ニッポンを読み解く読書スクランブル
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覚醒剤逮捕はなぜ男女一緒が多いのか
2016年も暮れようとしているが、今年はやたらと著名人の薬物犯罪が目立った。2月の清原和博の覚醒剤逮捕に始まり、6月には高知東生、10月には高樹沙耶が大麻で、11月はASKAが再逮捕。今月に入って成…
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安倍首相の“問題発言”で解く民主主義とは
この本のタイトルにある“安倍”とは、現職の安倍晋三内閣総理大臣のことである。 書店販売では、どこで撮ったものなのか、お花畑でにこやかに立つ安倍晋三の写真の帯が付いているのですぐにそれとわかる…
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被害者遺族に寄り添い事件に迫る
闇サイトで出会った素性も定かでない男3人が、見ず知らずの帰宅途中の女性を車に拉致し、現金を奪って殺害する。それもハンマーで頭を叩き、ガムテープで顔をぐるぐる巻きにし、その上からレジ袋をかぶせ、再びハ…
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殺人にまで追い込まれる介護地獄の実態
他人ならば起こらない。介護が必要な相手に見切りをつけられる。だが、愛する家族となると、そうはいかない。寄り添うからこそ起きてしまう悲劇。それが介護殺人だ。 この本は、昨年12月から今年6月ま…
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「マイノリティーに転落」の白人の恐怖が勝因
トランプ・ショックはいまだ冷めやらぬが、なぜ、あんな男が大統領になれたのか。それを端的に言い尽くしている文章がこの本の中にある。 〈白人の人口は減り続けている。1980年に人口の8割を占めた白…
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オカルト現象の盲進者に高学歴者が多い理由
冷静沈着、鋭い観察力と知性によって謎を解く名探偵シャーロック・ホームズ。その生みの親である作者コナン・ドイルは、死者の霊と交信ができるという心霊現象を信じてやまなかった。それがトリックであると暴露さ…
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当時の日記と証言で「南京事件」を検証
かつては長安と呼ばれ、シルクロードの起点となっていた中国の西安に行ったことがある。そこには回民街と呼ばれる回教(イスラム教)文化を受け継ぐ人々が暮らす界隈がある。夜には屋台が並ぶ。 そこで遅…
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カラダを売って生きていく“1億総活躍社会”の実像
人類において最初に誕生した職業は娼婦である。しばしば、そんなことが語られる。無一文から商売を始めるには、生まれながらの資産であるカラダを取引することは合理的である。だが、いまの日本の貧困の実情は、そ…
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熱狂というより、お祭り感覚に近いノリで活動
ソ連が崩壊した90年代前半のロシアで、急速に信者を増やし、勢力を広げたのがオウム真理教だった。それが再び息を吹き返し、今年3月には旧ユーゴスラビアのモンテネグロで日本人を含む信者約60人が拘束され、…