タカショー 高岡伸夫社長(1)和歌山から世界を目指すガーデンライフメーカー
「やすらぎのある空間作り」を提案するガーデンライフスタイルメーカーの株式会社タカショー。1980年、現社長の高岡伸夫氏が、友人4人と、和歌山県海南市に造園および庭園資材の販売を目的として創業した。約40年を経て、ガーデニング関連の製造・販売・輸入の大手へと成長。ガーデニング品の取り扱いは国内トップクラスだ。
和歌山市の南に位置する海南市は古くから地場産業が根付いてきた土地として知られている。海南市には空海が開いた高野山につながる高野街道があり、空海が持ち帰ったといわれるシュロが群生している。シュロから採れる繊維は強く、腐りにくいため、縄をはじめ、たわし、マット、ホウキなどが作られるようになり、海南市は家庭日用品の産地として全国的に有名な地域となった。
タカショーの原点は、高岡氏の父である正一氏がシュロ縄を製造し、全国に販売する高岡正一商店だ。35年に設立された。
「父親はシュロ縄を作り、販売していました。いわゆる雑貨卸業ですかね」
幼い頃から、家業に触れて育った高岡氏だったが、当時、家業を継ぐとはみじんにも思っていなかったという。