HOT Interview
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「AIを信じるか、神(アッラー)を信じるか」島田裕巳氏
「人工知能すなわちAIの著しい進歩に期待が高まる一方で、多くの人が将来、人間はAIに仕事を奪われるようになるのではないかと心配をしています。確かにその側面はあるでしょう。しかし、本当に心配しなければな…
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「最強部活の作り方 名門26校探訪」日比野恭三氏
「ブラック部活動」という言葉がある。教員に過重な負担を強いる部活のあり方を見直そうという動きもあって、ここ2年ほどで急速に広まってきた。そんな中、日大アメフト部の事件が発生。日本の部活、ヤバいんじゃな…
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「長兵衛天眼帳」山本一力氏
舞台はお江戸日本橋。創業から120年続く老舗眼鏡屋の当主・村田屋長兵衛は、優れた知恵と家宝の天眼鏡でさまざまな謎を解決すると評判の人物だ。ある日、長兵衛のもとに、長屋で起きた殺しの“本当の下手人”を…
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「手ぶらで生きる。」しぶ氏
家賃2万円の4畳半に住み、生活費は月7万円。冷蔵庫もテレビもベッドもない。財布は持たず、1日1食で生きる。仙人か、はたまた世捨て人か。その実態は、23歳のミニマリストである。 「ミニマリストと…
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「ペインレス」(上・下)天童荒太氏
これまで「永遠の仔」や「悼む人」など心の痛みに向き合う作品を世に出してきた著者が、最新作で“無痛”を描き出した。痛みを感じない男女の激しい性愛、世界の成り立ちや現代社会のさまざまな問題も浮き彫りにさ…
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「戦争経済大国」斎藤貴男氏
第2次世界大戦後、日本は復興を遂げ、平和と自由を享受し、平和憲法の下、戦争にも参加せず、先進国の一員として国際社会に貢献している、などというのは寝言でしかない。実態はアメリカ主導の戦争で、他国の不幸…
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「トヨタ物語」野地秩嘉氏
「トヨタ自動車の強さの本質は、技術革新ではなくイノベーション。この点を見誤り、トヨタ生産方式という手法論にばかり気を取られてしまうと、どんなにたくさんの“トヨタ本”を読んでも自分の仕事に生かすことはで…
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テーマは隠れ過労自死 「風は西から」村山由佳氏に聞く
「2年ほど前に全国地方紙で連載を始めたんですが、あれから時代がどんどん作品のテーマに寄ってきた感じがします。当時、電通やNHKの過労自死事件は発覚していなかった。でも連載中、似たような事件が次々に起き…
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魅力再発見の面白さ 「大人の恐竜図鑑」北村雄一氏に聞く
「僕が子どもの頃に見たティラノサウルスの絵は、ゴジラみたいに上半身を起こした姿勢で、尻尾を引きずっていました。今でも恐竜映画では、するどい牙をむき出してハァハァと息を吐き、全身を上下させていますよね。…
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元ストリッパーが主人公「裸の華」を上梓 桜木柴乃氏に聞く
これまで北海道を舞台に男女の悲哀や、不器用な人々の生きざまを描いてきた桜木紫乃氏の最新刊「裸の華」(集英社 1500円+税)は、表現者たちの生きざまを描く物語。すすきののダンスシアターを舞台に、芸と…
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監視社会に陥った近未来の日本を描いた 赤川次郎氏に聞く
「三毛猫ホームズ」や「三姉妹探偵団」など数多くの人気シリーズを抱え、累計発行部数は3億冊超。軽妙なユーモアミステリーを得意とする赤川次郎氏だが、最新作の「東京零年」(集英社 1900円+税)は一転、閉…
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「黒田騒動」が舞台の歴史長編を上梓 葉室麟氏に聞く
これまで主に九州を舞台にした数々の歴史小説を描いてきた葉室麟氏の最新作、「鬼神の如く」(新潮社 1600円+税)が刊行された。異色のお家騒動「黒田騒動」を描いたものだが、史実的には詳しいことはわかっ…
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父の青春をめぐるノンフィクションを描いた 目黒考二氏に聞く
辞典を読むのが趣味だった寡黙な父。そんな父に自分の知らないドラマチックな過去があった。父の青春とはどんなものだったのだろう……。そんな気持ちに動かされて、目黒氏はかつて父親のいた場所を訪ね歩き、「昭…
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台湾が舞台の長編小説「流」を上梓 東山彰良氏に聞く
温暖な気候と温厚な人、洗練された観光地の印象が強い台湾は、1987年までは中国国民党の戒厳令下にあり、国民党と共産党の対立による、憎悪と不穏の時代であった。長編小説「流」はそんな時代に翻弄された、あ…
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原発利権と地方の現実が題材 最新作「雪炎」の馳星周氏に聞く
犯罪の暗部や裏社会を描くノワール小説の第一人者である馳星周氏。最新作となる「雪炎」(集英社 1800円)では、原子力発電所のある町と、原発利権が題材となっている。物語は3・11から約1年後、市長選を…
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初のエロチックハードボイルドを書いた椎名誠氏に聞く
空と海と太陽が似合う作家・椎名誠が、初めてエロチックハードボイルド小説を生み出した。新刊「EVENA(エベナ)」は違法薬物をめぐり、男たちが奔走するクライムノベルだ。登場人物全員悪人。ダークな世界観…
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「ドファララ門」を上梓したジャズピアニストの山下洋輔氏に聞く
天は二物を与える。奏でる音の独創性が世界中を魅了してやまないジャズピアニスト・山下洋輔氏は、エッセイストとしての文才も発揮している。最新刊「ドファララ門」(晶文社 2000円+税)では自らの音楽的ル…
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第6回角川春樹小説賞受賞 鳴神響一氏に聞く
プロ・アマ問わず、長編エンターテインメント小説を公募する「角川春樹小説賞」。第6回の受賞作「私が愛したサムライの娘」は、全選考委員が満場一致でその実力を称賛した、話題の時代小説である。尾張徳川家に仕…
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第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞した藤崎翔氏に聞く
ミステリー作家の狭き登竜門「横溝正史ミステリ大賞」を今年受賞したのは、元芸人だった。受賞作「神様の裏の顔」(KADOKAWA 1500円)は、その笑いのセンスに、選考委員が満場一致で授賞を決めたとい…
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新選組の無名隊士を描いた短編集を上梓 小松エメル氏に聞く
中学生のころから新選組が好きだったという著者。並の歴女ならヒーローには沖田総司あたりを選ぶところだが、今作「夢の燈影」の主人公に選んだのは、思わず「WHO IS HE?」と聞きたくなる無名の隊士たち…