語り部の経営者たち
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サーモス 片岡有二社長(4)驚異の保温・保冷力でファンの心を掴む
サーモスの「真空断熱ケータイマグ」は、マイボトルブームの波に乗って絶好調、世界各地でも愛用されている。 商品の魅力は、何といっても並はずれた保温・保冷力にある。ケータイマグを使ったことのある…
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サーモス 片岡有二社長(3)米国仕込みのマーケティングでブランド力を強化
1992年からの米国赴任は、片岡にとって大きな転機となった。 「当時の米国は日本よりはるかにマーケティングが進んでいて、とても勉強になりました。新しいものをどんどん受け入れる市場で商品開発もし…
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サーモス 片岡有二社長(2)世界的ブランドも国内では認知度が低く…
1985年、片岡は産業ガス大手の日本酸素に入社、魔法瓶部門に配属される。 発足して日が浅い部署だったが、若い社員が多く、活気にあふれていた。 ただ、主力のガスから離れた事業だったため…
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サーモス 片岡有二社長(1)マイボトルブームを牽引する魔法瓶メーカー
サーモスは、ステンレス製魔法瓶の国内トップメーカーである。主力の「真空断熱ケータイマグ」は、魔法瓶を「一家に1本」から「1人に1本」に変えた“マイボトルブーム”の火つけ役となった。 ステンレ…
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ガルデリア共同創業者 谷本肇CEO(4)人口の上位2%の知能指数を持つ「メンサ」のメンバー
ベンチャー企業を創業し、上場させたはいいが、その会社が中国系企業との提携をきっかけにコンプライアンス問題が多発し、自分が育てた会社から身を引かざるを得なくなった谷本肇。その後、しばらく苦悩の日々がつ…
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ガルデリア共同創業者 谷本肇CEO(3)トラブル発生「上場させた創業会社から去ることに」
シリコンバレーでIT企業と日本企業の仲介業を6年つづけた谷本肇は、日本に戻って起業することを決断した。2000年、36歳の時だ。 「何をやるかは決めていたのですが、どの国でやるかは決めていなか…
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ガルデリア共同創業者 谷本肇CEO(2)「シリコンバレーには『自分にもできるのでは』と思わせる力が」
起業したITベンチャー「リアルコム」を上場させ、現在はバイオのスタートアップ企業「ガルデリア」の社長を務める谷本肇。慶応のビジネススクールでMBAを取得した後、米コンサルティング会社「ブーズ・アレン…
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ガルデリア共同創業者 谷本肇CEO(1)サッカーの名門高校から慶大に
シリコンバレーでコンサルティングをした経験を生かしてITベンチャー「リアルコム」を起業し、上場させた谷本肇。上場後5年して「リアルコム」の代表取締役を退任し、エンゼル活動などをしたのち、現在はバイオ…
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タカショー 高岡伸夫社長(4)コロナ禍のガーデニング需要が追い風に
1998年、タカショーはガーデニング業界ではじめて株式を店頭公開(ジャスダック)した。さらに、2018年に東証1部(現在のプライム市場)に指定された。タカショーの次なる目標は“世界”だ。 海…
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タカショー 高岡伸夫社長(3)人は追い込まれた時こそアイデアがひらめく
ライフスタイルメーカーとして日本を代表するタカショー。社長の高岡氏に創業秘話を聞いた。 1980年代、庭を通してのライフスタイルづくりは日本にまだ上陸していなかった。それを提供しようと、高岡…
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タカショー 高岡伸夫社長(2)「衣・食」の次は「住」…「家」の次は「庭」
日本を代表するガーデンライフスタイルメーカーのタカショー。代表である、高岡氏が地元・和歌山の海南市に戻ったのは、1978年。 そして80年に妻の淳子さんと元バンド仲間とともに、タカショーを創…
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タカショー 高岡伸夫社長(1)和歌山から世界を目指すガーデンライフメーカー
「やすらぎのある空間作り」を提案するガーデンライフスタイルメーカーの株式会社タカショー。1980年、現社長の高岡伸夫氏が、友人4人と、和歌山県海南市に造園および庭園資材の販売を目的として創業した。約4…
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ネクストミーツ 佐々木英之社長(4)ツナやミルクなど肉以外の代替商品も
2020年6月、佐々木はネクストミーツを設立する。 3年の歳月をかけて開発した代替肉は、食感と味にこだわった。 大豆を粗削りにして歯応えを残した「NEXTカルビ」、大豆を粉末状にして…
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ネクストミーツ 佐々木英之社長(3)地球環境に貢献できるビジネスをやりたい
佐々木は2008年から12年間、中国の深圳でいろいろな事業に携わった。 製造や広告のサポートをしたり、日本からの買いつけの仕事をしたりもした。 事業に失敗し、月1万円で生活せざるを得…
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ネクストミーツ 佐々木英之社長(2)キッチンカー事業に見切りをつけて中国・深圳へ
ネクストミーツは大豆を使用した代替肉を開発、販売するベンチャーである。 10代の頃の佐々木は、「自分のやりたいことにチャレンジするような人生を歩みたい」という思いを抱いていた。 「大学…
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ネクストミーツ 佐々木英之社長(1)植物性焼き肉を開発した“代替肉”ベンチャー
大豆など植物性原料を使った代替肉が世界的トレンドとなっている。 世界人口の増加とともに食肉消費が増大すれば、環境破壊が進むといわれている。畜産によって、飼料となる穀物や水が大量に消費され、牛…
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キリンビバレッジ 吉村透留社長(4)「M&Aは買収よりも売却が難しい」
2012年8月、吉村透留は、キリン子会社の豪ビール大手ライオンに異動となったが、シドニー駐在は、そう長くは続かなかった。赴任から約18カ月後の14年3月に帰国する。11年秋にキリンホールディングス(…
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キリンビバレッジ 吉村透留社長(3)幻となったプロジェクト サントリーとの経営統合に関わる
マサチューセッツ工科大でMBA(経営学修士)を取得した吉村透留。1年に及ぶ留学を終えると同時に、純粋持ち株会社のキリンホールディングス(HD)が発足する。2007年7月1日だった。 43歳に…
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キリンビバレッジ 吉村透留社長(2)まさかの人事…大好きな醸造から離れるボストン行き
キリンが提携した「バドワイザー」をつくるアンハイザー・ブッシュ(AB)社のロサンゼルス(LA)工場に、1994年3月から単身で駐在した吉村透留。 あるとき、工場内を歩いているとホースが散乱し…
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キリンビバレッジ 吉村透留社長(1)若い頃、醸造についての五感を身につけた
キリンビバレッジ社長の吉村透留は、京都に生まれ、愛媛県松山市で育った。父親は化学関連のエンジニア。子供心に“もの作り”への憧憬を、ごく自然と抱いていく。 高校は漱石の「坊っちゃん」の舞台であ…