女性なら11g/デシリットル未満なら「貧血」と診断されます。 よく、貧血なら鉄剤内服や、レバー、ホウレンソウを食べればよいといった話を…
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ブルーベリーが目の健康に良いのは本当か どんな効果がある?
ブルーベリーといえば「目に良い」というイメージがありますが、それは青紫色の成分「アントシアニン」に関係しています。アントシアニンはポリフェノールの一種で、目の網膜に入っているタンパク質「ロドプシン」…
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グルコサミンやコンドロイチンは関節の痛みに効くのか?
グルコサミンやコンドロイチンに関して、変形性膝関節症・股関節症などの痛みの緩和に世界的に用いられているといった研究報告は多数あります。たとえば2000年に海外の有名な医学雑誌「JAMA」に掲載された…
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リウマチは最新治療薬で完治できるのか…薬はやめられる?
関節リウマチの治療法は、薬物療法を中心として、症状や進行にあわせて、手術療法やリハビリテーションなどを行っていきます。近年では、リウマチの良いお薬がたくさん登場し、痛みだけでなく関節破壊の進行を止め…
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リウマチは若くてもかかるのか 高齢者の病気ではない?
現在、日本には70万人以上の関節リウマチ患者がいるといわれています。リウマチというと、高齢者の病気と思われがちですが、発症するピーク年齢は30~50代の働き盛りの世代で、女性が男性の4倍以上いるとい…
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耳がものすごく痛い…どんな病気が考えられるでしょうか?
一口に「耳が痛い」と言っても、「お腹が痛い」と言うのと同じで、原因がたくさんあります。なぜなら耳には、顔面神経や三叉神経、迷走神経、舌咽神経といったたくさんの神経がつながってネットワークを形成してい…
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「早寝早起き」が長生きの秘訣というのは本当なのか?
早寝早起きと寿命の関係について、今年3月に興味深い研究結果が出ています。 国立長寿医療研究センターをはじめとする6つの国立高度専門医療研究センターが「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸…
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食物アレルギーは治るのか…食べ続けたらどうなる?
食物アレルギーは体の免疫システムによって発生します。血液中にIgE抗体がつくられることで、目や鼻、皮膚の血管が広がって粘膜がむくみ、かゆみやじんましん、場合によっては下痢や嘔吐などの症状が起こります…
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新型コロナウイルス感染症ではない「肺炎」の原因と治療は?
新型コロナウイルス感染症によって引き起こされる肺の炎症症状が懸念されていますが、そもそも肺炎自体は、日本人の死因で5番目に多い疾患で、年間約10万人が亡くなっています。 肺炎の多くは、気道を…
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「暗い部屋で本を読むと目が悪くなる」のは本当か?
「暗い場所で本を読むと近眼が進む」といわれることの医学的な根拠はハッキリしていません。ただし、昔の人が言う通り、暗い場所で文字を読むことをおすすめできない理由はあります。まず、人は近くのものを見ている…