巨人・原監督は辞任不可避も後任は「四つ巴」の混沌…“本命”阿部慎之助を阻む勢力が

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 巨人がおよそ半世紀ぶりの記録的弱さにあえいでいる。

 16日に両リーグ最速となる10敗目を喫した。これは球団史上唯一最下位となった1975年以来、実に48年ぶり。15試合目での10敗は、2018年と並び、2リーグ制以降では球団ワーストタイの屈辱である。

 18日のDeNA戦は、先発の戸郷が7回3分の1を2失点と粘ったものの、打線がDeNA先発の石田の前に散発4安打と抑えられ、戸郷は今季初黒星となった。巨人は14年ぶりの長崎での主催試合を白星で飾れず11敗目。最下位は変わらなかった。

 当然というか、編成面を含めた「全権」を握る通算17年目の原辰徳監督(64)の周辺も騒がしくなってきた。今季3年契約の2年目ながら、チームを弱体化させた責任を問う声が日増しに強まっており、今季限りでの辞任は避けられない情勢である。

■阿部ヘッドがペンディングの理由

 それなら後継者は誰になるのか。筆頭候補は昨オフの段階で球団幹部が「今は慎之助しかいない」と明言した阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(44)とされるが、「一本化されたわけではない」と別のチーム関係者が話を引き取る。

「本来ならもう監督に就任しているはずなのに、ペンディングとなっているのは理由がある。現役時代のグアム自主トレに、坂本や長野ら複数の後輩を連れて行き、費用を全額負担するのが恒例だったように、いい意味でも悪い意味でも後輩の面倒見がいい親分肌。でも、指導者になってもそのスタンスを変えなかった。選手を分け隔てなく客観的に評価する立場にあった二軍監督時代、『コーチや選手と距離が置けない。いまだに徒党を組む』と指摘された。さらに、育成を託された大城、小林、他の若手が正捕手に定着できなかったことで『指導の引き出しが少ない』とか『指導法自体に問題がある』という声もある。原監督を支持する人たちの言いがかりとみる人もいますが……」

 前監督の高橋由伸氏(48)の再登板を推す声もある。

「16年からの3年間は準備期間のないまま、監督を押し付けた形でリーグ2、4、3位と失敗させてしまった。半ば強引に引退させた経緯もあるだけに、リベンジの機会を与えるのは当然という球団首脳の考えがある。実際、昨年のシーズン中に由伸と親しい高橋尚成を臨時コーチにしたのは、監督再登板への呼び水といわれたが、本人がクビをタテに振らない。ウチでスポーツキャスターとして活躍していることもあって、今巨人の監督というのは乗り気じゃないみたい」(日本テレビ関係者)

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