なんともなかった太陽の光がまぶしく感じるのは病気?
これまで気にも留めなかった光量の日差しや、室内の蛍光灯などの光にまぶしさを覚える状態を「羞明」と呼びます。まぶしさだけでなく、不快感や目の痛みを伴うこともあります。
原因は4つ考えられます。①目の奥に入ってくる光が多くなる②目の奥に入ってくる光が散乱する③目の奥に入ってくる光に対して網膜の過敏性が上がる④脳腫瘍や髄膜炎などの脳の病気によるものです。
①は虹彩の異常で起こります。明るいところでは光の量を減らすために瞳孔が小さくなります。この瞳孔を調節する虹彩と呼ばれる器官に異常があると、光の量をコントロールできずに、目の奥に入る光の量が増えてしまいます。消化性潰瘍や喘息の薬には瞳孔の動きを鈍らせる成分が入っているため、大人になって突然まぶしさを感じるようになった方で、新しく薬を飲み始めたものがあれば、かかりつけ医に尋ねてみましょう。
②の光が散乱する原因としては、白内障とドライアイが考えられます。白内障になると、水晶体が濁ることにより光が乱反射して目の奥に入り、まぶしさを感じます。そして、中等度以上のドライアイでも、黒目の表面に細かい傷ができることで光が散乱し、まぶしくなります。